水周りのトラブルを解決してくれる専門業者は、日本全国に数多く存在します。そのため、「沢山ありすぎて、どこに依頼をすれば良いのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
突然のお風呂つまりのトラブルに慌ててしまうかもしれませんが、業者選びはとても重要です。焦りが先行してリサーチ不足のまま業者を選んでしまうと、適切な修理をしてくれなかったり、追加料金が発生して想定よりも高い支払いを求められたりするかもしれません。
そんな悲しい思いをしないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。ここでは依頼する業者を選ぶ際に役に立つポイントをご紹介します。
口コミ、つまり「利用者の生の声」は業者選びにおいて重要な参考資料のひとつです。口コミを参考にする場合は、その内容はもちろんですが、数にも注目しましょう。
例え口コミの内容が良くても、1~2件の少数意見では信憑性に欠けますし、利用者の数が少ない業者である可能性も否定できません。口コミまとめページはインターネット上にたくさん存在するので、1つのサイトだけで判断をするのではなく、いくつかのサイトを参考にして全体的な評価を見るようにしましょう。
インターネットで業者を検索すると、全国のありとあらゆる業者がヒットしますが、業者によって対象地域が異なります。依頼する前に、自分の選んだ業者が自宅のエリアに対応しているかを必ず確認しましょう。
通常であれば、検索時に都道府県と市区町村を加えて検索すると対応してくれる業者が優先して表示されます。離島など特殊な地域の場合は、出張費がかかるかもしれません。
格安を謳って見積もりを作成せずに作業に取り掛かる業者の中には、修理後に追加工事や出張費など事前に説明されていない項目について請求をしてくる業者も少なからず存在します。必ず、修理前に明確な見積もり金額を提示してくれる業者に依頼してください。
ただし、見積もりだけで料金が発生する業者もあるので、ホームページや電話で予め確認をしておくことをおすすめします。
また、電話で問い合わせをした際の対応も業者の良し悪しを判断する材料のひとつとなるので、まずは一度電話をして話を聞いてみてもよいでしょう。
依頼主が素人であるのを良いことに、詳しい説明がないまま不必要な部品交換や作業が行われ、知らぬ間に修理費用が高額になるケースがあります。見積もり時に具体的な修理内容を理由も含めて分かりやすく説明してくれる業者に依頼をしましょう。
また、少しでも不明点があれば、こちらから積極的に質問をするのもおすすめです。依頼者の質問にも丁寧に対応してくれる業者であれば、安心して修理を任せられるでしょう。
「390円~という広告を見て依頼をしたら最終的に55万円の請求を受けた」「事前に料金説明がなく修理が行われ、基本料金の6倍の請求を受けた」「内訳金額を知らされずに工事が行われ、合計17万円の請求を受けた」など、日本全国で多くの被害が発生しています。
これらのトラブルは依頼前に明確な見積金額を提示してもらわなかったことや、費用相場を知らずに値段の安さに飛びついて依頼してしまったことで発生することが多いトラブルです。
他の業者と比べて明らかに低価格を謳っている業者は、依頼を受けた後に多額の追加費用を提示してきたり、安いだけの手抜き工事をされたりする可能性があります。
そうした被害を受けないように、あらかじめ費用の相場を知っておき、業者が提示している金額が相場からかけ離れていないかを確認する必要があります。
見積もりを確認する際に大体の費用相場を把握しておくことは重要です。そこで、ここでは原因別の費用相場についてご紹介します。
ただし、記載する内容はあくまで一例ですので、実際のつまりの状態や作業内容によって変動する可能性があります。
まずは、よくある髪の毛などの蓄積した汚れが原因でお風呂つまりを引き起こしている場合について解説します。解消方法は主に3つあり、それぞれ状況によって使い分けられます。
1.業者専用の強力な薬剤を使う場合
費用相場:5,000円~10,000円程度
「業者専用の薬剤」とは、市販されているパイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーよりも強力な薬剤です。特別な道具を使用せずに業者専用の薬剤で分解できる髪の毛など一部の汚れが原因の場合に使用されます。
2.高圧洗浄機を使用する場合
費用相場:15,000円~10万円程度
高圧洗浄機は、業者の使用頻度が高い道具のひとつです。高圧洗浄機は「排水口からつまりまでの距離」と「戸建orマンション(集合住宅)」の2点によって値段が変わってくるため、値段の幅が大きくなっています。
具体的には、戸建住宅で排水口から近い部分のつまりであれば、15,000円程度で済みますが、マンション(集合住宅)で排水管が長い場合は10万円程かかってしまうこともあります。
業者によっては、排水口からつまりまでの距離が「◯m伸びるごとに◯円追加」といった料金設定をしている場合もあるので、特にマンションにお住いの方はホームページなどで確認をしてみてください。
3.トーラーを使用する場合
費用相場:10,000円~30,000円程度
トーラーとはワイヤーブラシのような業務用の道具で、汚れを削り押し出すことができます。高圧洗浄機を使うほどではないつまりに用いられることが多く、基本的には高圧洗浄機よりも安価です。
こちらの道具も「排水口からつまりまでの距離」によって値段が変わってきます。数mごとに値段設定がされている場合がほとんどなので、高圧洗浄機と同様に各業者のホームページなどで確認をしてください。
また、イースマイルの公式ホームページに作業料金・時間の目安が記載されていますのでこちらも是非参考にしてみてください。
カミソリやプラスチック片などの固形物がつまりの原因である場合、先程ご紹介した「業者専用の薬剤」は使用できません。多くの場合、高圧洗浄機やトーラーを使用しますが、こちらの費用は髪の毛などの蓄積した汚れの場合と同じです。
固形物によるつまりであったとしても、「排水口からつまりまでの距離」と「戸建orマンション(集合住宅)」で値段が決まってきます。
今回は原因別の費用相場について解説しましたが、お風呂つまりを業者に依頼する際に「何が詰まっているか」は費用の変動にあまり関係がありません。
「戸建orマンション(集合住宅)」「どこに詰まっているか」「そのつまりを解消するためにはどんな道具を使用する必要があるか」などによって費用が決まります。
業者への依頼が初めての場合、どのような準備をしておけばよいのか分からないことも多いでしょう。ここでは業者に依頼する前に行っておきたいことをいくつかご紹介します。
ただし、これらはあくまで一般的な例です。修理内容によっては「こうしておいてほしい」という特例の要望があるかもしれないので、詳しい内容は依頼する際に直接聞いておくと安心です。
あまりにも浴室が汚れていたら、業者が来た時に恥ずかしい思いをするかもしれません。緊急事態で時間もない場合は最低限で問題ありませんが、軽く浴室内のお掃除をしておくとよいでしょう。同時に換気をしておくと臭いも気にせずに済みます。
掃除の延長になりますが、浴室の床が濡れている場合は乾いたタオルなどで拭いておくことをおすすめします。業者の人が浴室の床の水で濡れてしまった足で、浴室以外の場所を歩いてしまうかもしれません。
また、作業中に滑って転んでしまう危険性もあるので、浴室の床の水気は出来るだけ拭き取っておくと良いでしょう。
作業内容によっては、例え綺麗に整頓されていたとしても浴室内の小物類が邪魔になってしまうことがあります。シャンプーやリンス、洗顔類などの小物が多い場合は、浴室の外に全て出しておきましょう。
業者に依頼をするのはお金も時間もかかるので、できれば自分で解消したいものです。軽いお風呂つまりなら簡単な方法で解消できるので、業者に依頼する前に一度試してみてください。
ここでは自分でお風呂つまりを解消する際に使える「3つのアイテム」とその使用方法をご紹介します。
つまりの原因が「髪の毛」である場合は、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムを含む液体パイプクリーナーが有効です。
CMでお馴染みの「パイプユニッシュ」や「濃厚パイプマン」などがそれに当たります。これらはスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで簡単に購入できるので試しておくとよいでしょう。
【注意事項】
必ず窓を開けて換気を行いながら作業をしてください。排水管に詰まっている物質と液体パイプクリーナーが化学反応を起こし、有毒ガスが発生する場合があります。
また、必ず液体パイプクリーナーのパッケージに記載されている用法を守ってください。指定時間以上、薬剤を流したまま放置するとつまりの原因が固まって取れなくなってしまうことがあります。
なお、すでに詰まっている物質が固まってしまっている場合は、あまり効果が期待できません。
トイレつまり解消でよく用いられるラバーカップ(スッポン)はお風呂つまりでも使えます。主にプラスチック片やカミソリなどの固形物が詰まってしまった時に有効なアイテムです。
【注意事項】
力を入れすぎると故障の原因になるので注意してください。また、密着させて使用することで効果がより高まるため、できるだけ排水口と同じくらいのサイズのラバーカップを用意しましょう。
皮脂や垢は弱酸性、石鹸垢や湯垢はアルカリ性です。これらの物質を同時に分解するには、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の混合液の使用が効果的です。
重曹とクエン酸はスーパーなどで簡単に手に入る人体に無害な物質ですから、安心して使用できます。また、先述したラバーカップとの併用も効果的です。
【注意事項】
重曹とクエン酸が反応して二酸化炭素が発生するため、必ず換気を行いながら作業を行なってください。
また、液体パイプクリーナーと反応すると塩素が発生するため併用は厳禁です。
なお、クエン酸はお酢で代用可能で、割合はクエン酸の場合と同じです。先に重曹を排水口に振りかけて、その上からお酢を全体に満遍なく注ぐ方法がよいでしょう。酢を使用する場合、水は必要ありません。
今回、紹介した方法を試してもお風呂つまりが解消されない場合は、重度のつまりである可能性が高いといえます。無理をして自力で解消しようとすると逆に悪化してしまう恐れもあるので、早めに業者に依頼することをおすすめします。
お風呂つまりが起きないようにするには、日頃からの対策が大切です。つまりは汚れの蓄積であったり、固形物を流してしまったりすることで発生します。
定期的に排水口の様子を確認して、つまりが起きないように予防しましょう。ここでは日常的にしておくべきお風呂つまりの予防策についてご紹介します。
言うまでもなく、こまめな排水口の掃除は有効なつまり予防策です。排水口の掃除を「また今度でいいか」と後回しにしがちな方も多いかもしれません。
しかし、排水口の掃除を怠ってしまうとゴミがどんどん蓄積し、それが最終的にヘドロや固形物となってつまりの原因になってしまいます。毎回の掃除が短時間で済むように、「毎週日曜日は必ず排水口の掃除をする」などと習慣化してこまめに掃除しておきましょう。
排水口の掃除の際に用意するものは、ゴム手袋や歯ブラシ、その他ブラシ類、スポンジなどです。排水トラップの部品(排水口カバー、ヘアキャッチャー、封水筒、排水ピースなど)を全て取り外して各パーツをよく洗います。
排水口内部も届く範囲内をブラシなどで汚れを落としてください。特に髪の毛などのゴミをきちんと取り除いておくことが重要です。
ヘアキャッチャーよりも網目の細かいネットを被せることで、排水管に流れる髪の毛やゴミの量を減らし、つまりを予防する方法です。
被せたネットをこまめに交換するだけで済むので、ヘアキャッチャーに絡まったゴミ掃除に苦戦している方にもおすすめです。
ネットは「髪の毛取りネット」や「髪の毛取りシート」などの名称でスーパーやドラッグストア、100円ショップなどで販売されています。自宅の排水口のメーカーや種類によってはサイズが異なる場合があるので、購入前に確認をしましょう。
こちらの記事でおすすめのヘアキャッチャーを紹介していますので是非参考にしてみてください。
先程ご紹介した液体パイプクリーナーは、実は予防の段階で利用した方が効果的な商品です。先述した通り、液体パイプクリーナーは完全に汚れが固まってしまっている場合はあまり効果がありません。
実際にお風呂つまりが発生した時は、既に固形化してしまっていることが多いので、効果が期待できない場合もあります。そのため、汚れが固形化する前の日常的なつまり予防としての使用がおすすめです。
使い方はつまり解消の場合と同じで、使用する液体パイプクリーナーのパッケージに記載されている用法で問題ありません。くれぐれも他の薬剤と混ぜないようにし、換気も忘れないようにしてください。
残念ながら、お風呂つまりは放置していても改善されることはありません。放置することで、汚れやゴミがさらに固まってしまって悪化し、余計に費用が嵩んでしまうこともあります。自分でつまりを解消する方法を試しても解消されない場合は、業者への依頼が得策です。
業者は、原因を特定して、適切な作業を行なってくれます。その際に使用する道具や方法によって修理費用も変わってくるので、今回ご紹介した業者選びのポイントや費用相場を参考にして、信頼できる業者に依頼しましょう。
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