ウォシュレットを掃除する頻度を紹介します。普段、毎日何気なく使っているウォシュレットですが、どれくらいの頻度で掃除すればいいのかわからず、気づいたときにやっているという方も多いのではないでしょうか。しかし、ウォシュレットの掃除頻度は目安が決まっています。ぜひ紹介する内容を参考にして、正しい頻度で掃除を行いましょう。
ウォシュレットの本体部分は、日常的にお手入れする必要があります。ウォシュレットの本体部分とは、便座や便ふたのことです。特に便座部分も便ふたも毎日肌に触れたり手で触ったりするパーツです。それだけ汚れも溜まりやすい部分なので、ウォシュレットの本体は週に一回以上の頻度で掃除を行うのががいいでしょう。
本体部分を掃除する時は、ウォシュレット本体を外すなどの大がかりな作業は必要なく、拭くだけで済むため簡単です。週に一度、トイレを使った後にサッと拭いて掃除することを習慣化すると、煩わしさを感じることなく清潔さを保てます。
デリケートゾーンを洗うためのウォシュレットのノズル部分は、1ヶ月に一度は掃除を行いましょう。ノズルは常に水に触れているため乾燥しづらく、目には見えなくても汚れや雑菌がたまりやすい状態だからです。
ノズルが汚れたままウォシュレットを使うと、せっかくデリケートゾーンを清潔に保つために使っているのに、逆にデリケートゾーンが汚れてしまったり健康被害が起こったりするケースもあります。ノズルの自動洗浄機能があるウォシュレットもありますが、最低でも月に1回は自分の手でノズルの掃除を行い、衛生的な状態を保ちましょう。
ウォシュレットに付属している水抜栓も、半年に一度のペースでいいので掃除しましょう。水抜栓とは、操作パネルの下か横、トイレタンクの下についている部品のことで、水の凍結を防いだりタンク内の機能を正常に保ったりする役割があります。
水抜き栓には給水フィルターが取り付けられていることがあり、ずっと掃除をしないと目詰まりを起こしてしまいます。普段あまり意識しないのでついつい存在を忘れがちなパーツですが、半年に一度は水抜栓に取り付けられたフィルターも掃除しましょう。
ウォシュレットを掃除の正しいやり方を、以下7つの部位に分けて解説します。
ウォシュレットは電化製品なので、間違った方法で掃除すると故障してしまうおそれもあります。ウォシュレット本体と便座の間など、ウォシュレットを外す必要がある手順もあるので、掃除し始める前に必ず方法を確認し、正しい手順で掃除を行いましょう。
また、長らくウォシュレットの掃除をしていない方や、一度分解して徹底的に清掃したい方は専門の業者に清掃を依頼するのもおすすめです。
ウォシュレット本体の掃除方法を紹介します。すでに前の見出しで紹介している通り、ウォシュレット本体部分は最も多く肌に触れる部分なので、最低でも週に1回程度は掃除をしたいところです。掃除方法は難しいものではなく、3分~5分程度あれば終わります。ぜひ紹介する掃除方法を参考にして掃除の習慣をつけてください。
ウォシュレット本体の掃除の際に用意するものは、柔らかい布です。汚れがひどい場合や気になる場合は、中性洗剤も合わせて用意するか、トイレ掃除用のシートをを使うと汚れを落としやすいでしょう。掃除は、以下の4ステップで行います。
忘れがちですが電源プラグを抜いてから掃除しないと万が一濡れてしまったときに感電する危険があります。掃除は必ず電源プラグを抜いてから行うようにしましょう。また乾いた状態の布で拭くと、布の繊維により本体に細かく傷がつくおそれがあるので、必ず少し湿らせた状態の布で拭き取ってきれいにします。
汚れがひどい場合や目立つ場合は中性洗剤を水で薄めて柔らかい布に浸して硬く絞り、同じ手順で拭き掃除していけばOKです。酸性やアルカリ性の洗剤を使うとプラスチックが劣化しやすくなり、ウォシュレット本体の割れやひびの原因となります。汚れがひどい場合でも、酸性やアルカリ性の洗剤は使わないように注意してください。
ウォシュレット本体の掃除をする際に、便器の中もまとめてトイレ用洗剤で掃除する場合は、3分以内に掃除をして洗い流すようにします。掃除後はしばらく便座・便ふたを開け放しておきましょう。掃除後すぐに便座や便ふたを閉じてしまうと、気化した洗剤がウォシュレット内部に入り込み、故障につながるケースがあるので注意が必要です。
ウォシュレット本体と便ふたの隙間の掃除方法を紹介します。本体と便ふたの間にはほこりが入り込みやすい部分です。本体部分ほど頻繁に掃除をする必要はありませんが、1ヶ月に1回程度は掃除をしてきれいにしておきましょう。掃除の際は柔らかい布を用意し、以下の6つの手順で掃除を進めていきます。
便ふたの外し方はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を見ながら対応すると安心です。また、ウォシュレットによっては便ふたが外れないタイプのものもあります。外れない場合は無理やりに外そうとすると壊れてしまうので、取り付けたまま本体と便ふたの隙間のほこりを取り除きます。
トイレに後付けできるシートタイプのウォシュレットの場合は、本体ごと便器から取り外すと掃除がしやすいです。便ふたのフチやふたを取り付ける部分は、特にほこりが溜まりやすいので重点的に拭きましょう。
ウォシュレット本体と便器の隙間の掃除方法を紹介します。ウォシュレットと便器が一体になっているタイプと、トイレに後付けするシートタイプに分けて解説します。用意する道具はどちらのタイプのウォシュレットでも同じで、以下の2つです。
自分の家で使っているウォシュレットはどちらのタイプなのかを確認して、ぜひ本体と便器の隙間を掃除する際の参考にしてください。
便器と一体になっているタイプのウォシュレットの本体と便器の隙間の掃除方法を紹介します。掃除手順は以下の通りです。
外したウォシュレットを元の戻す際は、しっかり元の位置に戻ってはまっているかを確認しましょう。誤って外れたままの状態で使用してしまうと、ウォシュレットが故障する原因となります。また、便座が不安定になるため、トイレの利用者がケガをするリスクもあるでしょう。
本体の取り外し方はメーカーや機種によって違いがあります。ボタンやレバーを捜査して外せることが多いですが、必ず取扱説明書を確認しながら慎重に外しましょう。
シートタイプのウォシュレットの本体と便器の隙間の掃除方法を紹介します。シートタイプとは、元々家にあったトイレに後から取り付けて使用するタイプのウォシュレットのことです。掃除は以下の手順通り行います。
ウォシュレットを取り付ける部分は、尿やタンク内の水が飛び散って入り込みやすい部分です。黄ばみ汚れや嫌なにおいが発生しやすいので、細かい凹凸の部分も念入りに拭いて掃除を行いましょう。また、便座を元の位置に戻す時はウォシュレットのコードやホースを巻き込まないよう注意し、しっかりと取り付けられているか確認してください。
ウォシュレットのノズルの掃除方法を紹介します。ノズルはウォシュレットのメインとも言える部品ですが、常に湿り気があり汚れが溜まりやすい部分でもあります。最低でも1ヶ月に1回以上の頻度で掃除を行い、常にきれいな状態のノズルを維持しましょう。
基本的には柔らかい布を用意すればOKですが、ずっと掃除をしていない場合や汚れがひどい場合は古い歯ブラシや専用のクリーナーがあると掃除しやすいです。掃除の手順は以下の通りです。
ノズルの出し入れは、ウォシュレットにお掃除モードが搭載されていればそのモードを利用すれば出し入れができます。詳しくは取扱説明書を確認し、正しい方法でノズルを出し入れしましょう。また、ノズルを掃除する時は、他の部位に比べて特に優しく行うことを心がけます。力を入れて掃除をしたり無理に掃除したりするとノズルの故障や変形の原因となるため注意が必要です。
ノズルには常に水分があるため、特に汚れが溜まりやすい部分でもあります。ノズルに特につきやすい汚れは、水垢、黒カビ、尿石の3種類です。それぞれの汚れがついてしまった場合の汚れの落とし方を紹介します。
水垢は、水道水に含まれるミネラル成分が固まってできた汚れで、お風呂の鏡や蛇口部分など水まわりにできやすい汚れです。水垢はノズルの穴の部分に固まってしまうことが多く、一度付着してしまうとなかなか落ちにくい特徴があります。白っぽいざらざらとした水垢汚れがノズルの穴付近に付着している場合は、クエン酸を使って掃除をすると良いでしょう。以下の5つを用意してください。
スプレーボトルに水100mlを入れ、クエン酸を小さじ1/2入れればクエン酸スプレー、重曹を1/2入れれば重曹スプレーができあがります。掃除を始める前にクエン酸スプレーと重曹スプレーをそれぞれ作っておきましょう。掃除用にクエン酸や重曹は、100円ショップやスーパーなど身近なところで手に入ります。
水垢の汚れはアルカリ性なので、酸性のクエン酸スプレーを使うと汚れが落ちやすいです。水垢で汚れたノズル掃除は以下の通りに行います。
吹きつけたクエン酸の酸性を中和するためにも、ブラシでこすった後には重曹スプレーを吹きつけておくとその後の使用も安心です。ウォシュレットのノズルにはあまり強い市販の酸性洗剤を使うのはおすすめできません。デリケートゾーンを洗浄するためのものなので、強い洗剤の成分が残っていると粘膜を傷つけるおそれがあります。
また、クエン酸スプレーなど酸性のものとハイターなどの塩素系洗剤が混ざると、有害なガスが発生します。同時に使ったり直後に使ったりすると自分の知らないところで混ざってしまう可能性もあるので、十分気を付けて掃除を行いましょう。
尿石は、尿が飛び散ってノズルに付着してできる汚れです。ノズル部分に黄ばんだ汚れがあれば尿石のケースが多いです。また、見た目にはわからなくても尿がついて固まって汚れている場合もあります。ノズルを出してみて見た目がきれいだからと掃除せずにいると、いつのまにか悪臭を放ち始めたりいつのまにか尿石ができていたりします。尿石ができるとトイレの嫌な臭いの原因となり、放置するとどんどん固まって時間とともに取れにくくなっていきます。
尿石も水垢と同じくアルカリ性の汚れなので、クエン酸スプレーを使って汚れを落とし、重曹スプレーで中和して最後に掃除用シートで拭き取ればOKです。固まるとなかなか落ちないやっかいな汚れなので、なるべく固まらないよう、定期的にノズルを掃除しましょう。
ウォシュレットのノズルにポツポツと黒い汚れができていたら、それは黒カビの可能性が高いです。ノズルは常に湿った状態で収納されるため、黒カビが繁殖するのに絶好の場所です。また、黒カビは水垢や尿石の汚れを栄養にするため、ノズルを掃除していないとどんどん増えていきます。
黒カビは根を張るため、一度発生してしまうと完全に除去しきるのは骨の折れる作業です。ウォシュレットのノズルはデリケートな部分を洗浄するものなので、カビが生えた状態は好ましくありません。少しでも黒っぽい汚れを見つけたら、放置せずに早めに対処しましょう。黒カビを落とす時に用意するものは以下の通りです。
ウォシュレットのノズルに黒カビが生えた場合の掃除の手順は以下の通りです。
黒カビが生えたからといってカビ取り剤や漂白剤のような強い洗剤をノズルに使うのは絶対にやめましょう。デリケートゾーンを洗うノズルに、強い洗剤の成分が残ったままになっていると粘膜や肌を傷つけてしまう可能性があるからです。比較的マイルドな中性洗剤を使用すれば、その後の使用も安心です。
また、黒カビはなかなか落ちにくい汚れですが、力を入れてゴシゴシと汚れを落とそうとするとウォシュレットが故障する原因になります。ノズルは特に繊細で壊れやすい部分なので、力を入れすぎず、ブラシを使って優しく掃除するようにしましょう。
ウォシュレットに付属した脱臭フィルターの掃除方法を紹介します。脱臭フィルターは、外して掃除するものと外さずに掃除するものがあます。取れない場合は無理やり外そうとせず、取扱説明書に従いましょう。
掃除の頻度は月に1回程度行えば十分です。掃除の際に用意するものは、以下の2つです。
硬いタイプのブラシだとフィルターに穴を空けたり破いたりと傷つけるおそれがあるため、必ず柔らかいブラシを用意してください。脱臭フィルターの掃除手順は、以下の通りです。
フィルターに水気が残ったまま元に戻すと、カビの原因となります。水洗いをした後はしっかり水気を雑巾で吸い取ってから元の場所に戻すようにしましょう。フィルターの汚れや目詰まりがひどい場合は、交換を検討するのがおすすめです。
ウォシュレットの電源プラグの掃除方法を紹介します。電源プラグは意外に見落としがちな部分ですが、しっかり掃除しましょう。乾いた柔らかい布を用意して、以下の通りに掃除を行います。
ウォシュレットの他の部分の掃除も行ったついでに電源プラグを掃除すると、間違えて湿った布を使ってしまうかもしれません。しかし、湿った布で電源プラグを掃除すると感電のおそれがあるためとても危険です。必ず乾いた布を使って掃除ましょう。用意していた布や雑巾を全て湿らせてしまった場合は、ティッシュやキッチンペーパーなどでほこりを拭き取ってください。
電源プラグに長らく触れずにほこりを長く放置しているとだんだんプラグが緩んできたところにほこりがたまってトラッキング現象を起こし、火事が発生するケースもあります。1ヶ月に1回ほどの頻度で掃除に伴って電源プラグを抜き差しし、ホコリが目に見えなくても掃除するのがおすすめです。
ウォシュレットの給水フィルター付水抜栓の掃除方法を紹介します。水抜栓は、ウォシュレット本体のサイド部分か便座の下にある部品です。毎月の掃除は必要ありませんが、半年に1度ほどの頻度で掃除しましょう。用意する道具は以下の通りです。
水抜栓を開けた時に水が流れ出てくることがあるため、水受けになるものが必要です。バケツや洗面器など水を受けられるものなら何でもいいので、床が濡れないようにするためのものを用意してください。水抜栓の給水フィルターの掃除の手順は以下の通りです。
水抜栓の圧の抜き方は取扱説明書に書いてあるので、説明書の通りに行いましょう。給水フィルターの汚れがひどい場合は、フィルターの交換がおすすめです。
止水栓とは、トイレのメンテナンス時に水を止めたり、トイレの水の勢いを調節したりするもので、時計回りに回すと水が止まり、反時計回り回すと水が出てきます。止水栓を閉め忘れて水抜栓を外してしまうと、外した部分から水が溢れ出てくるので必ず閉めましょう。また、止水栓を閉める時に何回回したか覚えておかないと、掃除の後に再度止水栓を開けた時にトイレの水流が強すぎたり弱すぎたりします。必ず回した回数を覚えておきましょう。
止水栓には手で開け閉めできるハンドルタイプとマイナスドライバーを使って開け閉めする内ネジ式、外ネジ式の3タイプがあります。トイレの床や壁についているので、どこにあるか把握しておくとウォシュレットの掃除をする時だけでなく、万が一トイレのトラブルが起こった際にも応急処置として水を止められるので安心です。
もしトイレ内に止水栓が見つからない場合や止水栓が固くて回らない場合は、水道の元栓を閉め手作業をします。水道の元栓は水道メーターの横についていますが、閉めてしまうと家全体で水が使えなくなる点は注意が必要です。
ウォシュレットの掃除を怠ると、ウォシュレットの不具合や故障の原因となったり、健康被害につながったりすることがあります。ウォシュレットの掃除を怠ることで起こる悪影響を3つ紹介します。どんな悪影響があるのかリスクを知り、しっかりと掃除しましょう。
ウォシュレットの掃除を怠ると、トイレ特有の嫌なにおいやカビ発生の原因となるケースがあります。例えば便器とウォシュレット本体の間に尿や便器内の水が付着してにおいの原因となったり、ノズルに尿石が発生してツーンとにおったりすることもあります。
また、黒カビは水垢や尿石の栄養分をエサに増えていくため、常に濡れているウォシュレットのノズル部分は特に黒カビができやすいです。黒カビは一度できるとなかなか完全に除去するのは難しく、どんどんと広がっていきます。見た目に不快感があるだけではなく衛生的にもいい状態だと言えません。
こうした嫌なにおいや黒カビの発生を防止するためにも、ウォシュレットは部位ごとに適切な頻度で掃除を行いましょう。
ウォシュレットのノズルを長らく掃除していないと、ノズルの穴部分が目詰まりを起こして水がうまく出てこなくなったり、ボタンを押してもノズルが反応しなくなったりします。ノズルに付着する汚れは尿石や黒カビなど、放置するとあとで落とすのが大変になるものが多いです。
定期的に掃除していればブラシで軽くこすったり拭いたりするだけできれいなノズルを保てます。しつこい汚れが付着して大変な思いをする前に、ウォシュレットのノズルを掃除するようにしましょう。
ウォシュレットはデリケートゾーンを洗うためのものなので、掃除を怠ると衛生的に好ましくありません。掃除をしないことで温水タンクが故障し、タンク内の水が汚れてしまう可能性があります。タンク内にカビが繁殖したり汚れがついたりすると内部が腐食を起こすこともあり、温水タンクが壊れてしまいます。また、ノズルを掃除しないことで汚れがたまり、ノズル自体に細菌が繁殖してしまうケースも珍しくありません。
温水タンク内の水が汚れていたりノズルが細菌で汚染されていたりすると、本来デリケートゾーンをきれいに洗うためのものなのに逆に汚れる結果となってしまいます。最悪の場合、健康面にリスクが起こることもあるので、特にノズル部分は定期的に掃除を行い、清潔なウォシュレットを保ちましょう。
ウォシュレットの正しい掃除方法や掃除頻度、掃除をしないことによって起こるリスクを紹介しました。ウォシュレットを掃除せずに放置するとトイレの悪臭の原因となったり、健康面にリスクをもたらしたり可能性があります。ウォシュレット本体部分の軽い拭き掃除は週に1回行い、月に1回ほどは全体的にしっかりと掃除を行ってきれいに保つのが基本です。
今まで掃除頻度を決めていなかった方や、あまりウォシュレットの掃除をしてこなかった方は、ぜひ本記事を参考に、ウォシュレットの掃除を行いましょう。
また、汚れがひどくて自分での掃除が難しい場合や長年使っていて一度分解して清掃したい場合は、専門業者へのウォシュレット清掃を依頼するのもおすすめです。きれいなウォシュレットを維持して、毎日快適にトイレを使いましょう。
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