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マンションの給湯器はエコジョーズに交換できる?条件や費用の相場を紹介:イメージ
エコジョーズ 更新日:2024年9月30日

マンションの給湯器はエコジョーズに交換できる?条件や費用の相場を紹介

マンション住まいの方でエコジョーズへの交換を検討している方もいると思います。

しかし、給湯器に限らずマンションでは自己判断で設備のリフォームや変更・交換ができないケースもあるため注意しましょう。

この記事では、マンション住まいの方でエコジョーズに交換できるパターンと、交換できないパターンを詳しく紹介します。

賃貸マンションと分譲マンションでも対応方法が異なる場合があり、それらを含めて分かりやすく紹介するので参考にしてください。
目次
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マンションの給湯器はエコジョーズに交換できる?

まず結論から先にいうと、マンション住まいの場合、給湯器をエコジョーズに交換できるケースと、できないケースがあります。

また、もしエコジョーズに交換できるマンションだったとしても、あらかじめ管理会社などに連絡する必要があるなど、いくつかの注意点があります。

注意点を含め、具体的にどのようなケースでエコジョーズに交換できるのか、交換できないのかについては以降で詳しく紹介するので参考にしてください。

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マンションの給湯器をエコジョーズに交換できないパターン

マンションの給湯器をエコジョーズに交換できないケースとは下記のような場合です。

  • パイプスペース(PS)に給湯器が設置されている
  • マンションで使用できる給湯器が決められている
  • 管理者から工事許可が降りない
  • 構造上マンション用のエコジョーズでも設置できない

それぞれについて以下で詳しく解説します。

パイプスペース(PS)に給湯器が設置されている

マンションには、給水・排水設備やガス配管などがまとめられているパイプスペース(PS)が設置されている場合があります。

エコジョーズはお湯を作る過程で「ドレン水」が発生するので、排水経路の確保が必要になりますが、もしパイプスペース内に給湯器が設置されている場合、排水経路の確保が難しくなります。

そのようなケースでは、業者からエコジョーズが設置できないと判断される可能性があるでしょう。

なお、エコジョーズのタイプによってはパイプスペース内に設置できる「PS標準設置形」、「PSアルコーブ設置形」、「PS扉内設置形」もありますが、いずれも排水口の確保が必要になる点は同じです。

場合によっては壁に穴を開けるなどの特殊工事によって排水経路を確保する場合もありますが、管理者に却下された場合には設置できません。

マンションで使用できる給湯器が決められている

マンションによっては契約上設置できる給湯器の規格やメーカーが決められている場合があります。

また、賃貸マンションの場合は給湯器の管理責任が管理者側にあるため交換費用は管理者負担になるほか、基本的に管理者に連絡するだけで交換の段取りをしてもらえることが一般的です。

一方で、分譲マンションでは給湯器を交換するにあたっての費用は自己負担になるほか、業者への依頼も自分で行う必要があります。

しかし、賃貸・分譲マンションのどちらでも契約によって設置できる給湯器の規格が決められている場合があるため、どちらの場合でもまずは管理者に連絡して確認することが大切です。

管理者から工事許可が降りない

給湯器は廊下などの共用部分に設置されていることが多いほか、専用部分に設置されていても修繕や工事が必要になる場合では、管理会社に連絡して申請書などの提出が必要になる可能性があります。

どのような契約になっているかはマンションによって異なるため、断言はできませんが、もし許可なく修繕・工事をすると管理会社とのトラブルに発展する可能性があるため、よく分からない場合を含めて管理会社に連絡しましょう。

なお、もし管理会社から許可が降りない場合はエコジョーズに交換できないと考えた方が良いでしょう。

構造上マンション用のエコジョーズでも設置できない

前述したとおり、エコジョーズはドレン水の排水経路が必要になりますが、マンションの構造上外部に排水経路を確保できない場合もあります。

そのようなマンションでは、お風呂場などの排水口を利用するタイプのエコジョーズが販売されており、場合によってはドレン排水工事が難しいマンションでもエコジョーズを導入できる可能性があります。

これらのタイプは「マンション用(集合住宅向け)」と称されていますが、設置できる条件としてユニットバスのように下にスペースがあり、ドレン排水工事が可能な場合に限られている点に注意しましょう。

マンションの給湯器をエコジョーズに交換できるパターン

給湯器をエコジョーズに交換できるパターンとしては、下記のようなケースが挙げられます。

  • ベランダなどに給湯器が設置されている
  • パイプスペース(PS)内に排水口がある
  • 管理者から工事許可が降りた
  • マンション用のエコジョーズが設置できる

エコジョーズと従来のガス給湯器の大きな違いは、ドレン排水工事が必要かどうかです。

つまり、ドレン排水工事が可能なマンションであれば基本的にエコジョーズを導入できると考えて良いでしょう。

それぞれのパターンについて詳しく紹介します。

ベランダなどに給湯器が設置されている

ベランダのような排水口が近くにある場所に給湯器が設置されている場合、その排水口にドレン水を排水できるため、エコジョーズを導入できる可能性があります。

そのほかでは雨樋(あまどい)などにもドレン水の配管を接続できるケースなどもあるため、エコジョーズの導入を考えているのであれば、自宅マンションがそのようなケースに当てはまるかどうかを業者にて診断してもらうと良いでしょう。

パイプスペース(PS)内に排水口がある

給湯器がパイプスペース内に設置されているマンションであれば、パイプスペース内に排水口があればエコジョーズを設置できる可能性があります。

ただし、従来のガス給湯器の設置を前提としているマンションではパイプスペース内に排水口が設けられていない場合が多いため、あらかじめチェックしておくことが大切です。

管理者から工事許可が降りた

パイプスペース内に排水口がない場合でも、特殊工事によって排水経路が確保できるケースなどがあります。

工事にあたり管理会社に許可を得る必要がありますが、もし許可が降りたのであればエコジョーズを設置できるかもしれません。

最終的な判断は業者側に委ねられる可能性もありますが、事前に管理会社から必ず許可をとっておきましょう。

マンション用のエコジョーズを設置できる

エコジョーズを設置できないケースでも紹介したとおり、マンションの構造上エコジョーズの導入が難しい場合も多くあります。

そのようなケースに対応するために、メーカーではマンションのような集合住宅でも導入できる仕様のエコジョーズを販売しているので検討すると良いでしょう。

具体的には、三方弁(ドレン排水切替ユニット)でユニットバス内の排水口へ排水する方法である「ドレン三方弁方式」や、機器内のポンプを使ってユニットバス内の排水口へ排水する方法である「ドレンアップ方式」などがあります。

それぞれは適用できるお風呂のタイプが限られているため、まずは業者に現地調査に来てもらうことをおすすめします。

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マンションの給湯器をエコジョーズに交換するときにやるべきこと

ここまで、マンションでエコジョーズを導入できるかどうかについて、それぞれのパターンに分けて紹介してきました。

実際に導入できるかどうかはマンションの構造などによっても異なりますが、エコジョーズを導入したい利用者側がまずやるべきことは下記の2つです。

  • 管理者に相談もしくは許可を取る
  • 交換業者に現地調査をしてもらう

それぞれについて詳しく紹介します。

管理者に相談もしくは許可を取る

マンション住まいの場合、賃貸・分譲に関わらず、給湯器を交換する際にはまず管理会社に連絡・相談しましょう。

マンションには区分所有法という法律があり「専有部分」、「共用部分」に分けられます。

それぞれどの区分になるかによって管理責任が異なるため、リフォームや交換・変更の際に許可を取る必要が出てくるケースがあるのです。

それぞれの違いを簡単に紹介すると下記のとおりです。

区分 概要
専有部分 分譲マンションの場合は購入者、賃貸マンションの場合は大家やオーナーの所有物 部屋の内側の部分(トイレ、キッチン、壁紙、インテリアなど)
共用部分 専用部分に含まれないすべての部分。変更には管理者や管理組合の許可が必要 パイプスペース、玄関扉、バルコニー、庭など

このうち、共用部分については勝手にリフォームや修繕・変更することが原則禁止されており、もし必要な場合には管理者もしくは区分所有者で形成された管理組合の許可が必要となります。

つまり、分譲マンションの場合、屋内に給湯器を設置するのであれば自己負担・自己判断にて変更できますが、ドレン排水が屋外にわたる場合や契約によっては管理会社に許可を取る必要がある可能性があります。

ただし、分譲マンションでも玄関横や廊下に面する壁などの屋外に設置する場合には管理会社からの許可が必要になるので注意しましょう。

一方で、賃貸マンションの場合には屋内・屋外どちらでも管理責任は管理者側にあるため、必ず管理会社への連絡・相談が必要です。

いずれにしろ、勝手に交換して後からトラブルになることを避けるためには、事前に管理会社に連絡・相談しておくことをおすすめします。

交換業者に現地調査をしてもらう

賃貸・分譲マンションのどちらでも管理会社に連絡・相談したあとは交換業者にてエコジョーズへの交換が可能かどうかの現地調査をしてもらいましょう。

賃貸マンションの場合は、給湯器の管理責任が管理者側にあり、交換費用も管理者負担となるので、相談することで業者まで手配してくれる可能性があります。

一方で、分譲マンションでは基本的に自己負担になるほか、業者への依頼も自分で行う必要があります。

また、賃貸マンションでも管理者から業者の選定を頼まれ、交換費用を立て替えて後から請求するといったケースもあるかもしれません。

いずれにしろ、業者に現地調査を依頼することで、エコジョーズへの交換が可能か、時間はどのくらいかかりそうか、工事費用はいくらくらいになりそうかなどがある程度ハッキリするでしょう。

工事内容がハッキリした時点で再度管理会社に相談し、許可が降りればエコジョーズへの交換工事が可能となります。

マンションの給湯器をエコジョーズへ交換する費用の相場

エコジョーズに交換するための費用は約15万円〜25万円程度が相場とされています。

基本的には「本体代+標準工事費+その他工事費」の合計が請求されますが、マンションの場合にはドレン排水工事のために特殊工事が必要になるなどして「その他工事費」がかかる可能性がある点に注意しましょう。

また、外部にドレン排水をすることが難しい場合、「ドレン三方弁方式」や「ドレンアップ方式」に対応したエコジョーズを選ぶ必要があるため、本体代が一般のものと異なる可能性が高くなります。

そのため、約15万円〜25万円はあくまでも目安として参考にし、具体的な金額については業者から見積もりを取ることが大切です。

また、業者によっても見積もり金額やサービスの内容が異なるので、見積もりは一社だけではなく複数社から取って比較することをおすすめします。

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マンションの給湯器をエコジョーズに交換する業者選びのポイント

業者選びの際には、悪質な業者を選ばないように注意しましょう。

独立行政法人国民生活センターによると、給湯器の修理・交換を請け負う業者とのトラブル件数は下記のように年々増加しているとされています。

相談件数 電子広告が関わるもの
2016年 2,437件 19.2%
2017年 2,805件 21.7%
2018年 3,386件 25.6%
2019年 3,771件 28.9%
2020年 5,882件 41.1%

安い価格で消費者を騙し、工事終了後に高額な請求をするといった悪質業者も増えているため、業者選びの際には下記のような点に注目して選ぶことをおすすめします。

  • 素早い対応をしてくれるか
  • 24時間年中無休で対応してくれるか
  • 水道局指定のしっかりした業者か
  • 資格保有者のスタッフが在籍しているか
  • 実績豊富で知名度があり安心感があるか
  • 見積もりや出張料、キャンセル料などが無料か

24時間365日年中無休で連絡からすぐに駆けつけてくれるなどの臨機応変さに加えて、安心できるかどうかの判断基準としては「水道局指定の業者かどうか」をチェックすることをおすすめします。

水道局指定の業者は「指定給水装置工事事業者」と呼ばれ、各自治体が認める水道法施行令に定められた基準に合う水道工事ができる業者のことを意味します。

指定給水装置工事事業者に指定されている業者は各自治体のホームページで公表されていますが、指定されるためには一定の基準を満たす必要があるため、そのなかから選べば安心して依頼できる業者を見つけやすいでしょう。

そのほか、実績が豊富で利用者からの評判が良く、テレビ番組で紹介されているほか、知名度の高い芸能人をイメージキャラクターとしている業者は客観的な評価が高く安心して依頼できる安全な業者と判断できます。

エコジョーズに交換する業者選びの際には、このようなポイントに注目して業者を選ぶと安心・安全に気持ちよくエコジョーズを導入できるでしょう。

まとめ

マンションではマンション自体の構造や、管理者の判断、契約内容などによってエコジョーズを導入できるケースと導入できないケースに分けられます。

判断が難しく、まず何をすれば良いか迷う方もいるかもしれませんが、大まかにいうと下記の2つのポイントを押さえておけば問題ありません。

  • まずは管理会社に連絡・相談する
  • 業者に現地調査をしてもらい見積もりを出してもらう

基本的にはまず管理会社に連絡する必要がありますが、管理会社も給湯器の専門的な知識がなく判断できないケースもあります。

そのような場合には、一度業者にて現地調査をしてもらい、その結果を管理会社に伝えて判断を仰ぎましょう。

業者によっては現地調査や見積もりだけでも料金が発生する場合もあるので、まずは無料で請け負ってくれる業者に依頼することをおすすめします。

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