ウォシュレットには瞬間式と貯水式の2種類があります。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
流れてきた水を直接セラミックヒーターを使用した熱交換器を通して温めています。そのため、連続で使用しても常にお湯が出るため、湯切れすることはありません。
専用のタンクに決まった量の水を常時温めておく仕組みで、連続して使用すると湯切れが起こってしまう場合があります。
本体価格が安い貯水式に比べ、瞬間式は性能が高いため値段は張りますが、それぞれの特徴を比較し家庭にあったウォシュレットを選ぶようにしましょう。
ウォシュレットで水漏れが発生しやすい場所は、洗浄ノズル、止水栓、給水フィルター、給水ホース・配管、温水タンク、操作パネルの6箇所です。以下で、それぞれの原因や対処法について説明します。
洗浄ノズルはウォシュレットの便器内に収納されています。洗浄ノズルから水漏れする原因として考えられることは、洗浄ノズルや内部のバルブユニットの汚れや水垢による劣化です。
洗浄ノズルの交換が必要な場合でも、メーカーによって対応が変わってきます。TOTOウォシュレットの洗浄ノズルはほとんど市販されていないため、自分で交換することは難しいでしょう。製品保証期間内なら無料で交換してもらえる場合もあるため、メーカーに相談してみてください。INAXのシャワートイレなら、自分で洗浄ノズルを交換することが可能です。
また、ウォシュレット本体内部にある電子回路が故障している場合にも、洗浄ノズルからの水漏れが発生することがあります。洗浄ノズルを掃除しても水漏れが解消しない場合は業者に依頼したほうがよいでしょう。
水抜栓とはタンク内蔵型のウォシュレットに使用されている部品です。水抜栓は円形をしていて、トイレタンクの下、または、操作パネルの下か横にある給水管とウォシュレット本体の接続部分に付いています。
水抜栓本体やOリングと呼ばれる水抜栓のパッキンが劣化していると水漏れがおこるので、チェックしてみましょう。パッキンに穴が空いていたり亀裂が入っていたりするのは劣化のサインのため、パッキンの交換が必要です。
水抜栓やパッキン(Oリング)は自分で交換できる場合もありますが、DIYに慣れていない人などにとっては難しいケースも少なくありません。そのようなときは業者に依頼するほうが間違いないでしょう。
給水フィルターの位置は製品によって異なりますが、トイレの入り口からみて便器の左側後方に設置されている場合が多いでしょう。給水管がウォシュレットに接続している部分を確認してみてください。水抜栓に給水フィルターが付いている場合もあります。
ウォシュレットを使用しているうちに給水フィルターにゴミや水垢などが貯まると目詰まりを起こす場合があり、それが給水フィルターから水漏れする原因です。
給水フィルターを取り外して分解し、歯ブラシなどでこすりながら流水で洗って異物を取り除くと、水漏れが解消できる場合があります。メーカーや製品によって対処法が異なるため、取扱説明書に従って手入れしましょう。
給水ホースや配管から水漏れしている場合、つなぎ目の金具(ジョイント)が緩んでいることが原因と考えられます。また、給水管からウォシュレットに水を分岐させる金具が劣化している場合にも水漏れが発生します。
ジョイントを締め直しても水漏れが解消されない場合は、分岐金具を交換してみましょう。メーカー公式のホームページなどから交換用の分岐金具を購入できます。
分岐金具にはサイズや型の違いがあって、ウォシュレットの型番によっては使えないものもある点には注意しましょう。分岐金具を購入する際はウォシュレットの型番を確認して、対応する部品を選ぶようにしてください。
温水タンクは貯水式のウォシュレットのみにあるパーツで、電力で水道水を温める仕組みです。温水タンクはウォシュレットの内部にあります。温水タンクから水漏れする原因としては、電気系統の故障やゴムパッキンの劣化が考えられます。
専門知識のない人が電気系統の修理をすることには危険が伴うため、温水タンクはPL法(製造物責任法)による管理のもと、市販されていません。
また、温水タンクの修理には本体の分解が必要なので、素人の手には負えないケースがほとんどです。温水タンクから水漏れしている場合は、メーカーか、水まわりのメンテナンスを行う専門業者に相談しましょう。
ウォシュレットの操作パネルやボタンから水が漏れている場合、ウォシュレットの本体内部にあるパーツのいずれかが故障していると考えられます。ウォッシュレットの内部には電気系統が使われているため、温水タンクと同様、交換用部品の市販が推奨されていません。
仮に部品を入手できるとしても、自分で修理するより、業者に相談することをおすすめします。専門的な知識・技術を持たない人が誤った方法で自分で修理しようとして火災が起きた事例もあるため非常に危険です。
設置から10年以上が経過しているウォシュレットの場合、安全上の理由から部品が廃版になっている場合もあります。その場合、ウォシュレットを丸ごと交換する必要が出てくるかもしれません。
ボタンを押しても水が止まらない、反応しない場合、本体の故障ではなく、リモコンが故障している場合があります。壁付けリモコンは電池で動いているため、電池が切れていないかをまず確認してみてください。
便器脇に操作ボタンが備え付けられているタイプは、コンセントより電源を取っているため電池切れの心配はありません。
ウォシュレットの水漏れを放置すると、使い勝手がよくないだけでなく、以下のようなリスクが発生します。
ウォシュレットから水漏れする原因には、洗浄ノズルなど電気が通っている部分が故障しているケースも考えられます。その場合、感電や漏電のリスクがあり、とても危険です。
濡れた手で作業をすると感電してしまうのでゴム手袋を使って作業すると安全です。あらかじめコンセントからプラグを抜いて水のかからない場所においておくのも有効です。
水漏れしているときはトイレを流すとき以外でも常に水が出ているため、無駄な水道料金がかさんでしまいます。
心当たりがなく水道使用料金が急騰した際は漏水の疑いがあります。
水漏れによって便器内や床などが常に濡れているとトイレ室内の湿度が上がり、トイレ室内と便器の温度差によって結露が発生しやすくなります。結露はカビの原因の1つです。
トイレの床が濡れた状態が続くと床に敷いたクロスが腐食する可能性があります。その場合、ウォシュレットの修理にくわえてクロスの張り替えも必要です。
ウォシュレットでよくおこる水漏れは、洗浄ノズルや給水フィルターの不具合によるものです。それぞれの場合に対処する方法について、詳しく以下で説明していきます。
「トイレタンクの水漏れの原因と対処方法や結露と床の関係」についてはこちらの記事をご覧ください。
まず、ウォシュレットのプラグをコンセントから抜きます。次に、マイナスドライバーやモンキーレンチ、ビニール手袋やビニールシート、バケツや雑巾など、メンテナンスに必要な道具を準備しましょう。
トイレ室内に置いているゴミ箱やトイレットペーパーのストックなども、トイレの外に出しておいたほうがスムーズに作業できます。
ビニール手袋を装着し、トイレの床にビニールシートを敷いて濡らさないように保護してから、マイナスドライバーを使って止水栓を閉めてください。
以下の手順で洗浄ノズルの交換を行います。自身で行う際に参考にしてください。
交換をしても水漏れが解消されないときや、ノズルがうまく動かないときなどは、他に原因がある可能性も考えられるので、一度業者に見てもらうことをおすすめします。
以下の手順で給水フィルターの交換を行います。
上記のように洗浄ノズルや給水フィルターは自分でも交換することは可能ですが、水漏れのくわしい場所がわからないなど、作業が難しい場合もあるかもしれません。そのときは無理をせず、業者に依頼するほうがよいでしょう。
ウォシュレットの水漏れを防止するためには、ふだんの使い方やお手入れが重要です。以下の点に注意してください。
水流が強すぎるとトイレやウォシュレットの各部分に負担がかかり、故障や劣化を招きます。止水栓の開き具合を調整してみましょう。
一般的なトイレは狭く、窓を大きく開けない状態で使用することも多いため、温度や湿度が高くなりがちです。高温多湿の環境ではウォシュレットの各部品が劣化しやすいため、できるだけ適当な温度・湿度を保つようにしましょう。
窓がないトイレの場合は換気扇を活用して湿気がこもらないようにしてください。
ウォシュレット本体に汚れが貯まると内部の電気回路が故障しやすくなるため、定期的に全体を掃除することが大切です。洗浄ノズルも、古い歯ブラシやトイレブラシなどを使って、こまめに掃除しましょう。
ウォシュレットの水漏れは、原因や製品のタイプによっては、自分で対処することも可能です。しかし、水漏れの原因を特定する手順は、慣れていないと難しいことがあります。
また、必要な道具や準備が多いため、いざというときにスムーズに作業するのは大変かもしれません。交換用の部品を購入したくても近くの店舗で取り扱いがなく取り寄せが必要になるなど、すぐに入手できない場合もあります。
プロの業者は専門的な知識経験や技術を備えており、ウォシュレット水漏れの修理・交換に必要な道具や部品もすぐに用意できます。ウォシュレットのトラブルが発生しても短時間で手軽に解決できることが、業者に依頼する最大のメリットです。
以下の記事も参考にしてみてください。
ウォシュレットの水漏れが発生した場合は、自分で対処できる場合もあるものの、手間と時間がかかるケースが多いでしょう。そのため、水漏れの原因特定から修理や部品交換までを専門の業者に依頼するほうが、スムーズに解決できます。
また、ウォシュレットは電化製品のため、誤った処置をすると火災などがおこるリスクもあり、危険です。専門的な知識や経験、技術を持つプロであれば、必要な作業の判断も早く間違いがないため、効率的に解決できるでしょう。ウォシュレットのトラブルの根本的な解決は、プロに任せるほうが安心です。
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