エコジョーズの交換には一般的に「本体代+リモコン代+標準工事費+その他工事費」の合計が費用としてかかります。
本体代はメーカーや機種、性能などによって異なりますが、エコジョーズを販売している大手メーカー3社の価格を一例として紹介すると下記のとおりです。
なお、価格を比較するにあたり、性能を同一にするために以下で紹介するエコジョーズはそれぞれ24号(1分間に沸かせる量が24Lの性能の機種)としています。
メーカー | 機種 | オート | フルオート |
ノーリツ | GT-C(P/V)62シリーズ | 40万7,330円〜 | 46万240円〜 |
リンナイ | RUF-E2406AWシリーズ | 40万6,120円〜 | 45万9,030円〜 |
パロマ | FH-E2422FA/SA シリーズ | 40万1,390円〜 | 45万4,410円〜 |
上記のように、価格だけを一見するとかなり高額に思えるかもしれません。
しかし、上記の価格はあくまでもメーカー小売希望価格であり、給湯器専門業者などのエコジョーズ設置業者では割引によって半額以下になっていることがほとんどです。
そのため、メーカー小売希望価格をそのまま満額で支払うといったことはほとんどないでしょう。
なお、標準工事費についても業者によって異なるものの、エコジョーズの設置工事の費用は4万円〜7万円程度が一般的とされています。
これらの費用を含めて、エコジョーズにかかる費用は約15万円〜25万円程度が相場と考えておきましょう。
実際には本体の性能、施工業者、設置場所の状況などによる工事内容などでかかる費用は変動するため、15万円〜25万円よりも安くなる場合もあれば高くなる場合もあります。
そのため、ハッキリとした工事費用については、一度業者に現地調査を依頼し、見積もりを出してもらうことが大切です。
エコジョーズへの交換にあたり、かかる費用が高くなることが考えられるケースとしては下記のようなものが挙げられます。
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
紹介したとおり、エコジョーズへの交換費用は一般的に「本体代+リモコン代+標準工事費+その他工事費」がかかります。
このうち「標準工事費」と「その他工事費」の違いについて理解しておきましょう。
「標準工事費」とは、エコジョーズの設置にあたって必要になる基本的な工事全般のことを指します。
一方で「その他工事費」とは、お住まいの状況によって必要になる特別な工事にかかる費用のことを指し、一例を挙げると下記のような場合にその他工事費がかかる可能性があります。
例えばエコジョーズは構造上排水が出るため「ドレン排水工事」が必要になりますが、お住まいの状況によってドレン排水の配管が難しいなどのケースがあります。
その場合、ドレン排水の配管経路を確保するために壁に穴を開けるなど、特殊な工事が必要になるケースがあるため、それらの費用は「その他工事費」として加算される可能性があるでしょう。
また、ドレン排水工事がそもそも標準工事費に含まれていない場合などもあるため、業者から見積もりを出してもらった際にはよく確認しておきましょう。
エコジョーズの本体価格は、機種の型や性能によって価格が異なりますが、そのなかでも温水式の床暖房に対応した機能がついているものは、通常のものよりも価格が少し高い傾向にあります。
また、工事費も通常のものを設置する場合よりも高くなる可能性があるため、初期費用が高額になる点に注意しましょう。
エコジョーズには一般的に「給湯器専用」、「オート」、「フルオート」などの種類があり、それぞれの性能は下記のように異なります。※メーカーによって名称が異なる場合があります
性能 | 給湯専用 | オート | フルオート |
お湯はり | ◯ | ◯ | ◯ |
お湯はりの自動ストップ | △ | ◯ | ◯ |
自動おいだき | × | △ | ◯ |
自動足し湯 | × | × | ◯ |
配管の自動洗浄 | × | × | ◯ |
上記のように、給湯専用やオートでは手動で行うものが、フルオートでは自動でやってくれるといった便利さがあります。
しかし、価格は性能が良いほど高額になる傾向にあるため、基本的にはフルオートの方が高いことは覚えておきましょう。
また、エコジョーズには10号、16号、20号、24号などの「号数」もあり、それぞれは1分間に沸かせるお湯の量を示しており、例えば10号のものでは1分間に10Lのお湯を沸せることを意味しています。
号数は大きくなるほど価格も高くなるので、家族の人数に合わせて選ぶことが大切です。
エコジョーズの販売メーカーのひとつであるリンナイでは、号数選びの一例を下記のように紹介しています。
号数 | 用途 |
16号 | 1人暮らしで複数箇所での使用をしない |
20号 | 2人家族でたくさんお湯を使うことが少ない |
24号 | 家族4人でシャワーやキッチン、おいだきを使う |
このほかでは、凍結防止機能がついた寒冷地仕様のものだと高くなるなどもあります。
スペックを必要以上に高くするとその分高額になるため、利用状況などをよく理解したうえで自分にとってピッタリなスペックのエコジョーズを選びましょう。
エコジョーズの交換費用を少しでも抑えるためにできることとしては下記のような点が挙げられます。
それぞれについて以下で詳しく紹介するので、少しでも費用を抑えたい方は参考にしてください。
前述のとおり、エコジョーズの号数は1分間に沸かせるお湯の量を示します。
家族が多くない家庭や、同時にお湯を使う機会が少ない家庭では、号数を必要以上に大きくしなくても良いでしょう。
もちろん、過度に小さくすると「お湯を使いたいのにお湯が出ない」といった不便さに繋がるため、一度に大量のお湯を使う機会がある家庭などでは人数に合わせた号数を選ぶことも大切です。
あくまでも、必要最低限に抑えるという意識で号数を選びましょう。
メーカーによっては「プレミアム」など、別途機能が追加されたタイプなどの販売もありますが、エコジョーズでは一般的にフルオートがもっとも高額になる傾向にあります。
再度種類別の性能の違いを紹介すると下記のとおりです。
性能 | 給湯専用 | オート | フルオート |
お湯はり | ◯ | ◯ | ◯ |
お湯はりの自動ストップ | △ | ◯ | ◯ |
自動おいだき | × | △ | ◯ |
自動足し湯 | × | × | ◯ |
配管の自動洗浄 | × | × | ◯ |
例えば、フルオートタイプの場合、家族がお風呂に入ってお湯が減ると自動で足し湯をしてくれるので「自分がお風呂に入るときはいつもお湯が少ない…」といったことがありません。
このようにフルオートの方が便利ですが、オートタイプでも手動にはなるものの足し湯はできます。
フルオートにすると本体代は高額になる傾向にあるため、自動機能がそれほど必要ではない方はコストを抑えるために給湯専用タイプやオートタイプを選ぶといった選択肢も検討しましょう。
給湯器をエコジョーズに交換するにあたって、交換依頼をする業者を選ぶことになると思います。
エコジョーズへの交換費用は業者によって異なるほか、悪質な業者を選んでしまうと必要以上に高額な請求をされる可能性があるため注意しましょう。
例えば独立行政法人国民生活センターでは、給湯器などを含めた水回り設備の修理・交換業者と消費者との間でのトラブル発生件数は年々増えているとされています。
年 | 相談件数 | 電子広告が関わるもの |
2016年 | 2,437件 | 19.2% |
2017年 | 2,805件 | 21.7% |
2018年 | 3,386件 | 25.6% |
2019年 | 3,771件 | 28.9% |
2020年 | 5,882件 | 41.1% |
特にインターネット上の広告(電子広告)でお得さをアピールしているのにも関わらず、実際には見積もり金額以上の高額請求をされたといった相談も年々増えているようです。
お得にエコジョーズへ交換するためには、お得な業者を選ぶことも大切ですが、同時に安心して依頼できる業者を選ぶポイントも抑えておきましょう。
エコジョーズの交換費用を抑えつつ、安心して交換依頼ができる業者を選びたい場合、下記のような点に注目しましょう。
それぞれについて、以下で詳しく紹介します。
給湯器が使えない期間が長くなるとお風呂やシャワーなどが使えないため、早めの交換を希望する方も多いのではないでしょうか。
業者によっては営業時間外や休業日・定休日などにより対応してくれないことがあります。
仕事で忙しいなど、なかなか時間が取れない方は24時間年中無休で対応してくれる業者から選びましょう。
業者のなかには近くに営業所がある場合、連絡から最短20分〜30分などの短い時間で現地まで駆けつけてくれます。
エコジョーズへの交換にあたってはまず現地調査をしてもらい、交換にどのような工事が必要になるか、それに伴う費用はどのくらいかの見積もりを出してもらうことが大切です。
連絡からすぐに駆けつけてくれる業者を選ぶことで、費用の相場などをスムーズに確認できるでしょう。
対応の速さや柔軟さに加え、安心して依頼できる業者選びのポイントも知っておきましょう。
安心して依頼できる業者と判断できる指標のひとつとして、水道局指定の業者(指定給水装置工事事業者)が挙げられます。
指定給水装置工事事業者とは、各自治体が認める水道法施行令に定められた基準に合う水道工事ができる業者のことを指し、給湯器などを修理・交換する業者は一定の基準を満たすことで指定給水装置工事事業者として認められます。
指定給水装置工事事業者は各自治体のホームページなどに掲載されているため、悪質な業者を避けたい場合には参考にしましょう。
エコジョーズの交換には有資格者による作業が必要になります。
悪質な業者では無資格者に作業をさせ、施工ミスなどによって後々のトラブルに繋がる可能性があるため、選んだ業者に有資格者が在籍しているかはチェックしましょう。
優良な業者であれば、ホームページにどのような資格を保有しているスタッフがいるかを明記しています。
ガスの種類などにもよりますが、下記の資格が必要となる場合があるため、確認しておきましょう。
安心して依頼できるかどうかを判断する指標の一つとして、施工実績や口コミ・評判、テレビCMの有無などが挙げられます。
施工実績や口コミなどが公式ホームページに掲載されていれば安心ですが、より客観的な情報としてテレビCMの有無があります。
特に、情報番組で取り上げられたり、知名度の高い芸能人を起用したCMなどを放送していれば、比較的安心して依頼できる業者と考えても良いでしょう。
エコジョーズの交換費用は約15万円〜25万円程度が相場とされていますが、実際にはお住まいの状況などによって大幅に異なる可能性があります。
具体的な金額を知るためにはまず業者から見積もりを取ることが大切ですが、業者によっては見積もりの段階から料金が発生するため注意しましょう。
そのほか、交換にかかる費用とは別に発生することが考えられる費用として下記のようなものがあります。
これらの料金を取るからといって悪徳業者とは限りませんが、できるだけコストをおさえたいのであれば、まずは無料見積もりに対応している業者に連絡をとり、現地調査に来てもらうことをおすすめします。
エコジョーズへの交換費用や業者選びのポイントは理解できたものの、本当にエコジョーズに交換するべきかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
交換に悩んでいる場合、下記のような点にメリットを感じるのであればエコジョーズへの交換をおすすめします。
エコジョーズは従来のガス給湯器では約80%ほどだった熱効率が約95%に向上しているとされているため、ガス使用量が約15%のカットとなり、大家族などでお湯を使う機会があるのならば、ガス代の節約になるでしょう。(※)
また、ガス給湯器のため貯湯タンクなどがなく省スペースで、新鮮なお湯を使えるのもエコジョーズのメリットです。
「1人だからお湯はそんなに使わない」といった方にはメリットが少ないかもしれませんが、「家族でお湯を沢山使う」、「敷地に貯湯タンクやヒートポンプを設置するスペースがない」といった方にはおすすめです。
エコジョーズの交換費用についてよくある質問としては下記のようなものが挙げられます。
それぞれについて簡潔に解説するため、同じような疑問を持っている方は参考にしてください。
エコジョーズは従来のガス給湯器よりも熱効率が良く、少ないガス使用量でお湯を沸かせるためランニングコストに優れているとされています。
一方で、導入にあたって必要になる初期費用は従来型よりも高めであるため、基本的にはランニングコストによってその差額を埋めていくといった考え方になります。
しかし、1人暮らしなどでお湯を使う機会がそれほど多くない場合には、エコジョーズの恩恵はそれほど感じられないかもしれません。
使用条件にもよりますが、一般的には3人〜4人家族などの家庭であれば、1人暮らしの方よりも使用するお湯の量が多くなるため、従来のガス給湯器よりもエコジョーズの方がガス代を抑えられ、使用年数が長くなることで費用対効果を感じるでしょう。
つまり、お得かどうかはその家庭でどの程度のお湯を使用するかによって異なるということです。
エコジョーズはガス給湯器であり、設置のためには資格が必要になります。
ガスの種類などにもよりますが、必要になることが考えられる資格としては下記のとおりです。
ただし、もし自分で資格を保有していたり、知人が資格保有者でもDIYでの施工はおすすめしません。
万が一設置中に火災などの事故が発生した場合や、施工ミスでエコジョーズが故障してもすべてが自己責任となります。
安心かつ安全にエコジョーズを設置するのであれば、給湯器専門業者のような専門的な知識をもっており、かつ設置後に一定の保証期間を設けている業者への依頼がおすすめです。
エコジョーズの設置工事にかかる費用は、戸建とマンションやアパートで異なるケースがあります。
エコジョーズは構造上、お湯を作る過程でドレン排水が発生するので、排水処理に伴う配管工事などが必要になります。
マンションやアパートによっては排水位置が決まっていることから、ドレン排水工事ができない場合があるため注意しましょう。
メーカーによっては排水処理の方式により、集合住宅でも設置できる場合がありますが、工事に伴い共用スペースを利用する場合があるため、エコジョーズの設置を検討する場合にはまずマンションやアパートの管理者に相談しましょう。
なお、賃貸マンションやアパートの場合、特別な契約がない限り給湯器の管理責任は管理者側にあるため、交換に伴う費用を負担してくれる可能性があります。
一方で、分譲マンションなどでは基本的に費用は自己負担になりますが、前述のとおりドレン排水工事などで共用スペースを利用する可能性があるため、管理者に一度相談することが大切です。
エコジョーズへの交換費用は約15万円〜25万円が相場とされていますが、お住まいの状況などによっても異なるため、まずは複数の業者から見積もりをとって比較することが大切です。
紹介した安心して依頼できる業者選びのポイントを踏まえつつ、まずは見積もりを取ってみてください。
なお、賃貸・分譲マンションにお住まいの場合、エコジョーズを設置できるか、工事をしても良いかの判断は管理者からの許可が必要となるケースがあります。
そのため、まずは管理者に連絡して工事許可をもらい、その後に業者から見積もりを取りましょう。
エコジョーズの交換費用は「本体代+リモコン代+標準工事費+その他工事費」の合計となり、それぞれの価格はエコジョーズの性能や業者の設定料金によって上下するほか、設置場所の状況によっても異なります。
繰り返しになりますが、具体的なエコジョーズへの交換費用を知りたい場合には、まず複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
もちろん見積もりを出してもらったからといって、必ずその業者に依頼しなければいけないということではありません。
そのため、まずは「工事を依頼する」ではなく「見積もりを出してもらう」という意識で連絡を取りましょう。
はじめて見積もりを出してもらう方は手順や流れが良くわからず不安だと思うので、無料見積もりを受け付けている業者がおすすめです。
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