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洗濯機の掃除で重曹を使わないほうがいい理由と正しい掃除方法を解説:イメージ
掃除 更新日:2024年8月30日

洗濯機の掃除で重曹を使わないほうがいい理由と正しい掃除方法を解説

環境にやさしくナチュラルと人気の重曹。洗濯機の掃除に重曹を使うと良いと聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、洗濯機の掃除に重曹を使うと故障のリスクもあります。以下にその理由を詳しく説明します。
目次
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洗濯機の掃除に重曹を使わないほうがいい理由

水まわりの掃除に便利な重曹ですが、実は洗濯機のような電化製品の掃除には適していません。本項では洗濯機の掃除に重曹を使わないほうがいい理由を解説します。

カビを除菌できるほどの洗浄力がない

環境や人体、衣服にやさしい素材として知られている重曹ですが、洗濯機の掃除には向いていません。重曹は弱アルカリ性の物質なので皮脂などの酸性の汚れを中和する力はあります。しかしそもそもの洗浄力が弱いため長時間のつけ置きが必要です。重曹を使用する場合は他の洗剤よりも時間がかかるので掃除の手間も増えます。

また重曹には洗濯機のカビを除菌するための洗浄力が十分にありません。湿気の多い洗濯槽内ではカビや細菌などが発生しやすいため、カビの除菌は洗濯機の掃除に不可欠です。重曹以外のより強力な洗浄力がある洗剤を使用するのがおすすめです。特に長期間掃除していない洗濯機をきれいにしたい場合は重曹は避けたほうが良いでしょう。

洗濯機を詰まらせる可能性がある

重曹は水に溶けにくい性質を持っています。洗濯機の掃除に使用すると、洗濯機内部や排水管に溶け残った重曹が溜まってしまう可能性が高いです。これが長期間蓄積されてしまうと、排水口やフィルターが詰まり、洗濯機の正常な動作を妨げる原因になることもあります。

重曹の溶け残りを避けるには、洗濯機の掃除にぬるま湯を使ったりあらかじめ重曹をお湯で溶かし切ってから使ったりという方法がありますが、時間と手間がかかります。洗濯機用の洗剤であればこのような手間がかからず負担が増えることもありません。

日本は軟水地域ではありますが一部の地域は硬水が使用されています。岩手県や関東地方、三重県などの硬水の地域では、重曹を使うと固形化してしまうことがあります。排水口等の詰まりのリスクがさらに高まってしまうので、硬水地域の方は重曹の使い方に十分気をつけるようにしてください。

ドラム式の場合は故障の原因になる

ドラム式洗濯機を使用している場合は、センサー故障のリスクがあるため重曹は使わないようにしてください。水に溶けにくく、特に硬水地域では固形化する可能性が高いため故障の原因になる可能性が高いです

洗浄力が低い点、溶け残る可能性がある点、排水経路が詰まる可能性がある点から重曹を使用しないように注意を促しているメーカーもあります。洗濯機メーカーの取扱説明書を十分読むようにしてください。

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洗濯機掃除におすすめの洗剤

ここからは重曹の代わりに洗濯機掃除に使えるおすすめの洗剤を紹介します。洗濯機を清潔に保つためには、適切な洗剤選びが重要です。自宅の洗濯機の状態に合わせて、汚れをしっかりと取り除き、カビや細菌を除菌してくれる洗剤を選ぶようにしましょう。

定期的な掃除では酸素系漂白剤がおすすめ

定期的な洗濯機の掃除には、酸素系漂白剤の使用がおすすめです。酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムを主成分としており、洗浄時に発生する泡で洗濯槽のカビや汚れを洗浄します。塩素系漂白剤と異なり、刺激臭や人体への影響も少ないため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも使いやすいでしょう。

ただし酸素系漂白剤の特徴として、塩素系漂白剤よりも殺菌力が劣るという点が挙げられます。長年掃除をしていない洗濯機など、汚れやカビが溜まっている場合は酸素系漂白剤では十分な効果が得られない可能性があるので下記で紹介する塩素系漂白剤を使用してください。

頑固な汚れには塩素系漂白剤が有効

長い間掃除していない、梅雨の影響でカビが気になるなど、頑固な汚れを落とすには塩素系漂白剤がおすすめです。塩素系漂白剤は殺菌力が高く、短時間で掃除できるというメリットがあります。しかしその分取扱いには注意が必要です。

塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムという物質です。殺菌力が高い点が特徴で、頑固なカビを落としたい場合などによく使われます。しかし、塩素系漂白剤には強い刺激臭があり、使用する際には換気などに十分気をつけるようにしてください。特に酸性の洗剤と混ぜないように、また肌や衣服への付着にも注意するようにしましょう

洗濯機の汚れの原因

洗濯機の汚れにはいくつかの原因があります。原因を特定できれば、より適切な掃除方法を選べます。水を使い、汚れものを扱う洗濯機は日常的に使うだけで汚れやカビが蓄積してしまいます。以下では洗濯機に汚れが溜まる原因を紹介します。

洗濯槽に発生するカビ

洗濯槽にカビが発生すると、悪臭や黒い汚れが衣類に付着する可能性があります。洗濯槽は湿気がこもりやすいため、カビが繁殖しやすい環境です。特に洗濯後に水分が乾かないまま放置されたり、梅雨の時期だったりするとカビが発生する可能性が高まります。通気性の悪さだけではなく、カビの栄養素となる汚れもあるとカビはさらに増殖してしまいます。

衣類についた汚れやホコリ

衣類についた汚れやホコリ、溶け残りの洗剤なども洗濯槽の裏側などに蓄積することがあります。通常のすすぎでは排水に流し切れずに洗濯槽に残ってしまうことを完全に避けることはできません。カビはそうした汚れを栄養素として繁殖するので、カビの原因を排除するためにも洗濯槽を清潔に保つことが重要です。

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洗濯機のおすすめ洗濯方法

洗濯機を清潔に保つためには、正しい方法で洗濯機を掃除することが重要です。正しい掃除方法を取ることで、洗濯機内部の汚れやカビの発生を防げます。以下でおすすめの洗濯機の掃除手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

洗濯機のおすすめ洗濯方法
  1. 細かなパーツを取り外す
  2. 洗濯槽にお湯を溜める
  3. 洗剤を入れて1時間ほどおいておく
  4. 洗濯槽を回す
  5. すすぎと排水を2回ほど行う
  6. 洗濯機を乾燥させる

細かなパーツを取り外す

洗濯槽から落とした汚れが入ってしまう可能性があるため洗濯機を掃除する前に、ゴミ取りネットなど洗濯槽につけている細かいパーツを外してから掃除をしましょう。取り外した乾燥フィルターや洗剤投入ケース、排水フィルターなども外してから洗っておくと良いでしょう。ぬるま湯に浸けて古い歯ブラシなどで掃除すると簡単に汚れが取れます

洗濯槽にお湯を溜める

洗濯機の掃除の際には、お湯を使うことがおすすめです。お湯を使うことで汚れをふやかすことができるほか、皮脂汚れも取り除きやすくなります。また、酸素系漂白剤を使う場合は、その主成分である過炭酸ナトリウムの洗浄力が高まるというメリットがあります

しかし洗濯機によってはお湯を使えないものもあります。その場合は取扱説明書に従って掃除するようにしてください。また、洗濯槽の耐久温度は商品によって異なります。50℃前後となっている洗濯機が多いですが、使用上の注意を確認してから使うようにしましょう。

洗剤を入れて1時間ほどおいておく

洗濯機用の洗剤には、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤と2つのタイプがありますが、洗濯槽の状況などから自宅の洗濯機に合う洗剤を選んで使用してください。酸素系漂白剤を使う場合は、洗剤をお湯に入れると発泡し始めます。この泡が汚れを落としてくれるので、反応が進むよう1時間ほど置いておくのが効果的です。洗濯槽の裏側にも届くように15分ほど洗濯機を回すとより高い効果が期待できます

塩素系漂白剤を使うときは、漬け置きは必須ではないので時間がない時はそのまま洗濯槽を回しても構いません。しかし、汚れが多い時は漬け置きするとより汚れが落ちやすくなります。

洗濯槽を回す

漬け置きが終わったら、再度洗濯機を回してください。洗濯機を回すと茶色のカビやゴミが浮いてくるので、ネットなどを使ってできるだけ取り除くようにしましょう。付属の部品ではゴミが取り切れないことが多いので、できるだけ手ですくって取るのがおすすめです。ごみ取り用のネットは、100均などで購入できます。

すすぎと排水を2回ほど行う

洗濯槽を回したら汚れが浮き上がってきます。汚れがなくなるように、すすぎと排水は最低2回は行うことがおすすめです。汚れが残ったままだと、掃除のあとで衣服を洗濯したときに、せっかく洗濯したものに洗濯槽のゴミが付着してしまう可能性があります。カビが出なくなったら最後に再度すすいで排水しましょう。

洗濯機によっては「洗濯槽洗浄モード」などの洗濯機を掃除するための機能がついています。その場合は洗濯機掃除用の洗剤を投入して、洗浄モードを洗濯するだけで掃除ができます。洗浄モードでの掃除方法は、洗濯機の取扱説明書などで確認するようにしてください。

洗濯機を乾燥させる

洗濯機の主な汚れのひとつに黒カビがありますが、黒カビを予防するには洗濯機を乾燥させることが効果的です。黒カビは湿気を好むため洗濯機の掃除で黒カビが繁殖する原因を取り除いたら、洗濯機を乾燥させるようにしてください。

最近では槽乾燥のように洗濯槽の乾燥モードを搭載している洗濯機も多いです。この機能を使うと、一定時間温風を吹きだしながら洗濯槽を自動で回してくれます。洗濯槽の裏側など通常では乾きにくい部分も確実に乾かせるので、黒カビ予防に効果的です。洗濯機の掃除のあとだけでなく、定期的に槽乾燥を使うことをおすすめします。

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洗濯機の汚れを予防する方法

洗濯機を清潔に保つには、定期的な掃除とともに日々の使い方に注意することも大切です。ここではすぐに取り入れられる簡単なコツを紹介します。ちょっとしたことでも洗濯機の汚れを予防できるので、ぜひ取り入れてください。

洗濯機の汚れを予防する方法
  • 洗剤は適正な量を使用する
  • 衣類は洗濯機で放置しない
  • 洗濯後はすぐに取り出して乾燥させる
  • こまめに掃除を行う

洗剤は適正な量を使用する

粉タイプの洗剤は、溶け切らずに洗濯槽にこびりついてしまうとカビが繁殖する原因になります。洗剤は使用量を守って使うようにしてください。多く使いすぎると洗浄力が増すどころか溶け残りを増やす可能性が高いので、注意しましょう。冬季のように水が温度が低くて溶けにくい場合は、液体タイプの洗剤に切り替えるのもおすすめです。また粉洗剤をあらかじめお湯で溶いてから使用すると溶け残りを防げます。

衣類は洗濯機で放置しない

脱いだ衣類をそのまま洗濯機に入れる習慣がある家庭もあるかもしれませんが、洗濯機の汚れ防止の点から見るとおすすめできません。カビの繁殖を防ぐためには洗濯機内部を乾燥した状態にしておくことが重要です。衣類が入っていると風通しが悪くなってしまうので、湿気がこもる可能性が高まります。

また、汚れた衣類には微量であっても汗が染み込んでいたり、汚れがついていたりする可能性が高いです。カビ菌が繁殖しやすくなるので、洗濯機に衣類を放置するのはやめたほうが良いでしょう。衣類は洗濯用のカゴやバスケットなどにためておき、洗濯機には洗う直前に入れるようにしましょう。

洗濯後はすぐに取り出して乾燥させる

洗濯が終わったら、湿った洗濯物をできるだけすぐに取り出して乾燥させましょう。放置すると湿気がこもり、雑菌やカビが繁殖する原因になります。洗濯槽だけでなく、放置している洗濯物にも雑菌が繁殖することにもつながりかねません。

洗濯物を取り出したら、洗濯機自体を乾燥させることも大切です。洗濯機の蓋を開けて自然乾燥させるようにしてください。また槽乾燥機能がついている洗濯機なら、週に1回は槽乾燥を行うのがおすすめです。内部をしっかり乾燥させることで、カビが繁殖しやすい環境になることを防げます。

こまめに掃除を行う

洗濯槽の掃除は、月1回以上は行うことがおすすめです。カビや臭いがしていない状態なら、酸素系の漂白剤でも十分です。梅雨時などカビが心配な場合は塩素系の漂白剤を使うと良いでしょう。

洗濯槽以外にも洗濯機には細かなパーツがいくつもあります。まとめてやると大変な場合は、1つ2つ選んでこまめに掃除しても良いでしょう。特に洗濯機の下や壁との隙間は埃が溜まりやすい場所なので、こまめに掃除することがおすすめです。排水口周辺もホコリや水垢が溜まりやすいので、雑巾などで拭き取るようにすると気持ち良く過ごせます。

正しい掃除方法できれいを保ちましょう

この記事では、洗濯機の掃除で重曹を使わないほうがいい理由と正しい掃除方法について詳しく解説しました。ナチュラルで人にも環境にも優しい重曹ですが、洗浄力が弱く、溶けにくいため洗濯機の掃除では避けることがおすすめです。つまりや故障の原因になる可能性もあるので、特にドラム式洗濯機では使用しないようにしてください。

洗濯機の掃除には重曹ではなく市販の洗濯機用の洗剤を使うことをおすすめします。なお、市販の洗剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。洗浄力や刺激臭などに違いがあるので、ご自宅の洗濯機に合わせて選んでください。

洗濯機の汚れの原因として黒カビや衣類のホコリなどが考えられますが、洗濯槽を洗ったり予防策を取ったりすることで洗濯機を清潔に保つことが可能です。簡単なことから取り入れてみてください。

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