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洗面台の止水栓とは?役割から場所・閉め方、トラブル解決・交換方法まで徹底解説:イメージ
豆知識 更新日:2025年7月15日

洗面台の止水栓とは?役割から場所・閉め方、トラブル解決・交換方法まで徹底解説

目次
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洗面台で突然の水漏れや蛇口の交換が必要になったとき、「止水栓(しすいせん)」を閉める必要があります。いざというときに慌てないためには、洗面台の止水栓の役割や設置場所、正しい操作方法を知っておくことが大切です。

この記事では、水まわりの初心者にもわかるように洗面台の止水栓について丁寧に解説します。止水栓の基本的な使い方から、よくあるトラブルの対処法、自分でできる交換手順、そしてプロの業者に任せるべきケースや費用相場、日頃のメンテナンス方法まで網羅しています。最後まで読めば、突然の水トラブルにも落ち着いて対応できる知識が身につくはずです。

止水栓の役割とは?

洗面台などの各水まわりには、水を一時的に止めるための止水栓という栓があり、大きく二つの役割があります。

一つ目は水漏れなどトラブル発生時に該当箇所だけの水を止めることです。例えば洗面台の蛇口から水漏れしたとき、洗面台の止水栓を閉めれば家中の水道を止めなくてもその洗面台だけの水を止めることができます。二つ目の役割は水量(水圧)の調整です。蛇口から出る水の勢いが強すぎる・弱すぎると感じる場合、止水栓を少し開閉して水の出方を調節できます。

ただし、家全体の水圧に問題がある場合は各設備の止水栓ではなく水道の元栓が関係します。元栓との違いとして、元栓を閉めると家中すべての水が止まるのに対し、止水栓は各設備ごとに設置されその箇所だけ止水できる点がポイントです。

洗面台の止水栓の場所と種類

洗面台にある止水栓がどこに設置されているか、そしてどのような種類があるかを理解しておきましょう。場所を把握しておけば、緊急時にも素早く止水栓を操作できます。種類を知っておけば、正しい方法で開け閉めできるようになります。

洗面台における主な設置場所

洗面台の止水栓は、一般的に洗面台下の収納スペース内に設置されています。洗面台下の扉を開けると、給水管や給湯管のパイプが伸びており、その途中にハンドルが付いているものが止水栓です。多くの家庭では洗面ボウルの下に2つの止水栓(右側が水用、左側がお湯用)があるのが一般的です。

止水栓が見当たらない場合、壁の中に埋め込まれていたり古い住宅ではそもそも設置されていないケースもあります。その場合は、家全体の元栓を閉めて対処する必要があります。まずは洗面台下を確認し、それでも止水栓が見つからない場合は水道業者に相談してみましょう。

【操作部別】止水栓の種類

止水栓には操作方法の違いによって、大きく3種類のタイプがありますそれぞれ「ハンドルタイプ」「外ネジタイプ」「内ネジタイプ」と呼ばれます。洗面台ではハンドル式が使われていることが多いですが、住宅によってはドライバーで回すネジ式の場合もあります。以下で各タイプの特徴と開閉方法を解説します。

ハンドルタイプ

ハンドルタイプの止水栓は、蛇口のハンドルのような形状をしており工具を使わずに手でつまんで回すだけで開閉できるタイプです。右に回す(時計回り)と閉まり、左に回す(反時計回り)と開く構造になっています。キッチンや洗面台などで採用されることが多く手軽に操作できるのが利点です。日常的に使うことはほとんどありませんが、非常時でも直感的に扱いやすいため初心者にも安心です。

ただし、掃除中などに誤って触れて回してしまい、水が止まって戸惑うというトラブルも起こりがちです。掃除後はハンドルの位置が変わっていないか確認し、水が出る状態になっているか念のためチェックすると良いでしょう。

外ネジタイプ

外ネジタイプの止水栓は、止水栓の操作部分(マイナス溝)が配管から突き出しているタイプです。ハンドルは付いておらず、先端にマイナスネジ状の溝が見えているため、マイナスドライバーを溝に差し込んで回すことで開閉します。こちらも右(時計回り)で閉める、左(反時計回り)で開けるのが基本です。

トイレや浴室など、壁から直接給水している設備でよく使われる形式です。ドライバーを差し込む溝が汚れて入りづらいときは、溝の上にドライバーを当てた状態でゴムハンマーなどで軽く叩いて差し込みやすくするとよいでしょう。

内ネジタイプ

内ネジタイプの止水栓は、一見すると止水栓の溝が見えない凹んだ構造をしています。配管から操作部分が突き出しておらず、奥まったところにマイナス溝が切ってあるため、一見するとどこを回すのかわかりにくいかもしれません。

こちらもマイナスドライバーで操作しますが、溝が奥にある分、普通のドライバーでは届きにくい場合があります。その場合は先端が長い水栓ドライバーという専用工具を使うと回しやすくなります。

基本的な開閉方向(右閉め・左開け)は他のタイプと同じです。内ネジ式は見た目に止水栓と気づきにくいこともありますが、洗面台下の配管に丸いキャップのようなものが付いていたら、それが内ネジ式止水栓である可能性があります。

【形状別】止水栓の種類

止水栓は操作方法以外に、配管との接続形状によっても種類が分かれます。設置場所の配管経路に応じて、次の3種類の形状が一般的です。

ストレートタイプ

ストレートタイプの止水栓は、その名の通り水の流れる方向が真っ直ぐな形状をしています。主に床から垂直に立ち上がる給水管に取り付けられ、洗面所やキッチン、トイレなどでも多く採用されています。床から上向きに配管が伸び、その途中に止水栓が直線状についているイメージです。

洗面台の場合、床下から給水しているタイプのものはこのストレート型が使われています。形状は違いますが、操作方法はストレート型でも製品によって異なり、ハンドルタイプとドライバータイプの両方が存在します。

アングルタイプ

アングルタイプの止水栓は、水の流れが直角に曲がる形状をしたものです。こちらは主に壁から水平に伸びる給水管に接続され、壁から出た配管を下向きに曲げて蛇口などに繋ぐために用いられます。

トイレや壁付けの蛇口を持つ洗面台などで多く採用されており、見た目は配管がL字に折れて止水栓につながっているように見えます。アングル型もハンドル式・ネジ式の両タイプがあります。

クランクタイプ

クランクタイプの止水栓は、少し特殊で混合水栓の「クランク管」部分に内蔵された止水栓を指します。クランク管とは、浴室やキッチンの壁付けタイプの蛇口を支えるために壁と蛇口本体を繋ぐS字やL字型の金具のことです。その内部に止水機能が組み込まれている場合、この部分をクランク止水栓と呼びます。

浴室や洗濯機用水栓などの壁付混合栓に使われることがあり、見た目には止水栓が独立して存在せず、蛇口の取り付け部分自体に止水機構がある形です。クランクタイプの止水栓は構造上ほとんどがドライバー式(マイナス溝)になっています。

一般的な家庭ではストレート型かアングル型が主流ですが、もし壁付け混合水栓をお使いならクランク型止水栓についても頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

止水栓の開け方・閉め方(操作方法)

止水栓を正しく開ける・閉める方法を知っておきましょう。基本的にどのタイプの止水栓でも、水を止めるときは時計回り(右回し)、水を出すときは反時計回り(左回し)に回します。ハンドル式の場合は右にしっかり締め込めば水が止まり、左にいっぱいに開ければ水が出ます。ドライバー式の場合も同様で、マイナス溝にドライバーを水平に差し込み、右へ回すと閉まり左へ回すと開きます。

操作するときの力加減にも注意しましょう。止水栓は基本的に軽い力で回せるよう設計されていますので、強引に力を入れすぎるとネジ山を痛めたり、急に回ってケガをする恐れがあります。回しにくいと感じても、無理に力いっぱいねじ込まないようにしてください。

また、止水栓を閉める際のコツとして、あらかじめ止水栓の近くにタオルや雑巾、バケツを用意しておくと安心です。古い止水栓だと、閉める途中でわずかに水が漏れる場合がありますが、布で受けるかバケツで受ければ周囲を濡らさずに済みます。止水栓を完全に閉めたら、蛇口から水が出ないことを確認しましょう。

再度開けるときは逆方向(反時計回り)にゆっくり回し、水が出る位置まで戻します。万が一止水栓が回らない場合や見当たらない場合には、次のトラブル対処法のセクションを参照してください。無理に力を加えるのではなく、まず原因を探り適切な対処をすることが大切です。

止水栓のよくあるトラブルと対処法

止水栓は普段あまり操作しないため、いざ使おうとしたときに思わぬ不具合が生じることがあります。ここでは、止水栓によくあるトラブルとその対処法について解説します。困ったときに落ち着いて対処できるよう、ぜひ事前に確認しておきましょう。

ハンドルが固くて回らない

「止水栓のハンドルやネジが固着していて回せない!」というのは、非常によくあるトラブルです。原因のほとんどは長年放置されていたことによる固着です。止水栓を10年以上一度も動かしていない場合、水垢やサビが付着して部品同士が固まってしまっていることがあります。特にネジ式(ドライバー式)の止水栓では、溝部分にホコリや汚れが溜まって回しにくくなることが多いです。

【対処法】ハンドルが固くて回らない

まずは無理に回そうとせず、可能であれば潤滑剤を試します。水道用のシリコングリスを固着部分に塗布すると滑りが良くなり、回る可能性があります。シリコングリスは水回り用に開発されたもので、水に強くゴムパッキンを痛めにくいためおすすめです。使用前に止水栓周辺のホコリや水垢を拭き取り、綿棒などで溝や軸にグリスを塗り込んでしばらく馴染ませてからゆっくり回してみましょう。

それでも動かない場合は、工具を使います。ハンドルタイプならゴム手袋を装着してグリップ力を高めて再挑戦します。ドライバー式の場合、溝が潰れていなければウォーターポンププライヤー(大きなプライヤー)で止水栓の突起部分を挟み、テコの原理でゆっくり回してみてください。このとき、配管や止水栓本体を傷めないよう、工具の先に布を巻くと良いでしょう。

プライヤーでもつかめないほど奥まっている場合は、止水栓を固定している袋ナットをいったん緩め、露出部分を増やしてから再度プライヤーで挟む方法もあります。

それでもどうしても回らない時や、溝が潰れてドライバーが噛まない時は、無理をせず住宅全体の元栓を閉めることで一時対処しましょう。その上で交換や業者依頼を検討してください。

水漏れしている

止水栓そのものや接続部分から水漏れが発生するケースもあります。たとえば「止水栓の根元からじわじわ水が漏れて床が濡れている」「ハンドル部分からポタポタ水滴が垂れる」などです。主な原因は次のようなものがあります。

ナットの緩み
止水栓を配管に固定しているナット部分が緩むと、隙間から漏水することがあります。地震などの衝撃で緩む場合もあり、意外と見落としがちです。
パッキンの劣化
止水栓内部にはゴム製の三角パッキンという部品が使われています。長年使わなくてもゴムは経年劣化で硬化し、ひび割れて水をせき止められなくなることがあります。一般にパッキンの寿命は約10年とされ、止水栓の水漏れ原因の多くはこのパッキンの劣化です。
バルブ(弁)の破損
止水栓の開閉を行う内部の金属部品(スピンドルや弁)が摩耗・破損すると、しっかり閉めても水が止まらなくなり漏れにつながります。
ニップル管の劣化
壁や床から出ている配管との接続部が古くなり錆びたりひび割れたりすると、その部分から漏れることがあります。
止水栓本体の破損
非常に古い設備の場合、止水栓自体に亀裂が入ったりして壊れている可能性もあります。

【対処法】水漏れしている

まず漏れに気づいたらあわてず元栓を閉めてください。家全体の水を止めることで被害拡大を防ぎ、落ち着いて対処方法を考えられます。次に漏れて濡れた床や収納内をタオルなどで拭き取り、床板の腐食やカビなどの二次被害を防ぎましょう。

水漏れの原因が「ナットの緩み」であれば、モンキーレンチなどでナットを締め直すだけで改善する場合があります。増し締めする際も元栓は閉めた状態で行い、締めすぎて配管を傷めないよう適度な力で行ってください。パッキン劣化が疑われる場合は、パッキンの交換を検討します。手順は以下の通りです。

  1. 元栓を閉め、止水栓のハンドルを固定しているビスを外し、ハンドルを引き抜く。
  2. ハンドル下の袋ナットをモンキーレンチで反時計回りに回して外す。
  3. 袋ナットの内側や軸棒についている古い三角パッキンを取り出す。軸側についていなければ、外したナット内に古いパッキンが貼り付いているのでマイナスドライバーやラジオペンチで取り除く。
  4. 新しい三角パッキンを用意し、軸棒側に取り付ける。
  5. 袋ナットを元通りに取り付け、手で締めた後モンキーレンチで増し締めする(強く締めすぎるとハンドルの回転が渋くなるので注意)。
  6. ハンドルを取り付け、止めビスを締め直す。
  7. 元栓を開け、止水栓から漏れがないか確認する。問題なければハンドルを開いて実際に蛇口を使い、水量なども適切か確認する。

以上でパッキン交換は完了です。パッキン交換後でも水漏れが止まらない場合、バルブやニップル管といった他の部品破損が考えられます。その際は無理に作業を続けず、後述するように業者に修理を依頼することをおすすめします。

水が止まらない

止水栓を閉めたはずなのに水が完全に止まらない、蛇口からポタポタ出続ける、といったケースもあります。これは止水栓の止水機能が十分に働いていない状態です。主な原因としては、先述のパッキンやバルブの劣化・破損によって水をせき止めきれないことが挙げられます。たとえばゴムパッキンが硬化して隙間ができていると、水圧を完全に抑えられず閉めても水がにじみ出てしまいます。あるいはスピンドル(ネジ軸)の摩耗で空回りし、締め込んでも弁が動いていない場合もあります。

【対処法】水が止まらない

応急措置としては、まず水道の元栓を閉めることです。止水栓が効かない以上、元栓で家全体の水を止めて被害を最小限に食い止めます。次に、止水栓内部の故障が原因であることが多いので、パッキンやOリングの交換を検討します。パッキン交換手順は前述の通りですが、古いパッキンではなく新品を必ず使いましょう。

それでも水が止まらない場合、止水栓本体や配管側に原因があるかもしれません。例えば水圧が異常に高いと内部に過度な負担がかかり、劣化を早めることがあります。このような場合、減圧弁の設置など専門的な対応が必要になることもあるため、早めに水道業者へ相談しましょう。

なお、操作ミスの可能性も念のため確認してください。特にドライバー式で「閉めたつもりが逆方向に回していた」というケースもあり得ます。時計回りでしっかり最後まで締めたか再確認し、それでも止まらなければ上記の対処に移りましょう。

止水栓が見つからない

いざ水を止めようとしたときに「止水栓ってどこ?」と焦るケースもあります。洗面台の場合、基本は冒頭で述べたように洗面台下にありますが、見つけにくい例外もあります。例えば、洗面台が古いタイプで給水管に直接元栓しかない場合や、止水栓が壁の中に埋め込まれている場合です。

マンション等ではユニットバス内の洗面所だと洗面台下ではなく、洗濯機用の給水と共用の止水栓が一箇所にまとまっているケースもあります。

【対処法】止水栓が見つからない

まずもう一度洗面台下やシンク下、洗面台付近の壁をよく探してみましょう。給水管をたどれば途中にハンドルやマイナス溝の部品があるはずです。洗面台周辺で見つからなければ、洗面所の近く(例えば隣接するトイレや浴室)の収納内や床下点検口を確認してみてください。まれに複数設備で一つの止水栓を共有していることもあります。

それでも見当たらない場合は、無理をせず水道の元栓を閉めて対処しましょう。元栓は家全体の水を止めるので不便ではありますが、応急的には確実な方法です。元栓の場所がわからない場合は、戸建てなら敷地内のメーターボックス内、集合住宅なら玄関付近のパイプスペース内などにあります。

元栓を閉めたら落ち着いて、管理会社や水道業者に連絡して止水栓の位置を確認してもらいましょう。必要であれば業者に新たに止水栓を設置してもらうこともできます。

自分でできる止水栓の交換方法

止水栓の不具合が発生したとき、部品交換や本体交換が必要になることがあります。実は止水栓の交換作業は、道具と手順さえ押さえればDIYでも可能な作業です。ここでは自分で止水栓を交換する方法について、交換が必要なタイミング、必要な工具、具体的な手順の順に説明します。

作業は慎重に行う必要がありますが、ポイントを理解すればそれほど難しくありません。ただし少しでも不安がある場合は無理せず業者に依頼しましょう。

交換が必要なタイミングとは

次のような場合には、止水栓自体の交換を検討するタイミングです。

  • 水漏れが起きたとき
  • ハンドルやネジが回らない・空回りするとき
  • 設備のリフォームや寿命

水漏れが起きたとき

前述のようにパッキン交換など部分修理で対応できることもあります。しかし長年使った止水栓で水漏れが起きた場合、部品交換だけでなく本体ごと新しくするほうが安心な場合があります。特に10年以上経過している場合、内部部品以外にも劣化が進んでいる可能性があるためです。

ハンドルやネジが回らない・空回りするとき

固着して全く回らなかったり、回しても手応えがなく空回りする場合は内部のネジ山(スピンドル)が摩耗している可能性があります。この場合、そのままでは役割を果たせないため止水栓本体の交換が必要です。力任せに回すとさらに悪化し水漏れを誘発することもあるので、早めに交換しましょう。

設備のリフォームや寿命

洗面台やキッチンをリフォームする際、古い止水栓がついたままだと後々トラブルになることがあります。また一般に止水栓の寿命は約10~15年程度とされています。使用頻度によりますが、長期間交換していない場合は予防のため新しいものに取り替えるのも一つの考え方です。

以上のような状況では、早めに交換することで今後の水トラブルを未然に防ぐことができます。

交換に必要な工具

止水栓を交換するには、以下の工具を準備しましょう。

【必須】
モンキーレンチ
配管や止水栓本体のナットを緩めたり締めたりするのに使用します。
マイナスドライバー
ドライバー式止水栓の場合の開閉や、袋ナット内のパッキンを取り外す際に使用します。
【必要に応じて】
ラジオペンチ
ハンドル式止水栓の小さな止めネジ(ビス)を外すのに便利です。また古いパッキンをつまみ出す際にも役立ちます。
プライヤー
ラジオペンチと用途は似ていますが、より太いビスをつかんだり、場合によってはハンドルを挟んでテコ代わりに回すのに使うこともあります。

このほか、新しい止水栓本体(交換用部品)やシールテープ(水漏れ防止用の配管テープ)も用意します。シールテープは配管ネジ部に巻いて水漏れを防ぐためのテープで、ホームセンターで数百円程度で購入できます。作業中に水が多少垂れることもあるので、雑巾やバケツも準備しておきましょう。工具は全て使わない場合もありますが、状況に応じて対応できるよう一通り揃えておくと安心です。特にモンキーレンチは必須で、サイズは配管ナットに合わせて中~大サイズ(開口幅が25mm程度まで開くもの)が良いでしょう。

DIYでの交換手順

実際の交換作業の手順を簡単に説明します。一般的なストレート型やアングル型止水栓を交換する場合の手順です(クランク型は特殊なため、基本的には業者対応をおすすめします)。必ず落ち着いて、順序通りに作業してください。

止水栓交換手順
  1. 元栓を閉める–メーター横レバーを時計回りで完全閉止し、水が止まったことを確認。
  2. 接続ナットを緩める–モンキーレンチで止水栓と給水管のナットを反時計回りに緩め、手で外す。
  3. 古い止水栓を取り外す–配管を固定しつつ止水栓本体を反時計回りに回して外す。
  4. ネジ山を清掃–配管側の古いシールテープ・汚れを除去。
  5. シールテープを巻く–新しい止水栓のネジに時計回りで5〜10周巻く。
  6. 新しい止水栓を取り付ける–手でねじ込み、レンチで適度に締める。
  7. 給水管ナットを再接続–手で締めた後、レンチで増し締め。
  8. 元栓を開けて漏れ確認–止水栓閉のまま元栓を開け、通水後に漏れをチェック。
  9. 最終動作確認–蛇口を開閉し、水量と止水が正常なら完了。

作業中は焦らず、わからないことがあれば無理をしないでください。特にシールテープの巻き方は重要なポイントで、何度かやり直すうちにコツがつかめるでしょう。交換後も違和感がある場合(ハンドルが硬い・水漏れがある等)は、無理に使い続けず業者に点検を依頼することをおすすめします。

こんなときは業者に依頼しよう

止水栓のトラブルによっては、自分で対処するのが難しいケースや、DIYに不安を感じる場合もあるでしょう。ここでは業者に依頼すべきケースや、実際に依頼する場合の費用相場、良い業者の選び方について説明します。安全に確実に直すためにも、プロの力を借りる判断も大切です。

業者に依頼するべきケース

以下のような場合は、無理をせず水道修理のプロに依頼することをおすすめします。

修理や工具の扱いに慣れていない
DIYの経験がほとんどなく作業に不安がある方は、軽微な作業でも業者に任せた方が安心で確実です。無理に行って失敗すると被害が拡大する恐れもあります。
止水栓そのものが故障・破損している
ハンドルが折れた、ネジ山が完全になめて空回りするなどの故障は専門知識が必要です。
給湯器の止水栓トラブル
給湯器に付随する止水栓(給水バルブ)は構造が特殊で、さらに近くにガス管もあるため個人で扱うのは危険です。
部品が固着・サビつきで外れない
古い住宅で配管ごと錆びているような場合、下手にいじると配管を破損させてしまうことがあります。専門業者なら特殊工具や方法で対応が可能です。
賃貸住宅でのトラブル
賃貸の場合、自分で修理すると契約上問題になることもあります。まずは管理会社やオーナーに相談し、指定業者に対応してもらう方が安心です。

上記のようなケースでは、時間とリスクを節約する意味でもプロの力を借りるのが得策です。業者は経験豊富で適切な工具も揃っているため、短時間で確実に直してくれます。少しでも「自分でやるのは不安だな」と感じたら、遠慮なく業者に相談しましょう。

修理・交換の費用相場

気になるのが費用面ですが、止水栓の修理や交換にかかる費用は作業内容や地域によって幅があります。一般的な相場は以下の通りです。

費用項目 相場・目安 補足ポイント
基本料金 ¥0~¥5,000
(出張費込)
  • 無料を謳う業者は作業料金が割高な場合も
  • 簡単な調整なら基本料金内で済むケースあり
  • 問い合わせ時に基本料・出張料の有無を確認
作業料金 パッキン交換:¥8,000~¥10,000
止水栓交換:¥9,000~¥24,000
  • 部品代込み
  • 難易度や部品の種類で変動
  • ナット増し締めだけなら約¥6,000
時間外料金 追加¥2,000~¥8,000
  • 深夜・早朝・休日に発生
  • 可能なら営業時間内に依頼して割増回避
見積もり費 無料が主流
  • まれに有料の業者もあるため事前確認必須

総合すると、止水栓1箇所の交換なら概ね1~2万円前後が目安といえます。パッキンなど軽微な部品交換のみならもう少し安く、逆に配管の一部も交換するような大掛かりな工事になると2万円以上かかることもあります。業者ごとに料金設定は異なるため、複数の業者から見積もりを取ると安心です。

信頼できそうな業者を2~3社選び、内容と金額を比較して決めると良いでしょう。なお、見積もりを依頼する際は基本料金や出張費、部品代込みかどうか、追加料金の有無などを丁寧に聞いておきましょう。

業者選びのポイント

水道業者に修理や交換を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。以下に良い業者を選ぶポイントをまとめます。

水道局指定工事店か
各自治体の「指定給水装置工事事業者」に登録されているか確認。
公式サイトの記載や電話での問い合わせでチェックできます。
料金が明瞭か
ホームページで料金体系を公開している業者が安心。
「現地見積もりしないと言えない」としか答えない業者は要注意。
見積書の明細が細かいか、不明項目がないかも確認しましょう。
口コミ・評判
ネットのレビューや知人の紹介を参考に、「対応が丁寧」「料金が適正」など評判の良い業者を選択。
極端に安い価格を謳う、または高額請求の苦情が多い業者は避けましょう。
受付の対応
電話対応が親切で、料金・作業内容を分かりやすく説明してくれるかをチェック。
雑な対応や質問をはぐらかす業者は施工品質にも不安が残ります。
アフターサービス
修理・部品交換後に保証期間を設けているか確認。
保証があれば、再度トラブルが起きても安心です。

以上を参考にして業者を選べば、大きな失敗は避けられるでしょう。焦って決めず、疑問点はきちんと確認することがトラブル防止につながります。

止水栓のメンテナンス方法

最後に、日頃からできる止水栓のメンテナンスについて触れておきます。止水栓は使わず放置していると、いざという時に動かない・漏れるといった事態になりがちです。以下のポイントを習慣にすると安心です。

定期的にバルブを動かす
年に一度でも止水栓を完全に閉めて再び開け、固着を防止。
新品でも長期間放置せず、点検がてら少し動かして慣らしておきましょう。
周囲を清潔に保つ
洗面台下に物を詰め込みすぎず、配管や床面を見える状態に。
掃除の際に止水栓もサッと拭いてホコリ・水垢を落とし、サビや固着を予防。
パッキンの定期交換
パッキン寿命は約10年。漏れがなくても10年前後で交換を。
長期留守前の点検・交換で留守中の水漏れリスクを減らせます。
異常時は早めに対処
ハンドルが固い、周りが濡れているなどの兆候を見逃さない。
早期対応ならパッキン交換で済む場合も。放置は大きな漏水の原因に。

以上のように日頃からメンテナンスしておけば、止水栓はあなたの家の水回りを守る頼もしい味方であり続けてくれます。特に何も起こっていない時から気にかけておくことで、いざというとき慌てずに済むのです。

まとめ

洗面台の止水栓について、その役割から種類、正しい操作方法、起こりがちなトラブルの対処法、そして自分でできる交換方法や業者に頼むべき場合、さらに日常のメンテナンスまで一通り解説してきました。止水栓は普段目立たない存在ですが、水まわりトラブル時にはなくてはならない重要な設備です。

いざというときに「場所がわからない」「回らない」では困ってしまいますから、この記事で学んだ知識を活かして、ぜひご自宅の止水栓を一度確認してみてください。

もしトラブルが発生しても、本記事で紹介した対処法を思い出して落ち着いて行動しましょう。ハンドルが固い場合は無理をせず潤滑剤や工具を活用する、水漏れ時はまず元栓を閉めるなど、基本を押さえれば被害を最小限にできます。自分で対処が難しいと感じたら、早めに水道業者に相談することも大切です。プロに任せれば確実に直してもらえますし、費用相場を知っていれば過度な不安も軽減するでしょう。

最後に、日頃からの点検やお手入れも忘れずに。止水栓周りを清潔に保ち、定期的に動かすなどのメンテナンスでトラブルの予防ができます。「備えあれば憂いなし」で、水まわりの安心をキープしましょう。洗面台の止水栓を正しく理解し扱えるようになれば、突然の水漏れにも慌てず対処できます。この記事がお役に立ち、皆さまの暮らしの安心につながれば幸いです。

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