ウォシュレットを取り付ける場合、自分で作業する方法と業者に依頼する方法の2つの選択肢があります。どのような方法で取り付けるか決めるときは、取り付けたいウォシュレットや自宅のトイレの状態をきちんと確認することが大切です。
たとえば、もともとDIYに慣れており、取り付けの手順もよくわかっているなら自分で作業しても問題ありません。トイレの部屋が狭すぎて作業しにくいなら、自分で取り付けるよりも業者に依頼したほうがスムーズです。
また、必要な部品の名称や位置、使用する工具についても確認する必要があります。ウォシュレットに付属しているものだけでは対応できない場合もあるので、自分で取り付けるならある程度の知識も必要です。
ウォシュレットを自分で取り付けたい場合、具体的にどのような項目をチェックすればいいのでしょうか。ここでは、自分でウォシュレットを取り付ける際に確認したい項目について紹介します。
ウォシュレットを取り付けるためには、トイレの室内にある程度の余裕がなければなりません。必要な広さは、トイレのメーカーやタイプによっても異なります。
ウォシュレットを取り付けるために必要な広さは、便器の中央から左右の壁までの長さが基準となります。少なくともそれぞれ25cm程度(壁から壁までの幅が50cm程度)は必要です。なかには、35cm程度(壁から壁までの幅が70cm程度)の長さが必要な場合もあります。トイレや取り付けたいウォシュレットの説明書を確認し、どの程度の広さが必要か確認しておきましょう。
また、実際にトイレにウォシュレットを取り付けるときは、作業スペースも確保しなければなりません。作業する人の体格にもよりますが、トイレ内で滞りなく作業できる程度のスペースが必要です。
ウォシュレットを取り付ける際は止水栓の操作も必要です。止水栓はトイレに流す水の量を調整するためのもので、メンテナンスや修理の際にもよく使用します。止水栓の位置はトイレの種類によっても異なるため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。
また、止水栓にはさまざまな種類があります。手で回して開けられるタイプもあれば、マイナスドライバーが必要なタイプもあります。設備が古くなると止水栓を回せない場合もあるため注意が必要です。
自分で開け閉めするのが難しいときは、ウォシュレットの取り付けも含めて作業を業者に依頼することをおすすめします。自力で無理に止水栓を回そうとすると、配管を傷つけたり、水漏れを引き起こしたりする原因にもなりかねません。
便器のタイプによっては、他の条件を満たしていてもウォシュレットを取り付けられない可能性があります。便器のサイズを大別すると、エロンゲートサイズとレギュラーサイズにわけられます。
エロンゲートサイズは大型の便器であり、便器の穴は縦355~380mm程度です。
一方、レギュラーサイズの便器の穴の大きさは、縦320~350mm程度となっています。
ウォシュレットの製品は、それぞれエロンゲートサイズ用とレギュラーサイズ用にわかれています。対応していないウォシュレットは取り付けられないため、便器のタイプをきちんと確認しておきましょう。なお、なかにはエロンゲートサイズとレギュラーサイズの両方に対応しているウォシュレットもあります。
ウォシュレットを使用するには電源が必要なため、トイレ内にアース付きの電源コンセントがあるか確認してください。電源コンセントの場所やウォシュレットの電源コードの長さもチェックし、適切な位置関係になることを確認しましょう。
トイレ内に電源コンセントがなければ、改めて電気工事をして電源コンセントを設置する必要があります。自分で電源コンセントを設置するのは難しいので、ウォシュレットの取り付けに対応している専門業者に相談することをおすすめします。
ウォシュレットを取り付ける際は、忘れずに確認しておきたいことがあります。ここでは、ウォシュレットを自分で取り付ける前に忘れてはいけないことを説明します。
トイレにウォシュレットを取り付けるために必要な道具は、次の4つです。
製品によって使用する道具は異なるので、事前に取扱説明書を読んで確認しておきましょう。プラスドライバーやマイナスドライバーはもともと持っているとしても、スパナやモンキーレンチはないという家庭も少なくありません。ホームセンターなどで購入できるので、実際に取り付ける際に慌てないよう、あらかじめ必要な道具をそろえておくことが大切です。
ウォシュレットの取り付けを始める前に、止水栓を閉めて水をしっかり止めておきましょう。水を止めずに取り付けの作業を始めると、途中で水が漏れたり吹き出したりする恐れがあります。
止水栓を閉めた後でレバーをひねると、水が止まっているか確認できます。水が流れていかなければ、水がしっかり止まっている証拠です。止水栓を閉めても水が止まらないときは、水道メーターの近くにある止水栓を閉めると確実に水を止められます。
なお、回転数を数えてメモしておき、もともとどれくらい止水栓が開いていたか覚えておくと、ウォシュレットを取り付けた後に元の位置に戻しやすくなります。
便座を暖める機能がついている場合、電源コンセントを使用している可能性があります。ウォシュレットの取り付け作業をするときは、必ず事前にトイレのコンセントプラグを抜いておいてください。作業中に誤って水が漏れたときなど、電源コンセントに水がかかって感電してしまっては危険です。
止水栓を閉めていればそのような事態は防げますが、安全に作業するには電源コンセントにも注意を払っておいたほうが確実です。止水栓を閉める際に、忘れずにコンセントプラグも抜いておきましょう。
ここでは、ウオシュレットの取り付け方について説明します。ただし、製品やトイレの状態によっても必要な作業内容は変わってくるため、参考として確認してください。
先ほどもご説明した必要な工具はひととおりそろえましょう。プラスドライバー、マイナスドライバー、スパナ、モンキーレンチなどが必要です。
マイナスドライバーやスパナは購入したウォシュレットに付属している場合も多いです。モンキーレンチは必須ではないですが、あったほうが作業がスムーズに進みます。
止水栓を止め、作業中に水が出ないようにします。その後、給水管のナットを緩めて外します。給水管から水が漏れる可能性があるため、雑巾を用意しておくと安心です。
止水栓を押さえながら、ウォシュレットに分岐金具を取り付けます。分岐金具はウォシュレットに付属している部品です。さらに、先程外した給水管を取り付けます。
ナットを緩めて便座を外します。便座が汚れている場合は、この時点できれいに拭いておきましょう。ウォシュレットは、トイレの本体に便座を取り付けるための穴にネジで固定します。
なお、トイレの機種によってはウォシュレットの下にプレートを設置する必要がある場合もあります。便座を取り付けるための穴にネジでプレートを固定したうえで、ウォシュレットを取り付けてください。
さらに、ウォシュレットの接続ホースをつなぎます。
電源コンセントにプラグを差し込み、試運転します。給水管と分岐金具から水漏れしていないかチェックしましょう。
何かわからないことがあれば、自分でウォシュレットを取り付けるよりも業者に依頼して取り付けるほうがおすすめです。その理由をここでおさえておきましょう。
ウォシュレットの取り付け作業を自分で行う場合、以下のようなリスクがあります。
このようなリスクを考えると、ウォシュレットの取り付け方についてわからないことがあるときに無理に作業を進めるのは危険です。
自分でウォシュレットを取り付けた後にトラブルが発生しても、メーカーの保証を受けられない可能性があります。なぜなら、取り付けの手違いによって発生した不具合は、メーカーの製品保証の対象にはなりにくいからです。
ウォシュレットの取り付けを業者に依頼した場合、以下のようなメリットがあります。
業者やトイレの状況によってもかかる費用は異なりますが、業者に取り付けを依頼した場合には、ウォシュレットの本体代に加えて工事費がかかります。とはいえ、確実に正しい手順で取り付けてもらえるので、業者に依頼するメリットは大きいです。プロに任せることで、トラブルを避け、安心して使い続けることができます。
ウォシュレットを取り付ければ毎日使うことになるため、正しく取り付けられるよう業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
ウォシュレットの取り付けを業者に依頼したいときは、以下のポイントを意識して選びましょう。
これらを満たしている業者なら、安心してウォシュレットの取り付けを依頼できます。
信頼できない業者に依頼してしまうと、料金が予想以上に高くなったり、取り付け後に不具合が生じても保証してもらえなかったりする恐れがあるため要注意です。責任をもって対応している業者を選び、ウォシュレットを安心して取り付けられるようにしましょう。
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