突然、洗濯機にエラー表示が出て、排水できなくて困った経験はありませんか?大きな異物をあやまって洗濯機に入れてしまったなど、思いあたる節がなければ、原因のひとつとして考えられるのは排水口のつまりです。
排水口がつまる多くの原因は、汚れの蓄積です。洗濯したときに排水される水と一緒に、衣類についていた髪の毛や糸くず、洗剤のカスや皮脂汚れなどが排水口に流れ出し、ゴミや汚れがたまったり、固まったりしてつまりを引き起こします。
さらに、排水口の汚れはつまりの原因だけではなく、嫌な臭いの元にもなります。洗った洗濯物が臭ったり、洗濯機周辺が臭うようなら、排水口の掃除が必要なサインかもしれません。
普段目につくリビングや浴室などの掃除はこまめにしていても、洗濯機の排水口の掃除は見落としがちな場所です。なかには、そもそも業者でないと掃除ができない場所だと思っている人もいるのでしょうか。
しかし、洗濯機の排水口は分解して洗浄することで、ある程度の汚れやつまりを自分で解消できるのです。日頃からお手入れしていれば、急なエラー表示に悩まされるといったトラブルも回避できるため、これを機会に掃除の習慣をつけるのがおすすめです。
では、具体的に排水口を掃除するには、どのような手順で進めればよいのでしょうか?まずは、掃除の前に準備しておく3つのポイントを紹介します。
洗濯機の周りでは水が多く、洗濯機の電源がついたままだと感電する危険性があるため、掃除を始める前には洗濯機の電源を切り、念のためコンセントから電源プラグも抜いておきましょう。
掃除中に水が出てきてしまうと思わぬところが水で濡れてしまったりして余計な掃除の手間が増えてしまいます。そのため掃除中に水が出てこないようにしっかりと蛇口を閉めたか確認しましょう。
排水ホースと排水口のパーツを取り外していきます。もとに戻すときは、以下の手順と逆の順番ではめていくので、順番を忘れてしまうのが心配な人は、パーツを外すごとにスマホなどで写真を撮って残しておきましょう。
準備が終わったら、排水口を綺麗にしていきます。掃除には、市販のパイプクリーナーや、重曹とクエン酸などを使用します。排水口を分解してしまえば、あとはつけ置きして流すだけなので、掃除するルーティーンに追加してしまいましょう。
ドラッグストアで買える『パイプユニッシュ』などのパイプクリーナーを使うと、頑固な汚れも簡単に掃除できます。ヘドロや髪の毛なども溶かし、洗面所やキッチンでも活用できるので、1本用意しておくと便利なアイテムです。
強いクリーナーを使うことに抵抗がある方は、重曹とクエン酸でも掃除できるので試してみてください。パイプクリーナーに比べるとやさしい効き目なので、ひどい汚れを落とすのにはあまり向いていないかもしれません。しかし、どちらも人体への影響が少ないので安心です。
汚れがひどい場合には、強力に落とせるパイプクリーナーを、普段のお手入れには重曹+クエン酸でお手入れするといったように、汚れの度合いに応じて使い分けるのもおすすめです。
雑巾、スポンジ、古歯ブラシなども排水口のお手入れにおすすめです。とくに、古歯ブラシは排水口のなかの汚れを磨くのにぴったりで、細かい部分にも届きます。
まずは、排水口の糸くずや髪の毛などのゴミを取り除いてから、古歯ブラシで排水口のなかを磨いていきましょう。このとき、取り外した排水口のパーツもバケツにつけ置きしながらスポンジや雑巾で汚れを落としていきます。黒ずみがひどい場合には、浴室用洗剤などを使ってこすり洗いしましょう。
各パーツの水気を拭き取り、もと通りにはめたら完了です。なお、排水口が傷つくおそれがあるため、たわしの使用は避けてください。
洗濯機の故障を防ぐためにも、急なエラー表示に慌てないためにも、排水口を綺麗に保つことは大切です。ついつい後回しにしがちな場所ですが、理想的な掃除の頻度はどれくらいなのでしょうか?
答えは月に1回です。2ヵ月以上放っておくと、汚れが少しずつ蓄積してトラブルの元になります。
最近の戸建住宅は、防水パンなしで洗濯機を設置できる家も増えています。防水パンの代わりにキャスター付きの洗濯台などを使えば、掃除しやすい環境を整えられるので工夫してみましょう。
ある程度のつまりや汚れは、自分で解決できることがわかりましたが、頑固な汚れになる前に、そもそも汚れを溜めないための工夫があります。ここからは、日頃からできる排水口を綺麗に保つための予防策を紹介します。すぐに実践できるものもあるので、可能なものから取り入れてみましょう。
洗濯機の糸くずフィルターや、ゴミ取りネットのゴミは、気づいたらすぐに取り除くのがポイントです。フィルターやネットから溢れたゴミが、そのまま排水口に流れてしまうので、こまめにゴミは取り除きましょう。
水道代の節約のために、お風呂の残り湯で洗濯する方もいらっしゃると思いますが、残り湯には髪の毛、皮脂、雑菌などが含まれており、これらは排水ホースや排水口などが汚れる原因になります。排水口の汚れを防ぎたいなら、できれば残り湯は使わないほうが望ましいといえます。
交換したことがない方も多いかもしれませんが、洗濯ホースを交換するのもひとつの手です。洗濯ホースの内部には汚れがかなり溜まりやすいので、ホースを定期的に変えることで、排水口に汚れが流れ出るのを防ぎます。洗濯ホースはホームセンターなどで簡単に手に入るので、半年に1回程度のペースで交換できると理想的です。
排水口を洗浄してもつまりや臭いが解消しない場合は、排水口のさらに奥にある排水管にトラブルがあるのかもしれません。通常、排水口にある排水トラップに水がたまることで臭いの逆流や、害虫の侵入を防いでいるのですが、排水口がつまると配管内の空気が乱れ、排水トラップの水が減ることがあります。きちんと排水トラップに水が溜まっているか確認してみてください。
排水管のつまりは、水道修理業者に依頼して高圧洗浄してもらう必要があるので、何をしても改善されない場合は点検を依頼しましょう。
洗濯に使った水が排水口へ流れ出るので、洗濯槽自体を綺麗にしておくことも、排水口を綺麗に保つのに役立ちます。洗濯機からカビの臭いがしたり、洗ったはずの洗濯物にカスやゴミが付着していたり、なんらかの不具合を感じたらすぐにでも掃除しましょう。これらのサインが無くとも、洗濯槽は1〜2ヵ月に1回は洗浄するのが理想的です。
洗濯槽クリーナーには、塩素系漂白剤や酵素系漂白剤、もしくは重曹などが使えます。メーカーごとに推奨しているクリーナーのタイプが異なっていたり、純正のクリーナーが出ていたりするので、使用する前に取扱説明書などで確認してみてください。
ここまで排水口の掃除方法や、排水口を綺麗に保つ予防策などを紹介してきました。自分で掃除してみたものの、それでもつまりや臭いが改善されなかったり、自分で作業する自信がなかったり、忙しくて時間が取れなかったりする場合は、プロの水道修理業者へ依頼してみましょう。
例えば、排水口が洗濯機の真下にあって、ひとりでは洗濯機を持ち上げて掃除できないケースや、排水口の部品を取り外したり、元通りにはめ直したりといったように、部品を分解する作業に苦手意識を抱いてしまう人もなかにはいるかもしれません。
そんなときは、料金はかかりますが、プロに任せてしまえば悩むことなく解決できます。日々の暮らしに欠かせない家電だからこそ、トラブルが起きたときは正確に、スピーディーに解決してもらうのが安心です。
水道修理業者へ依頼した場合、気になるのはその費用です。事前に金額がわからないと依頼するのをためらってしまいますが、ある程度の相場を把握しておけば安心です。
大手の水道修理業者を参考にすると、つまりの原因やつまり度合いによって修理代は異なりますが、軽度のつまりであれば8,800円(税込)から対応しているようです。また、排水トラップの清掃についても、8,800円(税込)程度で行われています。修理代のほかに、廃材引き取りなどが必要な場合には、別途オプション料金が発生する場合があるので注意してください。
これはあくまでも目安になるので、実際の修理代が気になる場合は業者に問い合わせてみましょう。無料見積もりをしている業者も多く、年中無休・24時間対応可能な『イースマイル』でも、無料見積もり可能です。トラブルが起きたらぜひ相談してみてください。
排水口の掃除方法や、綺麗に保つための方法などについて紹介しましたが、「意外と自分でもできそう」と感じていただけたでしょうか。排水口の掃除はちょっと気が重いなと思っても、日頃からお手入れしておくことで、急なトラブルを防げます。快適な生活を維持していくためにも、試してみる価値はあるでしょう。
自分で挑戦してみたものの、やっぱり問題が改善されなかったり、不安だったりする場合は、プロに依頼してみましょう。
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