エコキュートの交換で一番気になるのは「費用」ではないでしょうか。できるだけ安く交換できるならそれに越したことはありませんよね。
この記事ではエコキュート交換にかかる費用や買い替え時期のタイミングを紹介するほか、できるだけ費用を抑えつつ、安心して依頼できる業者の選び方をわかりやすく紹介します。
エコキュートが壊れていると生活に支障がでると思いますが「交換費用が不必要に高額になることを避けたくて交換に踏み切れない」という方もいると思うので、この記事を参考にしてお得にエコキュートを交換してください。
エコキュートの交換にかかる費用の相場は約40万円〜50万円です。
ただし、設置場所の状況や交換に伴う工事の内容、依頼する業者などによって実際にかかる費用は上下するため、はっきりと「交換費用は〇〇円です」と断言はできません。
そのため、まずはメーカーや給湯器専門業者に交換の依頼を出し、現地調査をしてもらったうえで見積もりを出してもらうことが大切です。
例えば「新しいエコキュートと古いエコキュートは大きさが違うので、新しく基礎工事をする必要がある」といった場合には工事費が少し高くなるでしょう。
なお、もしメーカー保証の期間内であれば内容にもよりますが無償での交換や費用を抑えての交換も可能かもしれません。
また、火災保険の「風災補償」に加入しているのであれば、強風による飛来物でエコキュートが破損した際などに適用できる可能性があります。
つまり、基本的にエコキュートの交換までの流れとしては、補償や保険が適用できるのであればそれを適用し、もし保険や補償の対象外であれば業者から見積もりをとって交換を依頼するといった流れになります。
[tpl file='inc_cvArea04']
エコキュートの寿命（耐用年数）は約10年〜15年が一般的とされています。
もちろん耐用年数以下で使えなくなることもあるため、あくまでも目安ですが、もし現在使用しているエコキュートが購入から10年〜15年以上経っているのであれば買い替え時期かもしれません。
耐用年数を含めた買い替えの目安としては下記のとおりです。
上記のようなケースでは、現在のエコキュートを使い続けるよりも思い切って交換した方が結果的に維持コストを抑えられる可能性が高いでしょう。
エコキュートは大きく分けると「貯水タンク」と「ヒートポンプ」の2つのユニットで構成され、1つの設備として機能しています。
なかには「貯水タンクが故障した」、「ヒートポンプが故障した」といったように、設備のどちらかが故障したというケースも多いでしょう。
その際に一部だけで交換できるのか、それとも全体を交換しなければいけないのかについて紹介します。
結論からいうと、ヒートポンプ単体での交換や、貯水タンク単体での交換はほとんどないと考えた方が良いでしょう。
前述したとおり、エコキュートは「貯水タンク」と「ヒートポンプ」で構成され、貯水タンクからの水をヒートポンプで加熱し、加熱したお湯を貯水タンクに戻すといった形で機能します。
もちろんヒートポンプ単体での交換や、貯水タンク単体での交換も可能ですが、メーカーや施工業者はおすすめしない可能性が高いでしょう。
なぜなら、どちらか一方を取り替えることで「どちらか一方だけ新しく、どちらか一方だけ古い」ということになるからです。
エコキュート本体の耐用年数は約10年〜15年と紹介しましたが、ヒートポンプと貯水タンクそれぞれの一般的な耐用年数は下記のとおりです。
| 設備 | 平均的な耐用年数 |
| ヒートポンプ | 約10年〜15年 |
| 貯水タンク | 約5年〜15年 |
つまり、どちらかを交換してしまうと、結局数年後にはどちらかの耐用年数を迎えてしまうといったケースがあるのです。
「故障した方を単体で交換していけば長く使えるのでは？」と考える方もいるかもしれませんが、新しいものと古いものの組み合わせでは不具合が起こる可能性があるほか、型が古くなると部品自体の製造が終了し交換できなくなる可能性もあります。
そのため、もし交換を検討しているのであれば一部だけではなく、全体を交換することをおすすめします。
基本的には全体の交換をおすすめしますが、メーカーによっては故障内容によって一部のみの部品を交換することもあります。
例えば、エコキュートのメーカーのひとつであるダイキンが公式サイトで公表している修理代金の目安は下記のとおりです。
| 故障内容 | 修理箇所 | 修理費用の目安 |
| タンクから水が漏れている | 三方弁、混合弁、風呂循環ポンプなど | 25,000円〜45,000円程度 |
| お風呂からお湯がでない | 湯はり混合弁、水量センサー、湯はり電磁弁、サーミスタなど | 26,000円〜30,000円程度 |
| お湯の温度調整ができない | 混合弁、貯湯ユニット基板、給湯サーミスタなど | 25,000円〜49,000円程度 |
| お湯の量が設定より多い・少ない | 水位センサー、貯湯ユニット基板など | 24,000円〜51,000円程度 |
上記のように、一部の部品のみ交換する場合には費用を抑えられる可能性があるでしょう。
ただし、一部の交換になるか、全体の交換になるかはメーカーや給湯器専門業者に点検をしてもらってから判断することをおすすめします。
[tpl file='inc_cvArea05'][tpl file='e_waterheaterPurchasing02']
エコキュートの交換費用は一戸建てとマンションで異なる場合があります。
エコキュートの本体代金自体は変わりませんが、設置工事などに伴う工事費などに違いがでるかもしれません。
例えば、マンションでは設備搬入のために重機を搬入しなければいけない状況が出たり、一戸建てでは交換に伴い基礎のサイズを大きくしなければならず、基礎工事が必要になるといったケースがあります。
このように交換に伴う費用は工事内容によって上下する可能性があるほか、依頼する業者によっても費用が異なります。
基本的には「エコキュート本体費用＋標準工事費用＋その他工事費用」の3つがあることを覚えておきましょう。
なお、エコキュート交換にあたってはマンションや賃貸など管理会社がいる場合と、一戸建てのような持ち家とではまず最初にやるべきことが異なる点にも注意が必要です。
それぞれの違いについて以下で簡潔に紹介します。
マンションではエコキュートのような給湯器が共用部分に設置されている可能性が高いと思います。
賃貸・分譲問わず、給湯器が共用部分にある場合は工事に伴って管理者からの許可が必要になる場合があるため、まずは管理会社に連絡・相談しましょう。
なお、賃貸マンション・アパートの場合、給湯器の管理責任は特別な契約がない限り管理者側にあるため、業者の手配を管理者が行ってくれる可能性があるほか、費用は管理者負担となります。
一方で、分譲マンションの場合は工事許可が降りた際には業者の手配を自分で行う必要があるほか、修理・交換も基本的に自己負担になります。
いずれにしろ、賃貸・分譲マンションのどちらでもまずは給湯器の修理・交換にあたっては管理会社に連絡・相談することが大切です。
一方で、一戸建てかつ持ち家の場合は、基本的に自ら業者へ修理・交換の依頼をすることになります。
もしエコキュートがメーカー保証期間中なのであれば、迷わずメーカーに連絡しましょう。無償で修理・交換できる可能性があります。
メーカー保証の期限が切れているのであれば、メーカーもしくは給湯器専門業者への依頼となりますが、割引キャンペーンなどがあり、24時間365日対応している場合もある「給湯器専門業者」がおすすめです。
ただし、前述したとおりエコキュートの交換に伴ってかかる費用は業者によっても変わることがあるため、複数社から見積もりをとって比較しましょう。
業者選びのポイントについては記事の後半で紹介しているので参考にしてください。
エコキュートの交換にあたり、どのくらいの時間・日数で交換が完了するのか気になる方もいると思います。
結論からいうと、エコキュート交換までにかかる時間はおよそ4〜7時間ほどとされているため、半日を目安に考えておくと良いでしょう。
ただし、工事内容などによっては1日以上かかるケースもあるため、まずはメーカーや給湯器専門業者に現地調査をしてもらい、具体的にどれくらいの時間がかかるのかを聞いておくことをおすすめします。
工事が1日以上になるケースの具体例を紹介すると下記のようなものが挙げられます。
例えば、現在使用しているエコキュートと、これから購入するエコキュートのサイズが大きく異なる場合、新しく基礎工事が必要になるかもしれません。
エコキュートへの交換は大きくわけて下記の3つパターンがありますが、それぞれの交換までの流れを簡単に紹介します。
交換までのイメージを掴むための参考にしてください。
ガス給湯器からエコキュートへ交換する流れは下記のとおりです。
ガス給湯器は壁に設置されることがほとんどですが、エコキュートの場合はガス給湯器よりも大きな貯水タンクやヒートポンプを屋外に設置することになります。
そのため、それぞれを載せるための基礎工事が必要になりますが、基礎となるコンクリートの打設にあたり、固まるまでの時間がかかる点には注意しましょう。
電気温水器からエコキュートへの交換の流れは下記のとおりです。
電気温水器もエコキュートのように電気を使って温水を作る設備ですが、電熱ヒーターを利用する点でエコキュートとは違い、ユニットも基本的には1つとなります。
エコキュートは貯水タンクとヒートポンプの2つのユニットが必要となるため、場合によっては設置する場所を変える必要が出てくるかもしれません。
また、今まで使用していた電気温水器のサイズよりもエコキュートのサイズが大幅に大きい場合には基礎工事が必要になる可能性がある点も覚えておきましょう。
古いエコキュートから新しいエコキュートに交換する場合の流れは下記のとおりです。
基本的には電気温水器からエコキュートへ交換する流れと同じです。
ただし、古いエコキュートよりも大きいタイプのエコキュートへ交換する際などには、やはり新しく基礎工事が必要になるケースがある点は同じです。
なお、「電力会社への申請」については、古いエコキュートと新しいエコキュートの機種がまったく同じであれば不要です。
一方で、機種や容量が変わる場合には申請になる可能性があることは覚えておきましょう。
[tpl file='inc_cvArea05'][tpl file='e_waterheaterPurchasing02']
エコキュート交換にあたってかかる費用は平均で約40万円〜50万円とされているので、できるだけ費用を抑えたいと思う方も多いでしょう。
費用を抑えられるかどうかは、メーカー保証期間内かどうかでも変わりますし、メーカー保証期間外であれば交換を依頼する業者選びによって変わります。
もしエコキュートがメーカー保証の期間内であれば基本的にメーカーへの依頼がおすすめです。
不具合などの故障によってエコキュートを交換するのであれば保証を適用できる可能性が高いため、無償での交換や費用を抑えての交換も期待できるでしょう。
エコキュートのメーカー保証は下記のようにメーカーによっても異なりますが、一般的に1〜2年で、有料の保証期間延長サービスでは最大10年間となります。
| メーカー | 標準保証期間（無料） | 延長保証（有料） |
| パナソニック | 1年間 | 5年間/8年間/10年間 |
| 三菱電機 | 2年間 | 5年間/8年間/10年間 |
| ダイキン | 1年間 | 10年間 |
| コロナ | 2年間 | 5年間/8年間/10年間 |
| 日立 | 1年間 | 7年間/10年間 |
自身が使用しているエコキュートの保証期間を確認し、保証期間内であれば迷わずメーカーに問い合わせましょう。
一方で保証期間外であれば給湯器専門業者への依頼がおすすめです。
もちろん保証期間外でもメーカーにエコキュートの交換依頼はできるのですが、割引キャンペーンなどがないほか、見積もりだけでも料金が発生することがあるため注意しましょう。
給湯器専門業者の場合、割引キャンペーンなどを開催していることがあるほか、業者によっては見積もり無料、キャンセル料無料など、お得なケースも多くあります。
また、24時間年中無休で依頼できる場合もあるなど、メーカーに比べて臨機応変な対応が期待できるのも特徴といえるでしょう。
給湯器専門業者のメリット・デメリットを簡単にまとめると下記のとおりです。
|
メリット |
・割引キャンペーンなどがある ・メーカーよりコストを抑えられる可能性がある ・サービスやアフターケアが充実している ・4時間年中無休で対応してくれる業者もある |
|
デメリット |
・業者が多いため比較・検討に手間がかかる ・悪質な業者もあるため注意が必要 |
ただし、デメリットに記載しているようになかには悪質な業者もあるため、業者を選ぶ際には注意が必要です。
独立行政法人国民生活センターでも、「水周りのトラブルを解決する業者を利用した際に、見積もり段階の金額を大幅に違う金額を要求された」という相談が年々増えてきていると注意喚起されています。
このようなトラブルに巻き込まれないためにも、エコキュートの交換を業者に依頼する前には、業者選びのポイントを抑えておきましょう。
エコキュートの交換費用を抑えつつ、安心して依頼できる業者選びのポイントは下記のとおりです。
それぞれのポイントについて、以下で詳しく紹介するので、エコキュートの交換をメーカーではなく給湯器専門業者に依頼しようと考えている方は参考にしてください。
1つ目のポイントは、いつでも対応してくれるかどうかです。
エコキュートのような給湯器が故障するとお風呂や炊事に支障が出て困るので、すぐに交換して欲しい方も多いと思います。
特に土日祝日、GWや年末年始などに故障し、対応してくれる業者がいなければ数日間お湯が使えないことになるため、不便でしょう。
そのようなことがないように、24時間365日いつでも対応してくれる業者をひとつ知っておくと便利です。
2つ目のポイントは、連絡から自宅にかけつけてくれるまでどのくらいの時間がかかるかです。
年中無休で対応してくれるとしても、連絡からすぐに対応してくれなければ困るといった方も多いのではないでしょうか。
給湯器専門業者のなかには、最寄りの営業所の有無によっても異なりますが、連絡から最短20分で現場に駆けつけてくれる業者もあります。
深夜・早朝など、いつでも困った時に柔軟な対応をしてくれる業者がおすすめです。
3つ目のポイントは、資格保有者が在籍する業者を選ぶことです。
エコキュートは工事内容にもよりますが、修理・交換にあたり下記のような国家資格が必要となります。
そのため、交換を依頼する業者でも有資格者がいる業者を選ぶ必要があります。
悪質な業者を選んでしまい、無資格のスタッフが工事をして施工ミスを起こすといったリスクも考えられるため、仮に費用が安かったとしても無資格者しかいない業者に依頼することは避けましょう。
4つ目のポイントは、水道局指定の認定業者から選ぶことです。
自治体が認める水道法施行令に定められた基準に合う水道工事ができる業者は「指定給水装置工事事業者」として、各自治体のホームページなどで公表されています。
給湯器専門業者は一定の要件を満たすことで指定給水装置工事事業者として認められるものなので、安心して依頼できる可能性が高いといえるでしょう。
一方で「非指定業者」は専門的な知識がないスタッフによる施工が行われたり、実績が少ない業者である場合などがあるため、できるだけ避けることをおすすめします。
5つ目は、業者の実績や知名度を確認することです。
メディアやインターネット上で検索できる業者の口コミや評判をすべて信じるのは危険ですが、ひとつの判断材料としては役に立つでしょう。
例えば、芸能人を起用したテレビCMを放送している給湯器専門業者は一定の信頼ができる可能性が高いでしょう。
なぜなら、芸能事務所が所属タレントをその給湯器専門業者のイメージキャラクターにすることについて許可しているためです。
一方で、インターネット広告については少し注意が必要です。
インターネット広告ではお金を払えばトップに掲載されることもあるため、一概に「トップに掲載されているから信頼できる」とは限りません。
6つ目は、不必要に料金が発生しない業者を選ぶことです。
例えば、エコキュートの交換にあたって業者に依頼する前に、まずは複数社から見積もりを出してもらうことが大切ですが、見積もりだけでも料金が発生する業者があります。
もちろん見積もりが有料だからといって信頼できない業者というわけではありませんが、もし少しでもコストを抑えつつエコキュートを交換したいのであれば、工事費用以外にかかる費用はできるだけ抑えることをおすすめします。
見積もり以外にも、別途料金が発生する可能性があるものとしては下記のようなものが挙げられます。
上記のようなものについて、すべて無料で対応してくれる業者もあるため、業者選びの際には注目してみると良いでしょう。
ここまでエコキュートの交換にあたって必要な情報をまとめて紹介しましたが、最後に「まず何をやるべきか」について、わかりやすく紹介します。
まず何をするべきかについてを状況別にまとめると下記のとおりです。
| メーカー保証期間内の場合 | 保証が適用できるメーカーに連絡 |
| マンションや賃貸の場合 | 管理会社や大家に連絡 |
| メーカー保証期間外の場合 | 複数の業者から見積もりをとる |
メーカー保証期間内であればメーカー保証にて、賃貸マンションや賃貸の戸建てにお住まいであれば管理者負担にて、無償でエコキュートを修理・交換できる可能性があります。（メーカー保証は修理のみが対象となり、交換は対象外となります）
一方でメーカーの保証期間外かつ一戸建てのような持ち家の場合や分譲マンションのお住まいの場合では、自分でエコキュートの交換を依頼する業者を探すことになるでしょう。
できるだけ費用を抑えるには、まず複数の業者から見積もりを出してもらい、最もお得かつ自分にとって都合の良い対応をしてくれる業者を選ぶことをおすすめします。
紹介した業者選びのポイントを抑えつつ、エコキュートの交換を依頼する業者を見つけてください。
エコキュートの交換にかかる一般的な費用は約40万円〜50万円とされていますが、実際には工事内容や依頼する業者によって異なります。
もし修理で直る不具合の場合、メーカー保証期間中であれば無償で修理できる可能性がありますが、「給湯器を新しいものに交換する」という場合にはメーカー保証が対象外となります。
交換の場合、賃貸・分譲に関わらずマンションなどの集合住宅にお住まいであれば一度管理会社に連絡・相談しましょう。
賃貸の場合では、管理会社が業者を手配してくれる可能性があるほか、交換費用についても管理者が負担してくれる可能性があります。
一方で、分譲マンションで管理会社から工事許可を取った方や、戸建ての持ち家にお住まいの方は自分で業者を見つける必要があるため、複数の業者から見積もりをだしてもらい比較することが大切です。
まずは気軽に、24時間年中無休で無料見積もりに対応している業者から連絡してみると良いでしょう。
[tpl file='inc_cvArea05']