給湯器の選び方
1設置タイプを確認
給湯器を交換する際にまず最初に確認しておきたいのは給湯器の設置タイプです。給湯器交換を行う際に基本的には現在設置されている給湯器と同じ設置タイプのものを選びます。そのため現在、ご自宅の給湯器がどのように設置されているかを確認して同じタイプのものから選択するのがおすすめです。
ご自宅が戸建ての場合は設置場所の変更も視野に入りますが、集合住宅にお住まいの方の場合はスペースの都合上設置タイプの変更は難しいケースが多いです。
戸建住宅では大きく壁掛タイプと据置タイプの2種類の設置タイプがあります。
どちらの設置方法であっても給湯器のサイズやメーカーに縛りがないため、戸建ての給湯器交換であれば比較的幅広い選択肢の中から給湯器交換を行えます。
集合住宅では壁掛タイプとPS設置タイプの2種類が主流です。
集合住宅の壁掛タイプの場合は戸建てとは異なりベランダの外壁に設置されるケースが基本です。ベランダの大きさや設置場所によってはサイズの都合で設置できなくなってしまうこともあるため注意してください。また、管理組合の規約に給湯器の種類や色が定められていることも少なくないため、併せて確認しておく必要があります。
PS設置タイプの場合は玄関横にあるパイプシャフト(パイプスペース)内に設置する都合上、サイズ変更が伴う給湯器交換の場合はサイズが合わず取り付けができないこともあるので基本的には、既存後継品などの同じサイズ、同じ機能の給湯器を選択することになります。既存の排気方向にも合った給湯器を選択しなければならないため、ご自身で給湯器を選定する際にはサイズだけでなく排気がどの方向へどの形式で行われているかも確認してください。
2ガスの種類を確認
給湯器を新しいものへ交換する際には現在使用しているガスの種類にあったものを選択する必要があります。
家庭で使用されているガスは都市ガスとLPガス(プロパンガス)に分けられます。都市ガスとLPガスではガスの種類や圧力が異なるため、違う種類のタイプの給湯器を設置することはできません。
また、一口に都市ガスといっても日本国内には200近い事業者があり、ご自身が契約している事業者によって都市ガスの種類が異なるため注意が必要です。ご自身で給湯器を選択する際にはガスの違いだけでなくどのような種類が使用されているかを確認し、既存の給湯器から変更を考えている場合は互換性のあるものなのか、設置しても問題なく使用できるかの確認を忘れずに行ってください。
3号数を確認
給湯器を選ぶ上で優先をしたいのが号数でしょう。給湯器の号数は1分間にどれほどのお湯を沸かすことができるのかを表しており、号数が大きいほど一度に大量のお湯が使用できます。
当然冬場になれば水温が下がるため給湯能力は下がりますが、同時にどれほどのお湯を使用したいかによって選択してください。
同時に複数の場所でお湯を使用しない単身世帯のご家庭であれば16号の給湯器でも問題ないですが、入浴と洗い物を同時に行うようなご家庭の場合は16号では賄いきれないため20号、もしくは24号の給湯器が必要になります。
給湯器交換の際には現在ご家庭で使用している給湯器の号数と同じものを選択するのが基本ですが、お子様が一人暮らしを始める、新しい家族ができるなど家族構成が変わる場合には見直しても良いかもしれません。
しかし、給湯器の性能を変えることでサイズが変わる場合には注意が必要で、PS設置タイプの場合には給湯器が収まらなくなってしまう場合や、壁掛タイプの場合ではサイズが小さくなったことで外壁塗装されていない壁が露出してしまうなどの弊害もありますのでサイズを確認したうえで、性能を変更しても問題ないかを確認してください。
また、号数を下げる場合であれば基本的に変更は可能ですが、号数を上げる場合には特に注意が必要です。
都市ガスのご家庭で使用しているガスメーターにも号数があり、元々16号、20号の給湯器を使用している場合は4号のガスメーターが使用されていることが多いです。一方で24号の給湯器を使用しているご家庭では6号のガスメーターを使う必要があります。そのため、24号へ給湯能力を上げる際にはガスメーターの号数を確認したうえで交換を行う必要があることに注意してください。
集合住宅にお住まいの場合でも、建物全体のガス供給量には限りがあるため、規約で号数を上げる給湯器交換を禁止しているケースがありますので、交換を検討する前に規約を確認する必要があります。
4給湯器の種類を確認
給湯器には大きく3つのタイプがあり、それぞれできることが異なるためお住まいの家に合わせた給湯器のタイプを選択する必要があります。
1つ目は給湯専用タイプと呼ばれる給湯器で、最もシンプルな給湯器です。
その名の通り給湯することだけを備えているため金額的にも安価で購入ができますが、お風呂の追い焚き機能などはついていません。給湯器をオンにして利用することで給湯管の接続されている蛇口からはお湯が出るようになります。
2つ目はオート・フルオートタイプの給湯器で、追い焚き機能のあるお風呂ではこちらが必要になります。
こちらのメリットはなんといっても追い焚き機能にあり、冬場でも快適に入浴ができます。フルオートタイプのものであればたし湯や追い焚き配管の洗浄が自動で行える点が差別化点です。
3つ目はガス温水暖房付の給湯器です。こちらはフルオートタイプの機能に加えて床暖房や浴室暖房乾燥機などのお家全体の暖房機能を熱源機の力を使って実現しているのが特徴です。
当然設置工事は上記よりも高額ですがストーブの臭いやエアコンのほこりといった悩みがなくなります。新たに設置をする場合には床のリフォームが必要になりますが、床暖房などの住宅リフォームを考えているのであればこのタイプの給湯器に交換する必要があります。
5エコジョーズor非エコジョーズを選ぶ
エコジョーズと呼ばれる給湯器は従来の給湯器と比較して排気熱を再利用して効率良くお湯を沸かす事ができるように設計された製品です。給湯効率が上がることでガスの消費量が減り、環境にもお財布にも優しい給湯器として注目されています。
そんなエコジョーズへ交換を考えている方も多いとは思いますが、エコジョーズへの交換ができないケースもあるため注意が必要です。
エコジョーズは前述通り排気熱を利用してお湯を沸かしますが、この際にドレン水と呼ばれる不純物の混ざった水が出ます。ドレン水は当然排水する必要がありますが、従来の給湯器では発生しなかったものですので排水場所が用意されていません。
特に集合住宅の中でもパイプシャフトに給湯器が設置されているようなお住まいの場合、ドレン水を排水するために壁の開口が必要になるなど特殊工事が求められることから管理者側に却下されてしまうことも少なくありません。同時に施工自体が許可されたとしても構造的な問題でドレン排水工事を行えない場合もあるため注意しましょう。
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