水道から水が出ない状況に遭遇してしまうと、どうしても慌てがちになります。しかし、蛇口から水が出てこない、と慌ててしまう前に、水が出てこない原因を見極めるために、自分で確認できるポイントがあります。給水管の凍結や断水、その他にも水道の設備の故障など、さまざまな原因が考えられます。この章では、蛇口から水が出てこない場面に遭遇したら、確認すべき6つのポイントを紹介します。
冬場の寒い日には、給水管が凍結してしまって蛇口から水が出ないことがあります。特に外気温が0℃を下回り-4℃になると、給水管の中が凍結しやすくなると言われています。
たとえば古い住宅では、給水管の保護が不十分で給水管がむき出しになっている場合に凍結が起こりやすいです。また、屋外や風が強く当たる場所、北向きの日陰では-4℃にならなくても、風や冷たい空気が給水管を直接冷やして凍結を引き起こすことがあります。
冬場の早朝や深夜に、全く水が出ない、または、少しずつしか出てこないというような場合は、凍結が原因の可能性が高いでしょう。
水まわりにおいて、蛇口から水が出てこない場合は、断水の可能性も挙げられます。通常、水道工事や点検が行われる際には、断水が発生していることがあります。水道工事や点検による断水は、事前に通知が来るのが一般的です。従って、まずは自宅に断水のお知らせが届いていないかを確認するとよいでしょう。
近所の人に話を聞くのも有効です。断水に見舞われているのが自宅だけではなく、周辺の近所も同様に断水に見舞われている場合は、水道局が工事をしている可能性が高いです。マンションやアパートといった集合住宅においては、管理会社からの断水に関する掲示や通知などがないか確認しましょう。
蛇口から、水が突然出てこなくなった場合、原因の1つとして水道料金の未納が考えられます。水が突然出なくなる前には、水道料金未納通知書や督促状が送られてきているはずなので確認しましょう。水道料金未納通知書または督促状が届いている場合は、水道料金が支払われていないために、給水停止が行われている可能性があります。
給水停止に至るまでの大まかな流れは3段階です。まず未納通知書が手元に届きます。未納通知書が届いても滞納が続き、水道局で支払いが確認できない場合には、さらに勧告状や給水停止予告書が送られてきます。そして、予告された日に実行される給水停止が最終段階の措置、つまり断水です。
もしも、水道料金未納通知書をどこに置いたのかわからず、見当たらなくて過去の支払い状況がわからない場合、まずは水道局に問い合わせて状況を確認すると良いでしょう。
引越し前に水道の利用開始手続きを忘れていると、引越し直後に水が出ない可能性が高いでしょう。また、引越しでなくとも、諸事情で一時的に水道の使用を停止していた場合も、利用再開の手続きを忘れて行っていないと、当然ながら水道は使えません。
新居での生活を始める際には、新居の管轄の水道局へ利用開始手続きが必要になります。利用開始の手続きを行っていないと、水道が開栓されていないので、水が使えません。引越し直前のタイミングで、水道利用開始の手続きをしたかどうかを、再度確認しておくと良いでしょう。
もしも、利用開始の手続きはきちんと済ませたはずなのに、なぜか水が出てこないという場合は、新居の管轄の水道局に連絡して、手続きの内容に問題や不備がなかったか、確認しましょう。手続きの誤りや不備が原因で水道が使用できないこともあります。早めに確認し、正確な手続きが行われているかどうか確認しましょう。
元栓や止水栓が何らかの理由で閉じていると、水道全体または一部から、水が出ずに使えません。
元栓または止水栓が閉まっているかどうか確認するためには、まず家の外にある水道メーターボックスを開け、ボックス内にある元栓が閉まっていないかを確認します。同様に、止水栓は屋内のトイレや洗面所など、各水まわりの給水管に設置されていることが多いです。各水まわり設備において、止水栓が閉まっていないか確認すると良いでしょう。
元栓や止水栓は、工事や点検、長期不在時に閉められていることが多いです。閉まっているだけで水道トラブルが発生していると思ってしまう可能性もあります。元栓や止水栓を確認して、閉じていたために水が止まっていたのであれば、元栓や止水栓を開けるだけで良いです。
1箇所の水栓を使用した場合に水が出なければ、他の水栓から水が出るかどうか確認しましょう。水栓とは、水道の水を出したり止めたりする給水設備で、一般的に蛇口のことです。
もしも、家の中に設置されている、あらゆる水栓から水が出てこないのならば、元栓の問題や、家全体の配水管からの漏水といったトラブルなどが疑われます。しかし、特定の水栓だけ水が出ない場合は、水が出てこない水栓そのものに問題がある可能性が高いでしょう。たとえば、蛇口の故障やフィルターの詰まりが原因で、一部の水栓だけ水が出ていないことがあります。
他の場所の水栓から正常に水が出るかを確認することで、問題の範囲を絞り込むことができます。もし、家の中にある蛇口のうち、複数から水が出ない場合は、家全体の給水のシステムに問題がある可能性が考えられるため、専門業者に点検を依頼すると良いでしょう。
目の前の蛇口から水が出てこないと、焦る方も多いでしょう。しかし、慌てずに原因を確認することで適切に対応できます。水道から水が出ずに止まってしまっているのには、いくつかの原因があり、原因によっては簡単な確認で対処できる場合もあります。この章では、蛇口から水が出ない場合に考えられる、主な原因7つとそれぞれの対策を紹介します。
水道工事や点検などで断水している場合の対処法としては、断水の期間が終わるのを待つのみです。
断水は、事前に計画されている水道工事や点検によるものだけでなく、台風や地震といった天災が原因でいきなり起こることがあります。断水復旧時に、大量の汚れた水が家全体の配管に流れ込まないように、断水期間中は元栓や止水栓を閉めておくことが大切です。以下では、断水期間中に、元栓や止水栓を閉めておくべき主な4つの理由を以下にて説明します。
断水中は配水管内に水が流れなくなり、一時的に空になります。一時的に空になっているときに、空気や異物が配管内に入り込む可能性があります。元栓を閉めることで断水復旧後に、水道工事や点検、天災などで濁った水や汚染物質が家庭内の配管に流れ込むのを防ぐことが可能です。
見かけることが多くなってきたエコキュートや給湯器、トイレや洗濯機などといった、高額な水まわり設備を保護するために、断水時は元栓や止水栓を閉めることが欠かせません。高額な水まわりの設備に、断水復旧後の泥水やサビが混入すると、故障の原因となる可能性があります。
たとえば、エコキュートといった貯湯タンクを持つ設備では、タンク内部に泥水や空気が入るのを防ぐために、断水時は元栓や給水止水栓を閉めることが重要です。元栓や給水止水栓を閉めておくことで、お湯の濁りや将来的な故障のリスクを軽減できます。
元栓や止水栓を閉めておくことで、断水復旧後に水を徐々に出すことができ、配管内の空気や汚れを効果的に排出できます。断水復旧後は、外の蛇口から順に水を出し、濁りがなくなったことを確認してから各水まわりの設備の止水栓を、一気ではなく、少しずつ開けていきましょう。
水道料金の滞納が続くと、水が出なくなります。水道料金滞納による給水停止の場合は、なるべく早く滞納分を支払わなければなりません。滞納分を一度に支払うのが難しい場合は、支払い方法を水道局に相談しましょう。
滞納分を支払ったあとは、水道局に連絡して、給水再開の手続きを依頼することも忘れないようにしましょう。水道局で支払いが確認されれば、速やかに水道の利用が再開されますが、水道局が稼働している時間の関係で、再開までには時間がかかることもあるので、早めの対応が大切です。
また、水道料金の滞納による給水停止の場合に、蛇口から水が出ないからと、自分で元栓を開けて水を使うことは禁止されています。自分で元栓を開けて水を使用した場合、窃盗罪に問われる可能性もありますので、絶対に避けましょう。
水道料金の滞納を防ぐためには、水道料金の支払いを、クレジットカード払いや、銀行口座からの引き落としにするのがおすすめです。支払い方法を引き落としに設定していても、口座の残高が不足していると支払いができないので、口座に余裕を持った金額を入れておきましょう。支払いが滞っても、すぐに給水停止になるわけではありませんが、督促が来る前に必ず対応するようにしましょう。
引越し後に、新居で水が使えないという状況があります。新居で水道が使えない場合、まずは水道の利用開始手続きを済ませているか確認しましょう。新居で水が使えない多くの場合は、新居での水道の利用開始手続きがされていないことが原因です。
寒い冬の日には、給水管が凍結して水が出なくなることがあります。外気温が氷点下になると、屋外にある給水管が凍りつき、水の流れが止まってしまいます。給水管内が凍結してしまった場合、基本的な対処法としては、溶けるまで待つことです。日中の気温が上がれば、自然と解凍されて水が出るようになります。
しかしすぐに水を使用しなければならない場合など解凍を待っていられないケースもあります。そのような際にはお湯を使用して解凍する方法があります。お湯と言っても熱湯をかけて無理やり解凍をするのは非常に危険なため、正しい手順で慎重に行ってください。吸水管が凍結してしまったときの解凍方法は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
マンションやアパートといった集合住宅に住んでいる場合、受水槽やポンプの故障が原因で水が出ないことがあります。受水槽は、建物全体に水道水を供給するための水道水貯水設備で、ポンプは受水槽に貯まっている水道水を各住戸に届ける役割を果たしています。受水槽やポンプが故障すると、全住戸で水が使えなくなることがあります。
まず確認するべきことは、他の住戸も水が出ないかどうかです。もし他の住戸でも同様に水が出ないのであれば、受水槽やポンプの故障によって水が使えない可能性があるため、管理会社に連絡をしましょう。その後、管理会社が専門業者を手配して修理が行われるので、修理にどれくらいかかるか確認しましょう。
修理が完了するまでの間は、水が使えない時間が発生するため、トイレや飲み水の確保などの準備が必要になります。また、同じ建物内の住人にも状況を共有しましょう。
蛇口から水が突然出なくなった場合、元栓や止水栓が閉まっていることも原因として考えられます。元栓は、家全体へ水を供給する栓で、戸建てであれば家の外の水道メーターの近くにあります。マンションの場合は玄関横のパイプシャフトや敷地内に全部屋分がまとめて設置されていることが多いです。一方止水栓は、キッチンやトイレといった各水まわりの給水を個別に制御するもので、キッチンシンクや洗面台ではシンク下のキャビネットに、トイレではタンク周辺に設置されています。
元栓や止水栓が閉まっているとその先では水が出ないのでまずは閉まっていないか確認しましょう。もし閉まっているのであれば反時計回りに回すことで開栓できます。元栓や止水栓の設置場所や開栓方法は下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
水栓が詰まっていたり、もしくは故障が原因で、水栓から水が出てこないことがあります。詰まりの場合は、ストレーナーや蛇口といった部品にゴミや錆びが溜まっていることが多いです。
ストレーナーは水道管のフィルターとして機能してる部品であり、詰まっていると、水の出が悪くなります。まずは、ストレーナーを外して、ゴミや汚れが溜まっていないか確認しましょう。もし汚れがある場合は、ストレーナーを掃除すると水の流れが改善されることがよくあります。また、蛇口の詰まりも同様で、取り外して掃除することが可能ですが、蛇口に詰まりがない場合は、蛇口そのものが故障している可能性が考えられます。
一方、逆止弁(逆流防止弁)の劣化や故障で水の出が悪い場合、専門的な修理が必要になるので、業者に依頼するのが最善です。逆止弁に不具合が出ると、水が逆流してしまい、水道設備全体に影響を与える可能性があるため、早めの対応が必要になります。
水道の水が出なくなると、慌ててしまいがちですが、まずは冷静に原因を調べることが大切です。元栓や止水栓が閉まっていないか、受水槽やポンプが故障していないか、さらには断水や水道料金の滞納がないかなどを確認しましょう。自分で原因を調べることで、水道業者を呼ばずに解決できることも多いです。原因を特定し、必要な場合は専門業者に依頼することで、迅速にトラブルを解決できます。水が出なくなった時は、焦らずに落ち着いて対応しましょう。
水栓の不具合や漏水が疑われるような場合では早めの対処が重要です。イースマイルは24時間365日対応なので深夜や祝日であってもご連絡いただければすぐにスタッフが駆けつけいたします。出張費や見積もりは無料ですのでまずはお電話よりご相談ください。
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