ガス給湯器からお湯が出ないときに考えられる原因は、以下の3つです。原因によって対処法が変わるので、お湯が出なくなったらまず原因を探ってみるのがおすすめです。
ガス給湯器からお湯が出なくなった場合、一番に疑うのが給湯器の故障ではないでしょうか。給湯器の故障の原因にはさまざまなものがありますが、自然災害による破損や寿命などが考えられます。
例えば台風などで強風のときに、給湯器内に湿気が溜まり点火不良を起こすことがあります。給湯器が点火不良を起こすと、火を起こすことができずにお湯を作り出すことができません。また、給湯器の寿命は10年から15年と意外と短いです。原因となる給湯器が設置して10年以上経っている場合、給湯器の寿命も考えられます。
ガス給湯器が故障していると、うまく点火ができなくなってお湯を作り出すことができません。何らかの理由で給湯器が故障している場合、給湯器の修理や交換が必要になります。
水栓が故障している場合も蛇口からお湯が出なくなってしまいます。水栓の故障は凍結や部品の故障、寿命などさまざまな原因が考えられます。
たとえばキッチンでお湯が出なくなったときには、混合水栓内部の部品で水とお湯の切り替えや水量を調整するためのバルブカートリッジの故障が考えられます。バルブカートリッジが故障していると湯量をうまく調節できずにお湯が出なくなってしまいます。
また、お風呂場でお湯が出なくなった場合は、サーモスタット水栓の故障が考えられます。サーモスタット水栓とは、お湯と水を混ぜて適温にする機能を持っている水栓のことを指します。サーモスタット水栓は主にお風呂場の水栓として使用している家庭が多いです。サーモスタット水栓が故障していると、うまく水の温度を調節することができずにお湯が出なくなります。
水栓の寿命は10年ほどと言われています。10年以上使用している水栓からお湯が出なくなった場合、寿命による故障の可能性が十分あります。また、水栓に大きな衝撃を与えたときも故障が起きることがあります。
安全装置が作動したり、ガスの元栓が閉まっていたりするとガスの供給が遮断されてしまいます。ガスが遮断されて給湯器に届いていない場合、給湯器が火を起こすことができず、お湯を作り出すことができません。
ガスが遮断される原因には、ガスメーターの安全装置が作動したケースやガスの元栓が閉まっているケースなどがあります。
また、ガス代の支払いを忘れている場合もガスの供給が止まってしまいます。ガス代を引き落としにしている場合は口座の残高を確認しましょう。ガスの料金が未払いでガスが止まっている場合は、メールや電話、手紙などでお知らせが届きます。
お湯が出ない原因によって、復旧方法が異なります。まずは、お湯が出ない原因をチェックしましょう。お湯が出なくなった場合、お湯が出ないのが何箇所あるか、水は出るのかを確認しなければいけません。
お湯が出ないときにみるべき場所や、ケースごとの原因の可能性をひとつずつ解説します。
水栓から水もお湯も出ないときには水栓の故障以外にも水道にトラブルが起きている可能性があります。このようなときには下記をチェックして原因を探りましょう。
まずは他の水栓から水が出るかを確認しましょう。水が出るのであれば対象の水栓もしくはそれにつながる給水管に異常があると考えられます。他の水栓からも水が出ないようであれば断水や元栓が閉まっている可能性があります。
気温が低い日には給水管が凍結してしまっている可能性があります。給水管が凍結するのはだいたい気温が-4℃を下回るとき。冬場であればこちらも考えられます。
断水が起きている場合、蛇口からお湯も水も出ません。家が断水状態になる理由は、主に以下の5つです。
断水が行われることが事前に決定している場合、メールや電話、手紙、張り紙などでお知らせがあります。お湯も水も出ないときにはお知らせが来ていないか確認しましょう。お知らせが来ていたら、断水の期間を確認して水が供給されるようになったあと、お湯が出るか確認する必要があります。
災害などで突発的に断水が起きているときは、各住宅にお知らせが来ることはほぼありません。水道管の破損などによる突発的な断水が起きている場合、市のHPなどで断水情報を確認できるケースがあります。賃貸の場合は、管理会社や大家さんに尋ねてみると教えてもらうことができるでしょう。
冬にお湯と水がどちらも出ない場合、給水管が凍結している可能性があります。普段凍結が起こらない地域でも、冷え込む日には凍結が起こる可能性は十分あります。
給水管が凍結しやすいのは、外気温-4℃を下回る日で、強風が給水管に当たるような場合はそれよりも高い気温でも凍結の可能性があります。とくに寒い朝と夜にお湯が出なくなった場合、給水管が凍結している可能性が高いです。
給水管が凍結しているときは、無理に解凍しようとしてはいけません。お湯をかけるなど急激な温度変化で給湯器や給水管が破損する可能性があります。給水管が凍結していることがわかったら、焦らずに自然に解凍されるのを待ちましょう。
断水しておらず、凍結も起こっていない場合、止水栓や水道の元栓が閉まっている可能性があります。とくに、引っ越してきたばかりの時や、旅行などで止水栓や水道の元栓を閉めた覚えがあるときには止水栓や元栓が閉まっていないか確認しましょう。
止水栓は、水道管の途中に設置されています。設置されている場所は、洗面台、キッチンなどの水道管が接続しているところにあるので確認してみてください。
水道の元栓は、一戸建ての場合と賃貸の場合で設置されている場所が異なります。一戸建ての場合、庭などの敷地内にある水道メーターの中に設置されています。マンションの場合、玄関の近くにある扉の中に設置されているケースがあります。アパートの場合、一戸建てと同様に敷地内の水道メーターの中に設置されているケースもあるので、よく確認してみましょう。
水道の止水栓と元栓は、時計回りに回すことで開けることができます。ハンドルがない場合、マイナスドライバーで開けることが可能です。止水栓は、開けすぎると水が勢いよく噴き出す場合があるので注意しましょう。
特定のところで水だけ出てお湯が出ない場合、給湯器や水栓の設定が正しく行われていない可能性があります。それぞれを確認することで、お湯が出ない原因を知ることができるでしょう。お湯だけが出ないときに確認すべき場所と、確認手順を紹介します。
水栓や給湯器で設定温度が間違っていると、お湯だけが出なくなってしまうことがあります。それぞれの温度設定の確認するところと、設定方法を紹介します。
水栓をチェックするときは、温度設定ができるハンドルを確認しましょう。多くの場合、赤が表示されている部分にハンドルを回すことで、お湯が出るようになります。
サーモスタット水栓の場合、給湯器の温度設定が50℃から60℃になっているか確認しましょう。サーモスタット水栓は、お湯と水を混合して適温のお湯を作ります。設定温度が低すぎると、水が出てきてしまうことがあるので注意しましょう。
給湯器をチェックするときには、まず給湯器の電源がついているかをリモコンで確認しましょう。電源がついているか分からないときには、一度電源ボタンを消して確認できます。給湯器の電源を入れたら、温度を40℃程度に設定して再度お湯が出るかを確認してください。エラーコードについては、下記で解説しますので、そちらをご確認ください。
お湯が出ない場所の水栓が故障している場合、お湯だけ出ないことがあります。給湯器や水栓の設定ができていたり、他の場所ではお湯も水も使える場合、水栓の故障を疑いましょう。
まずは、問題が起こっているところ以外でお湯が使えるかを確認してください。キッチンでお湯が使えないときは、給湯器の温度設定を確認し、お風呂や洗面所でお湯が使えるかを確認しましょう。他の場所でお湯が出る場合は、お湯が出ないところの水栓が故障している可能性が高いです。
水栓が故障している可能性がある場合、水栓を交換したり、修理したりする必要があります。専門の業者やメーカーに依頼し、水栓の交換や修理が可能かを確かめましょう。
特定のところだけではなく、キッチンやお風呂、洗面所など全てでお湯だけが出ない場合には給湯器に問題がある可能性が高いです。給湯器に問題があり、家全体でお湯だけが出ない場合は、ガスと給湯器の故障を確認しましょう。
給湯器からお湯が出ていないことが予想される場合、給湯器にガスが供給されているか確認しましょう。給湯器にガスが供給されていないと、家全体でお湯が使えなくなります。ガスの供給が止まっているケースは主に3つのパターンが考えられます。
一つ目は、ガスの元栓が閉まっているケースです。ガスの元栓が閉まっていると、給湯器にガスが供給されずに、お湯だけが出ないという状況になります。ガスの元栓は、給湯器の配管に設置されているので、ガスの元栓をチェックしてみてください。
二つ目は、ガスメーターでガスの供給がストップしているケースです。ガスメーターは、安全装置の役割も果たしており、地震やガス漏れが起きると、自動でガスの供給をストップさせます。ガスメーターでガスの供給がストップしている場合、お湯が出ないことに加え、ガスコンロも使えません。ガスメーターでガスの供給がストップしている可能性があるときは、ガスメーターをチェックしてみましょう。
三つ目は、プロパンガスを使用していて、ガス残量が少ないケースです。通常であれば、プロパンガスは、中身がなくなる前にボンベの交換時期が来ます。しかし、数日の間にガスを大量に使用した場合、ガスボンベ内のガスが無くなってしまうケースがあります。ガスボンベの残量は、外から確認できません。ガスを使い切ってしまった可能性がある場合には、契約中のガス会社に連絡しましょう。
ガスが供給されているにも関わらず、給湯器でお湯が作られない場合は、給湯器が故障している可能性があります。点火不良やフィルターにゴミが詰まっているケースも考えられます。給湯器の故障でお湯が出ないときに考えられる原因は、以下の3つです。
給湯器の水抜き栓にゴミがつまっている場合、ゴミを取り除くことでお湯を使えるようになります。水抜き栓は、給湯器の吸水口に設置されていることが多いので、ゴミがつまっていないか確認してみてください。水抜き栓がどこにあるか分からないときは、取扱説明書を確認してみましょう。
水抜き栓にゴミがつまっていないにも関わらず、お湯が出ない場合は給湯器が故障している可能性があります。給湯器の故障が疑われる場合は、メーカーや専門業者に修理や交換を依頼しましょう。
ガスが供給されていない場合、以下の復旧方法を試してみましょう。
ガスメーターには、復帰ボタンがあります。安全装置が働いて、ガスの供給がストップされている場合、復帰ボタンを押すことでガスの供給を再開させることができます。詳しい手順は以下の通りです。復帰ボタンの場所がわからない場合は、ガスメーターの取扱説明書を確認したり、ガス会社に問い合わせを行ったりして、復帰ボタンの場所を確認しましょう。
ガスメーターの復帰ボタンを使用してガスを復旧させるときは、家の中や外がガス臭くないかを確認しましょう。また、ガスを使う機器を止めることも忘れてはいけません。ガスを使用する機器をつけっぱなしにして、ガスメーターを復旧させた場合、ガス漏れを起こしてしまいます。
ガス漏れが心配な場合や、ガス漏れしている可能性がある場合は、危険なので専門の業者に依頼しましょう。復帰ボタンを押してもお湯が出ない場合も、専門の業者に依頼する必要があります。復帰ボタンを押しても、ガスの供給が再開されないときは、何かしらの問題が起きている状況です。ガス系統で問題が起きているときに無理に自分で修理をしようとすると大変危険です。ケガやトラブルを防ぐためにも、必ず専門の業者に依頼しましょう。
給湯器では、ガス以外にも電気を使用しているケースが多いです。ガスの残量があり、ガスメーターに異常がないにも関わらずお湯が使えない場合は電気が供給されているかを確認しましょう。下記の項目で電気の供給を再開させる方法を解説します。
給湯器の電源が入っているかを確認するときは、給湯器のリモコンをチェックしましょう。給湯器のリモコンのボタンを押しても反応がない場合、給湯器の電源が入っていない可能性があります。リモコンの電源ボタンを押すことで、電源を入れることができるので試してみてください。
一部の給湯器では、リモコンに電池を使用している製品があります。リモコンの電池が切れることで、給湯器が操作できなくなってしまいます。リモコンが電池で動いているタイプの給湯器の場合、リモコンの電池を交換してから電源を入れてみてください。
給湯器のリモコンで電源を入れてみても、反応がない場合やお湯が出ない場合は、給湯器本体の電源を切ることでリセットできる場合があります。給湯器は、屋外のコンセントにプラグが挿してあることがあります。屋外コンセントにプラグが挿してある給湯器の場合、コンセントを抜き、20秒~30秒待ってコンセントを入れ直すことで、本体をリセットすることが可能です。
ただし、雨が降っているときや手が濡れているとき、ガス漏れが予想されるときは、給湯器のプラグを触らないようにしてください。感電や火災が起こる可能性があるので、屋外プラグの取り扱いには十分注意しましょう。
給湯器のプラグが屋外に見つからない場合は、ブレーカーを入れ直すことでも給湯器をリセットできます。下記の項目で、ブレーカーの確認方法と一緒に紹介するので、確認してみてください。
給湯器の電源が入らない場合、ブレーカーが落ちている可能性があります。ブレーカーが落ちているかどうかは屋内のブレーカーをチェックしましょう。
ブレーカーは、白い壁掛けボックスのようなものの内部にあります。ボックスの扉を開けると、ブレーカーのスイッチがたくさんあるので、給湯器や給湯器周辺のスイッチがオフになっていないか確認してみてください。スイッチがオフになっている場合、スイッチをオンに切り替えることでお湯を使えるようになります。
また、給湯器をリセットする目的でブレーカーを落とす場合は、給湯器や給湯器周辺のスイッチをオン・オフと繰り返すことで、リセットが可能になります。ブレーカーのスイッチをオンからオフにした後、オンの状態に戻す前に20秒~30秒待ってから行いましょう。
地震や大雨などが原因で、ガスメーターや給湯器が止まってしまうことがあります。とくに多いのが地震で安全装置が作動してガスメーターが止まってしまうケースです。それぞれ詳しく解説します。
地震が起きると、衝撃で安全装置が働きガスメーターが停止することがあります。ガスメーターの安全装置が働くのは、震度5以上の大きな地震が起こったときです。お湯が出なくなる前に、大きめの地震が起きた覚えがあるときは、安全装置が働いてお湯が出なくなった可能性があります。
地震でガスメーターの安全装置が働き、お湯が出なくなっているときは、ガスメーターの復帰ボタンを使用することでガスの供給を再開させることができます。ガスの供給が再開されることで、お湯が使えるようになります。
日本は地震が多い国です。地震により安全装置が働き、ガスメーターが止まってしまうことはよくあるので、復帰方法を覚えておくと便利です。また、復帰ボタンや復帰方法はガスメーターによって異なるケースがあります。詳しい復旧方法は、取扱説明書を確認してください。
ガス給湯器は、正常な状態であれば雨が中に入り込むことはほとんどありません。しかし、給湯器が劣化している場合や下から吹き上げるような雨が降ったときには、雨によるエラーを起こすことが稀にあります。雨が原因で給湯器がエラーを起こしている場合、下記のようなことが考えられます。
給湯器が劣化して隙間ができている場合は給湯器の交換や修理が必要になるので、専門の業者に依頼しましょう。給湯器の下から排気口に雨水が入った場合、雨水が入るのを防ぐために屋根をつけたり、ブルーシートで保護する必要があります。豪雨が予想される日の前日には、給湯器に水が入り込まないように保護しましょう。
給湯器が点火不良を起こしている場合、給湯器のリモコンにエラーコードが表示されます。エラーコードは製品によって異なるので、取扱説明書を確認してください。雨の湿気が原因で点火不良が起きていると予想される場合、自然に乾燥が終わるのを待ちましょう。無理に給湯器を開けたり、ドライヤーや送風機で乾燥させようとすると、給湯器の故障につながる可能性があるので絶対にやめましょう。
ガス給湯器が故障している場合、リモコンにエラーコードが表示されることがあります。給湯器のエラーコードは製品によって異なるので、取扱説明書を確認して何が起きているのかを確認しましょう。
エラーコードとは、ガス給湯器に問題が起きたときに表示される数字のことを指します。エラーコードがリモコンに表示されているときは、給湯器内で何かしらの問題が起きている状況です。表示されているエラーコードによって、どんな問題が起きているのかを確認することができます。
エラーコードが表示されるのは、ガス系統や水道系統、電気系統に問題があるときや、点火不良、給湯器内の断線が起きたとき、吸排気に問題が起きたときなどです。メーカーや製品によって、エラーコードが異なる場合があるので、取扱説明書を確認してみましょう。取扱説明書は、メーカーのHPでも確認することができるので、無くしてしまった場合は型番や製品名を入力して検索してみましょう。
自分では対処できない原因でエラーコードが表示されている場合は、専門の業者に相談する必要があります。無理に自分で修理しようとすると、給湯器を壊してしまう可能性があるので注意が必要です。
ガス給湯器は、ガスだけではなく電気や水道と繋がっています。無理にガス給湯器を修理しようとすると、ガス漏れや感電、水漏れを起こしてしまうことがあります。安全に修理するためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。
また、エラーコード「888」や「88」が表示されている場合、給湯器の使用期限が切れて点検時期が来ていることを表しています。給湯器の寿命は10年から15年です。給湯器を設置してから10年以上経っていて「888」や「88」が表示されている場合は、メーカーや専門業者へ連絡し、点検を行いましょう。ただし、給湯器を設置して10年が経過していないにもかかわらず「888」や「88」が表示されている場合は、故障の可能性もあるのでメーカーや専門の業者に確認する必要があります。
一口にお湯が出ないと言っても、給湯器のトラブルだけなく、水道のトラブルや電気のトラブルなど原因はさまざまです。お湯が出なくなったときは、何が原因でお湯が出ないのかを知ることで、安全に対処できます。
お湯が出ない原因がわからない場合や、ガス漏れなどのトラブルが心配な場合は、専門の業者に点検や修理を依頼しましょう。メーカー以外にも、ガス会社や水道トラブルを専門としている業者など、給湯器の点検を行える業者は意外と多いです。
ガス漏れや漏電を起こすと、給湯器の修理・交換よりも高額な費用が必要になってしまいます。お湯が出ない原因がわからない場合や、ガス系統や電気系統でトラブルが起きている場合は、専門の業者へ相談や点検・修理を依頼してください。
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