トイレ修理、つまり、水漏れ、水が流れないときは水道業者が解決

トイレつまりの主な症状

トイレつまりの症状の中には完全に流れなくなってしまったという状態以外にも、流れはするものの時間がかかってしまったりトイレットペーパーなどが流れきらずに残ってしまうような状態もあります。このような状態の場合近いうちに完全に流れなくなってしまうので早めに対処することが重要です。

完全に流れなくなってしまった状態では原因究明にも時間がかかるため水道業者に依頼することになりますが、流れが悪い状態であれば原因を特定することも難しくなく、知識と道具さえあれば自身で改善することもできるので少しでも違和感を感じたら放置せずに対処するようにしてください。

トイレつまりの原因

トイレつまりの原因は大きくこの4つに分類できます。トイレットペーパーのようにトイレに流せるものであっても一度に大量に流してしまえばつまりの原因になり得ます。トイレットペーパーを使いすぎてしまったなというときには何回かに分けて流すなどの工夫が必要です。

また、トイレに異物を落としてしまった際には奥に行ってしまう前に取り出すようにしてください。よくあるケースではポケットに入れていたボールペンや携帯電話、棚に飾っていた小物が原因のことが多いです。給水するおむつや生理用品を流しては行けないのはもちろんですが、近年増えているトイレに流せる猫砂やお掃除シートも極力流さないようにするとよいでしょう。流す場合は少しずつ流してください。

一時期流行った節水方法としてトイレタンクにペットボトルなどを沈めて水量を減らす方法ですがこちらも実は間違いです。節水こそできますが水量が減ることで下水まで排泄物を送り出せずにつまりの原因になります。タンク内の部品を傷つけてしまうこともあるのでやめるようにしてください。

さいごにトイレの掃除をこまめに行うだけでもつまりの予防になります。排水管は使用していくうちに徐々に汚れが蓄積して通り道が狭まっていきます。通り道が狭くなればその分つまりのリスクは高くなるのでこまめに掃除をして排水管をきれいな状態で保ちましょう。

水道業者が行うトイレつまり解決方法

ここでは我々水道業者が行うトイレつまりの解決方法を紹介します。水道業者が行う作業では専用の道具を使用するだけでなく普段は確認の難しいところまで徹底的調査をします。その後その特定した原因を解決するためにできるさまざまな解決方法の中から最適な方法を選択してご提案させていただいております。

まず行うのはつまり箇所と原因の特定です。具体的には便器の中で詰まっているのか、それとも排水管や下水管で詰まっているのかを確認していきます。一軒家の場合は屋外にある下水マスを確認して下水が詰まっているのか便器と配管の接続部分で詰まっているのかを確認します。分譲マンションであれば全てのフロアでつまりが起きていない限り、便器と配管の接続部分で詰まっています。この部分は水漏れ防止用のパッキンが経年劣化などで変形してトイレットペーパーが引っかかってしまうこともあるため使用年数も考慮して調査をしていきます。

トイレの排水路はカーブ状になっており、これによって便器内に封水が溜まるような仕組みになっています。封水があることで下水の臭いや害虫の侵入を防いでいるわけですが、封水のために作られたせきによって詰まりやすくなっているのも事実です。前述したような誤った節水方法を行っているとこのせきを超えられずに詰まってしまうことがあります。

調査によってつまりの場所と原因が特定できたら除去作業を行います。除去の方法は大きく二通りあり、原因が奥のほうかつトイレットペーパーと排泄物であればポンプを使って押し流すこともありますが、基本的には引っ張り出すように除去します。これはつまりの原因を奥へ移動させることで再発の危険があるためで、排水管を傷つけないためにもこの方法で除去します。つまりの位置によっては便器を一度外して作業することもあります。

我々水道業者が使用する道具はローポンプやハイスパット、高圧洗浄機などどれも業務用の強力なものを使い分けて作業します。ご家庭にあるラバーカップやトーラーよりも強力なため使い方が難しく、使い慣れたプロフェッショナルでなければ排水管を傷つけてしまうおそれがあるため、不安な方はプロにおまかせください。

自分でできるトイレつまり対処法

トイレつまりの中でも軽度なものであれば自身でも解決することができます。ここではご家庭にあるものでできる方法を4つ紹介しますので参考にしてください。

お湯を使ってつまりを解消する方法

とくに道具を用意する必要がなくすぐに試せる方法としてお湯を使った方法を紹介します。用意するものはバケツや洗面器など一度にお湯を注ぎ込める容器と50℃ほどのお湯です。便器は常温の水で冷やされているため熱いお湯を注ぐと破損してしまうこともあるので必ず温度を守って作業をしてください。

この方法ではトイレットペーパーがふやけやすい温度のお湯を使用してつまりの原因をほぐしています。高い位置からお湯を注ぐことで水圧を使って詰まってしまったトイレットペーパーを流す効果も狙っています。

重曹とクエン酸を使う方法

この方法ではお湯だけでなく重曹とクエン酸の化学反応を利用してトイレットペーパーをほぐれやすくしてつまりの解消を狙っています。重曹とクエン酸を反応させることで二酸化炭素が発生するため、換気をしながら作業をするようにしてください。

重曹とクエン酸を混ぜることで泡が発生します。水量が多いと便器からあふれることもあるので水量を減らすとともに重曹とクエン酸を大量に入れないように注意してください。

ラバーカップ（スッポン）を使う方法

トイレのつまりと言えばおなじみのラバーカップでつまり解消を行う方法を紹介します。ラバーカップはホームセンターやネットで1,000円前後で購入できます。万が一のトラブルに備えて1つ持っておくと安心です。

ラバーカップは本来引き抜く動作の時につまり原因を引きずり出します。間違ってもつまりの原因を奥へ押し込むことのないように注意して作業してください。何度か繰り返すうちにゴボゴボと空気の通る音がしたらつまりが解消された合図です。レバーをひねるのではなくバケツやペットボトルを使ってゆっくり水を流してみましょう。

ワイヤー式トイレクリーナーを使う方法

ワイヤー式トイレクリーナーは本来排水管の内側を掃除するための道具のため少々使い方が難しいと感じる方も多いです。直接つまりの原因をほぐすので確実性は高いですが無理に行うと排水管を傷つけてしまうおそれがあるので注意してください。用意するものはワイヤー式トイレクリーナーのみです。

トイレに流してはいけないものであればワイヤーを使って取り出すようにしましょう。トイレットペーパーであれば削りながら押し流してください。