トイレットペーパーにはペーパーが2枚重ねになったダブルと、1枚のみのシングルの二種類があります。一見、ペーパー量の多いダブルだと詰まりやすくシングルだち詰まりにくいと思いがちですが、実はペーパーの種類で詰まりやすさが決まるわけではありません。この見出しではペーパーの枚数以外に、トイレットペーパーのシングルとダブルでどんな違いがあるのかを説明します。
トイレットペーパーのダブルとシングルでは、ペーパー1枚の厚みに違いがあります。ダブルのトイレットペーパーは、単にシングルのトイレットペーパーを2枚重ねにしているわけではありません。ダブルはシングルよりも薄いペーパーを2枚重ねて作られています。ダブルのトイレットペーパーは2枚の薄いペーパーを重ねることで、空気の層を含んでいます。そのため、シングルに比べてふんわりとした使い心地を叶えている点が特徴です。
また、シングルにはペーパーの裏表があるため、肌に触れるときの感触に差があります。しかし、ダブルの場合はペーパーの裏面同士を合わせるように重ねられているため、特に裏表を意識しなくても拭き心地がよくなるよう作られています。
シングルとダブルではロールの長さが異なり、シングルの方が長く巻かれています。例えば日本クレシアのスコッティではダブルが50m、シングルが100m。ダブルに比べてシングルは2倍の長さがあります。大王製紙のエリエールの場合、ダブルが30m、シングルが55mと、やはりシングルの方がロールが長いことが分かります。
ダブルの場合は短い分2枚重ねとなっているため、実際の使用量で考えればどちらかがお得というわけではありませんが、ついつい長く巻いてしまうという方はシングルを使ったほうがお得に感じるかもしれません。
ダブルのトイレットペーパーはシングルに比べて詰まりやすいと感じる人は多いです。しかし、すでに紹介した通りトイレットペーパーの種類で詰まりやすさは変わりません。この見出しではトイレつまりを起こす原因としてよくあるものを4つ紹介します。
トイレが詰まる際のよくある原因を知っておき、原因に応じた対処を行いましょう。
トイレつまりの原因の中でも多いのは、トイレットペーパーの使いすぎです。大量に使って一度に流すと、いくら水に溶けるトイレットペーパーでも排水管で詰まってしまいます。トイレットペーパーの1回の使用量には個人差がありますが、大便の場合で3m~3.5m、女性の小便の場合で約1.5mが平均的な長さとされています。
便器の一面がトイレットペーパーで覆われるほど大量に流す場合や、トイレットペーパーを丸く固めて流すと詰まる確率が高くなります。トイレつまりを起こさないためにも、
トイレットペーパーを必要以上に使いすぎないよう気を付けましょう。
トイレに流してはいけないものを流してしまうと、トイレが詰まる原因となります。トイレによく落としやすいものは、時計やアクセサリーなどの装飾品や、ポケットの中に入っている財布やハンカチなどの小物類、トイレ周辺の掃除で使う洗剤のキャップやパッケージなど身の回りのものさまざまです。
特にアクセサリーや掃除用品のパッケージなどの小さくて軽いものはトイレの中に落としたことに気付かず流してしまったり、気付いて取り出そうとしても難しかったりします。誤って流してしまった場合、自分で取り出せる位置にあれば自分で取り出し、取り出しが難しい場合は無理せずに専門業者に相談して対処してもらうのがおすすめです。
無理な節水をしているとトイレが詰まりやすくなることがあります。無理な節水方法とは、トイレのタンク内にペットボトルや節水用の重りなどの異物を入れる方法や、用を足した1回ごとに流すのではなく数回分をまとめて流す方法があります。
トイレの水量は、トイレ1回分を流せるだけの水量が計算されて決められています。そのため、元の水量以上に水を少なくしようとしたり、複数回分の排泄物を流そうとしたりすると、十分な水で流せずトイレつまりの原因となります。
特に節水用の重りは生活の知恵としてテレビで紹介された事があったり、ホームセンターやネット通販サイトなどでも売っているものなので、使っても問題ないものだと思っている人が多いです。しかし、節水方法としては間違っているので注意が必要です。
正しい節水方法は、トイレを流すときの大・小のレバーを正しく使い分けたり、トイレの音を消すためだけにトイレの水を流さないことが挙げられます。
また、根本的にトイレを流す水量を節約をしたいのなら、節水タイプのトイレに買い替えるのが最も効果的です。たとえばTOTOの20年前のトイレの場合、1回に流す大洗浄の水量は約8Lでしたが、現在では4Lほどまで減りました。約半分の水量で流せるようになったため、20年前のトイレを使っているなら便器を買い替えれば節水効果は非常に高いです。
トイレを詰まらせないためにも間違った節水方法を行うのはやめ、正しい節水方法で節水しましょう。
長年使用しているトイレの場合は、汚れが蓄積していて排水管が狭まってしまい、詰まりやすくなっているケースがあります。トイレ掃除をこまめに行っていたとしても、排水管の方まで掃除していない場合は、注意が必要です。
トイレを使用するにつれ、尿石やヘドロの汚れが蓄積した汚れにトイレットペーパーや排泄物が付着してさらに汚れの層を厚くしてしまいます。排水管内に汚れが蓄積するとトイレが詰まりやすくなるだけでなく、嫌な臭いの原因になったり最悪の場合は水漏れを起こしたりもします。
普段から排水管まで掃除を行うようにして、トイレが詰まらないように対策しましょう。長年放置し続けていてあまりにも排水管の汚れがひどい場合は、専門業者に一度相談するのもおすすめです。
今までの見出しで紹介したトイレつまりの原因ごとに、それぞれ対処法を紹介します。トイレが詰まった場合は原因ごとの対処が必要で、誤った対応をするとより状況が悪化するケースもあります。トイレが詰まってしまった場合は、ぜひ紹介する内容を参考に症状を解消してください。
トイレットペーパーを大量に流したり丸めて流したりして詰まった場合の解消方法を2つ紹介します。トイレットペーパーが詰まった場合は、奥で詰まってしまったトイレットペーパーの塊をほぐすことで解決に向かうことが多いです。ぜひ試してみてください。
トイレットペーパーを大量に流して詰まってしまった場合、スッポン(ラバーカップ)を使うと解消できます。スッポンはホームセンターでも購入可能なので、家にない場合は自宅のトイレに合ったタイプを購入しましょう。用意するもの・手順は以下の通りです。
まず、トイレの床が汚れないように古い新聞紙で周囲の床を養生します。スッポンを使った作業は便器の中の水が飛び散りやすいので、養生しておけば後片付けが楽になります。より万全を期す場合は、便器が覆えるほどのゴミ袋を用意して、スッポンを通せるほどの穴を空けましょう。その穴からスッポンを通して作業すると、便器内の汚水が飛び散りにくくなります。
次に、便器内の水量を調整してください。便器内の水量が少なすぎるとスッポンが排水口にうまく吸いつかず、逆に水が多すぎると便器の周りに溢れてしまいます。バケツを使ってちょうどスッポンのゴム部分が浸かるぐらいの水量に調節しましょう。
排水口へとスッポンのゴム部分を強く押し当てて力を入れ、排水口に密着させてから勢いよく引っ張ります。何度か密着させて引っ張ってと作業を繰り返すと、奥で詰まったトイレットペーパーの塊がほぐれて、便器内の水がゴボゴボと音を立てて引いていきます。
その後は、バケツなどでゆっくりと水を流していき問題なく流れるかを確認してから、レバーを使って水を流してください。いきなりレバーで水を流すとつまりが解消されていない場合に水が溢れるので、必ずバケツなどで確認しましょう。
なお、スッポンを排水口に押し当てる際に空気が入ってしまいうまく密着しない場合は、使っているスッポンが便器の形状と合っていない可能性が高いです。スッポンは和式用・洋式用・節水タイプ用の3種類があります。特に洋式トイレと節水トイレの見分けがつきにくいので、自宅のトイレがどんなタイプなのか確認し、便器の形に合ったスッポンを用意しましょう。
トイレットペーパーを大量にトイレに流して詰まってしまった場合、掃除用のクエン酸と重曹を使ってつまりを解消する方法もあります。用意するものと手順は以下の通りです。
この方法では炭酸ガス(二酸化炭素)が発生するため、換気扇を回したりドアを開けたりして換気をしておきます。奥で詰まったトイレットペーパーに届くようバケツなどで便器内の水を取り除き、水位をなるべく下げておきましょう。
便器の中に重曹を振りかけた後、クエン酸水もしくはお酢をかけます。白いモコモコとした泡が立ったのを確認したら、上から50℃~60℃のお湯をかけます。この時、熱湯を使うと便器や排水管を傷つける可能性があるので、必ずぬるま湯を使ってください。
お湯を注いだ後は、便ふたを閉めたまま1時間ほど待ちます。時間が経過した後は、バケツなどでゆっくり水を流してみて、つまりが解消されているかどうかを確認してください。バケツで流した際にうまく流れたら、レバーを使って水を流せばOKです。
スマートフォンや水に溶けないティッシュ、掃除用シートなど、流してはいけないものをトイレに流してしまった場合や、詰まった原因がわからない場合の対処法を紹介します。水に流せないものが詰まった場合、手でトイレに詰まった異物を取り出すのが基本です。しかし、取り出しが難しい場合は無理せず専門業者に依頼してください。
スマートフォンや子どものおもちゃなど、水に溶けない固形物をトイレに誤って流してしまった場合で手が届く場合は、異物を手で取り出す方法があります。用意するもの・手順は以下の通りです。
衛生面を考え、必ずロングタイプのゴム手袋をしてから作業しましょう。排水口から手を突っ込み、異物に触れるかどうかを確認します。触れるようであればそのまま手で取り除きましょう。排泄物があると手を入れるのに抵抗があるかもしれませんが、再度流してしまうと異物がより奥に行ってしまう可能性があるので、流さない状態で作業します。
カギなど水洗いしても問題ないものは水や石鹸を使ってきれいに洗ったあと、アルコールで除菌しましょう。スマートフォンなどの電子機器の場合は、耐水性があっても水洗いすると故障につながる可能性があります。すぐに電源を切ってから水気を拭き取り、ティッシュやペーパーに染み込ませたアルコールで繰り返し除菌を行ってください。
その後、電源をつけない状態で3日ほど風通しのいい場所で自然乾燥させたり乾燥材と一緒に袋に入れておいたりして乾燥させましょう。
異物が自分の手の届く範囲にない場合は、迷わず専門業者へ依頼しましょう。スッポンを使えば取り出せるのではと思うかもしれませんが、スッポンはトイレットペーパーなど流してもいいものが詰まったときに使う道具です。流してはいけないものが詰まった状態で使うと、逆に異物が奥へと流れて行き、症状が悪化する可能性があります。
トイレの奥の方まで異物が流れて行くと、それだけ業者に頼む料金も高額になるケースがほとんどです。異物に手が届かない場合は、自分で無理に直そうとせず専門業者に相談してください。イースマイルでは原因不明のつまりであっても調査をして対処します。24時間365日すぐに駆けつけしますのでまずは一度お電話からご相談ください。現地での見積もりや出張は無料で行います。
トイレつまりを防止するために、日頃からできる対策を3つ紹介します。トイレは、詰まってから対処するのではなく詰まらせないようにする意識が大切です。ぜひ紹介する方法で、日頃からトイレつまりが起こらないように対策しましょう。
トイレットペーパーを使いすぎたときは、数回に分けて流すと詰まりにくいです。事前にペーパーを多く使いそうだと分かったときはこまめに流してください。また、排泄物を流すために1回、ペーパーを流すために1回など普段から分けて流す癖をつけるのも有効でしょう。
掃除シートや猫砂など使用した後トイレに流せるタイプの商品もありますが、なるべく流さないようにしましょう。流せると記載があっても実際は水に溶けないものもあり、トイレつまりの原因となる可能性があるためです。
流せるタイプの商品には明確な基準がないため、水に溶けなくても流せると謳っている商品もあります。実際にトイレメーカーのTOTOも、トイレットペーパー以外のものは流してはいけないと公言しています。トイレつまりを予防するためにも、トイレットペーパー以外の紙は流さないようにしましょう。
タンクの中に異物を入れて節水するなど、誤った節水方法を行うのはやめましょう。東京の場合、水道代は1L当たり0.24円が目安なので、2リットルのペットボトルをトイレタンクに入れた場合、トイレ1回あたり節約できるのは0.48円です。1日6回トイレに行くとして1日に節約できるのは約3円で、単純計算で年間に換算すると1,095円ほどです。
しかし無理な節水が原因でトイレが詰まってしまい自分では直せない場合、専門業者に依頼すると安くても4,000円はかかります。奥の方で詰まっている場合で作業が大掛かりになればなるほど料金が高くなります。また、深夜や早朝にに突然詰まってしまった場合は深夜料金がかかる業者もあるためさらに費用がかさむ可能性もあります。
節約のために行っている行動が逆効果になってしまうため、間違った方法で節水をせず、レバーの使い分けなど正しい方法でトイレの節水を行いましょう。
本記事ではトイレットペーパーのダブルは詰まりやすいのか、トイレが詰まる原因と対策を紹介しました。トイレットペーパーはダブルだから詰まりやすいのではなく、トイレットペーパーを使う量が原因です。トイレットペーパーを大量に使う場合は分けて流して詰まらないように気を付けましょう。
トイレタンクの中にペットボトルや重りを入れる方法や、複数回をまとめて流す方法は間違った節水方法です。確かに水道代は少し節約できるかもしれませんが、詰まったときに専門業者に依頼する修理代は節約した以上の金額がかかります。
誤った方法でトイレの節水を行っている場合はすぐにやめ、正しくトイレを使って詰まらないように予防しましょう。
イースマイルではトイレのつまり除去を行っています。万が一詰まってしまったという場合はご連絡いただければスタッフがすぐに駆けつけて原因を究明します。見積もりは無料で行っているのでお気軽にご相談ください。また、誤った節水方法をしており、この記事を読んで節水トイレに興味を持ったという方へトイレリフォームも可能です。予算や要望に合わせて提案いたしますのでスタッフまでご相談ください。
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