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汲み取り式トイレの掃除に重曹は使える?プロが教える「臭い・詰まり」解消テクニックと絶対NGな注意点:イメージ
掃除 更新日:2026年1月13日

汲み取り式トイレの掃除に重曹は使える?プロが教える「臭い・詰まり」解消テクニックと絶対NGな注意点

「トイレの臭いがどうしても気になって、人を呼ぶのが恥ずかしい…」 「古いトイレだから、黄ばみや黒ずみが落ちなくて困っている」汲み取り式トイレや簡易水洗トイレをお使いの方で、このようなお悩みをお持ちではありませんか?

この記事では、水道修理のプロフェッショナルであるイースマイルが、汲み取り式・簡易水洗トイレにおける「正しい重曹の活用術」と「絶対にやってはいけないNG行動」をわかりやすく解説します。 頑固な汚れや臭いの原因を根本から理解し、安全にトイレをピカピカにする方法を一緒に見ていきましょう。
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目次

汲み取り式トイレ・簡易水洗トイレに重曹は使える?

結論からお伝えすると、汲み取り式トイレや簡易水洗トイレでも重曹を使って掃除をすることは可能です。しかし、何も考えずに粉を振りかけるのはおすすめできません。

トイレの構造や汚れの性質を理解せずに使うと、効果が出ないばかりか、大切な設備を傷めてしまう可能性があります。まずは、重曹が「できること」と「できないこと」、そして「気をつけるべきこと」を整理しましょう。

重曹が得意な汚れ(カビ・ぬめり)と苦手な汚れ(尿石)

重曹は万能な洗剤だと思われがちですが、実は得意な汚れと苦手な汚れがはっきりと分かれています。 これは、汚れと洗剤の「酸性・アルカリ性」の相性によるものです。汚れを落とす基本は「中和」させること。つまり、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うのが正解です。

重曹(弱アルカリ性)が得意な汚れ
黒カビ、ぬめり、手垢、腐敗したような酸性の悪臭(便の臭いなど)。研磨作用があるため、こびりついた汚れを物理的にこすり落とすのにも向いています。
重曹が苦手な汚れ
尿石(黄ばみ)、水垢、アンモニア臭(尿のツンとする臭い)。これらは「アルカリ性」の汚れなので、同じアルカリ性の重曹を使っても中和できず、汚れはほとんど落ちません。
トイレの黄ばみや尿石汚れを落としたい場合は、重曹ではなく「酸性」の性質を持つ「クエン酸」やお酢を使うのが効果的です。

【最重要】簡易水洗トイレで重曹を使う際の「詰まり」リスク

簡易水洗トイレ(少量の水で流すタイプ)をお使いの方が最も注意しなければならないのが、重曹の「溶け残り」によるトラブルです。

簡易水洗トイレの便器の底には、「フラップ弁(ピストル弁)」と呼ばれる開閉式のフタがついています。このフタがパカッと開いて汚物を下に落とし、閉じると水を溜めて臭いが上がってくるのを防ぐ仕組みになっています。

このフラップ弁の隙間に重曹の粉が入り込んだり、研磨作用でゴムパッキンを傷つけたりすると、フタが完全に閉まらなくなる故障が発生します。その結果、便器に水が溜まらなくなり(封水切れ)、下からの強烈な悪臭が室内に入り込んだり、常に水がチョロチョロと流れ続けて便槽がすぐに一杯になったりするリスクがあります。

簡易水洗トイレで重曹を使う場合は、絶対に粉のまま振りかけず、ぬるま湯で完全に溶かしてから使用することが鉄則です。

頑固な汚れと臭いを一掃!重曹とクエン酸を使った最強の掃除術

重曹のリスクをお伝えしましたが、正しく使えば強力な洗浄効果を発揮します。 ここからは、設備の故障リスクを避けながら、汚れと臭いをしっかり落とすための具体的な手順をご紹介します。ポイントは「重曹」と「クエン酸」のダブル使いです。

重曹スプレーとクエン酸スプレーの正しい作り方・黄金比率

安全に掃除をするために、まずは「スプレー」を作りましょう。粉のまま使うよりも溶け残りのリスクが減り、トイレ全体にまんべんなく吹きかけることができます。

重曹スプレーの作り方
  • ぬるま湯(40℃くらい):100ml
  • 重曹:小さじ1杯
  • ※スプレーボトルに入れて、粉が完全になくなるまでよく振って溶かします。
クエン酸スプレーの作り方
  • 水:100ml
  • クエン酸:小さじ1/2杯
  • ※こちらは水でも比較的溶けやすいですが、よく振って混ぜてください。

作り置きをすると効果が落ちてしまうため、その日に使い切れる量を作るのがポイントです。100円ショップなどで売っている空のスプレーボトルを2本用意しておくと便利です。

「発泡パワー」で汚れを浮かす!便器内のスペシャルケア手順

便器の黒ずみやぬめりが気になる場合は、重曹とクエン酸を混ぜたときに発生する「炭酸ガス(泡)」の力を利用しましょう。この泡が汚れを浮き上がらせ、ブラシでこすりやすくしてくれます。

手順
  • 便器の中に「重曹スプレー」をたっぷりと吹きかけます(簡易水洗の場合は、奥の弁周りには直接かけすぎないよう注意)。
  • その上から「クエン酸スプレー」を吹きかけます。
  • 「シュワシュワ」と泡が出てくるので、そのまま10〜15分ほど放置して汚れを浮かせます。
  • トイレブラシで優しくこすり洗いします。
  • 最後に、バケツ1杯分程度の水(簡易水洗の場合はレバーを引いてしっかり水を流す)で、成分が残らないように十分に洗い流します。
簡易水洗トイレの場合、最後に成分を洗い流す工程が最も重要です。洗剤成分が残っているとゴム部品の劣化を早めるため、いつもより多めの水でしっかりとすすいでください。

床や壁のアンモニア臭には「クエン酸パック」が効く

「便器をきれいにしたのに、まだトイレがなんとなく臭い…」 そんな時は、壁や床に飛び散った「尿ハネ」が原因かもしれません。尿の臭い(アンモニア臭)はアルカリ性なので、ここではクエン酸スプレーが大活躍します。

特に汚れがひどい場所や、壁と床の継ぎ目などには「パック」がおすすめです。

クエン酸パックの手順
  • トイレットペーパーを汚れが気になる部分に敷きます。
  • その上からクエン酸スプレーを吹きかけ、ペーパーを密着させます。
  • 5分〜10分ほど放置して成分を浸透させます。
  • ペーパーを取り除き、水拭きをして仕上げます。

壁紙の材質によってはシミになる場合があるため、まずは目立たない場所で試してから行いましょう。

汲み取りトイレ特有の悩み「ウジ虫」と「消えない悪臭」の対策

汲み取り式トイレをお使いの方にとって、最も切実な悩みが「夏場のウジ虫」と「季節を問わず発生する悪臭」ではないでしょうか。 ここでは、よくある間違った対策と、プロが推奨する正しい対処法を解説します。

ウジ虫退治に熱湯は絶対NG!便器が割れる危険性

インターネット上などで「ウジ虫には熱湯をかけると即死するから効果的」という情報を見かけることがありますが、これは絶対にやってはいけない大変危険な行為です。

トイレの便器は陶器(焼き物)でできています。陶器は急激な温度変化に弱く、熱湯を注ぐと「熱衝撃」によってひび割れ(クラック)を起こす可能性が非常に高いのです。

もし便器が割れてしまうと、汚水が床下に漏れ出す大事故につながります。さらに、汲み取り式や簡易水洗の便器は特殊なものが多く、交換費用も高額になりがちです。

ウジ虫対策には、以下の安全な方法を選びましょう。

安全なウジ虫対策
  • トイレ専用の殺虫剤を使う:「サンブルー」などの汲み取りトイレ専用の殺虫・防臭剤を使用するのが最も安全で確実です。
  • 便槽の蓋をチェックする:屋外にある便槽の蓋が割れていたり、隙間が開いていたりすると、そこからハエが侵入します。物理的に侵入経路を塞ぐことも重要です。

掃除しても臭うなら「換気扇(臭突)」と「封水」をチェック

どれだけ掃除をしても臭いが消えない場合、汚れではなく「設備そのもの」に原因があるケースがほとんどです。特に以下の2点をチェックしてみてください。

1. 臭突ファン(トイレの換気扇)の故障
汲み取り式トイレには、煙突のような筒の先にファンがついており、便槽の中の臭いを外に排出しています。このファンが回っていなかったり、「キーン」「ゴー」という異音がしていたりしませんか?ファンが止まると臭いが逆流して室内に入ってきます。
2. 簡易水洗トイレの「封水切れ」
簡易水洗トイレの便器の中に、水は溜まっていますか?この水(封水)は、下からの臭いをブロックする役割をしています。もし水がなくなっているなら、フラップ弁の隙間から水が漏れてしまっている可能性があり、そこから臭いが上がってきています。

自分で解決できないトラブルはプロに相談すべき?判断基準を解説

重曹やクエン酸を使った掃除はあくまで「表面のメンテナンス」です。設備の故障や老朽化が原因の場合は、プロによる修理が必要になります。 「これって修理が必要?」と迷ったときの判断基準をまとめました。

こんな症状は危険信号!業者依頼が必要なケース一覧

以下の症状に当てはまる場合は、ご自身での対処が難しく、放置すると状況が悪化する恐れがあります。早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

プロへの依頼を検討すべきサイン
  • 重曹やクエン酸で掃除しても、下水のような臭いが全く取れない
  • トイレの煙突(臭突)から異音がする、または全く音がしない(ファン停止)
  • 簡易水洗トイレの便器に水が溜まらない(すぐに水が抜けてしまう)
  • 便器と床の間から水が染み出している
  • 水を流すレバーの動きが悪く、水が止まらないことがある

これらは部品の交換や、換気扇の取り替え工事が必要なケースです。無理に自分で直そうとすると、配管を破損させたり、水漏れを悪化させたりするリスクがあります。

まとめ

今回は、汲み取り式・簡易水洗トイレでの重曹の使い方と注意点について解説しました。

今回のポイント
  • 重曹は「カビ・ぬめり・酸性臭」に効果的だが、簡易水洗トイレでは「溶かして使う」のが絶対条件。
  • 「黄ばみ・尿石・アンモニア臭」にはクエン酸が効く。
  • ウジ虫退治に「熱湯」は厳禁!便器が割れるリスクがあるため専用薬剤を使う。
  • 掃除しても臭う場合は、換気扇の故障や機器の不具合(封水切れ)を疑う。

正しい知識でケアをすれば、汲み取り式トイレも清潔で快適な空間に保つことができます。 もし、ご自身での掃除で解決できないトラブルや、設備の不調を感じたら、いつでもイースマイルにご相談ください。

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