通常、浴槽の耐用年数は10年〜30年とされています。この耐用年数は、お風呂(浴槽)の材質や日常のメンテナンス状況によって異なり、年数が幅広く設定されているので修理や取り替えの判断が難しいのが現実です。
また、お風呂(浴槽)は新築したタイミングと一緒に備え付けるのが一般的です。そのため、新築から15年~20年ほどでは「家はまだ新しいのでお風呂場も大丈夫。」という意識になってしまうのではないでしょうか。
そこで、お風呂(浴槽)に異常が発生しているかどうかを判断するためのチェックポイントをご紹介します。ご家庭のお風呂はいくつ当てはまるか確認してみましょう。
はじめに、コーキングを確認します。コーキングとは、浴槽と壁の間または壁とドアのつなぎ目などをふさぐ充填剤のことを言います。※画像赤線部分
コーキングが施された箇所におけるカビの発生やひび割れなどが確認された場合、その部分から浸水して内部まで腐食してしまっている可能性があります。この状態が長期間続くと、浸食がより進行して家の木材へと影響を及ぼします。シロアリなどが繁殖しやすい環境となり、家全体にまで悪影響が広がってしまいます。
したがって、まずはコーキングを確認し、お風呂場の湿気が外に漏れだしていないか判断しましょう。
次に、お風呂場内のサビやカビの進み具合を確認します。お風呂場には、蛇口やシャワーなどの金属製品があります。
そして、金属製品はサビが発生しやすい箇所といえます。他にも、ヘアピンやカミソリなどのサビが付着し、それが原因でサビの範囲が広がることもあります。
このようなサビを発見したら、まずは市販のサビ止めを使ってみてください。何度か試してみてもサビが除去できない場合には、金属の奥深くまでサビが進行して非常に脆い状態となっているかもしれません。
また、カビに関してもサビと同様です。カビを発見したら市販のカビ止めを使ってみてください。それでもカビが生え続けるようであれば、カビの根が壁の奥深くまで繁殖していると考えるべきでしょう。
サビとカビを確認した結果、2つとも解決できないようであれば、すでにお風呂の寿命が近づいていると判断できます。
最後に、排水口から漂うにおいを確認します。日常的に排水口の掃除を行っていても悪臭が消えない場合は、経年劣化により排水口が損傷しているのかもしれません。
排水口の損傷は、下水からの異臭や汚物の逆流を引き起こす場合があります。それによって、すでに雑菌の繁殖が進行した場合は、人体に悪影響を引き起こす可能性もあるため十分に注意が必要です。
また、においの他にも水の流れの悪さや水の溢れなどを発見した場合は、すぐに修理を検討すべきでしょう。
お風呂(浴槽)に異常を発見した場合、修理が必要となってきます。お風呂(浴槽)の修理は、故障・損傷箇所によって費用が様々であるため、それぞれの特徴を押さえておくべきです。
浴槽内に、ひび割れや、サビ・カビなどを確認した場合には、塗装補修が一般的です。塗装にかかる費用相場は、部分補修であれば2万円~5万円ほど、全面塗装であれば9万5千円〜15万円です。
また、塗装で対応できない場合は交換が必須となることがあり、施工費も含めて数十万円になる可能性もあります。
具体的な費用は、浴槽のサイズや劣化具合、浴槽タイプによって異なるうえ、業者によってもまちまちです。正確な費用が知りたい場合は、各業者へ連絡して現地見積もりを依頼しましょう。
お風呂(浴槽)の修理にかかる作業期間は、修理が必要な範囲によって様々です。軽度の塗装であれば、1日で完了します。広範囲にわたる塗装であれば1週間~10日ほど要する場合もあります。
また、浴槽の交換は1日あれば作業が完了するのが一般的です。しかし、特注品や在庫のない商品の場合には商品の発注から作業完了まで長期間となる可能性があるため、発注の際に納期を確認しておくのが重要です。
蛇口だけを見ると、経度のパッキン交換であれば、市販のものを1,000円ほどで購入し、ご自身で修理することも可能です。その中でも、大量に水漏れしている場合などは、大部分の部品交換が必要となり数万円の作業になる可能性があります。
しかし一般的な家庭では、お風呂全体の修理をすべきなのか、部分修理で十分なのか、ご自身で判断できないのが大半でしょう。そういった場合は、プロの業者に相談し、修理や交換を依頼することもご検討ください。
しかし、「どこの業者に相談すればいいのか分からない」「見積の取り方が分からない」などの不安をお持ちの方が多いかと思います。そのような方向けに「業者に頼む際のポイント」をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
もしご自身で蛇口の交換をする際はこちらの記事で詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。
業者を選ぶときは、1社に絞らず複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。もちろん、金額を比較する意味もあります。
ですが、注目してもらいたいのは見積もりの際の対応です。優良な業者は見積もり対応がしっかりしています。信頼を持てる業者を選びましょう。
また、水道局指定の会社かつ修理・設置関連全般の資格を保有している業者は比較的信用できるといえます。
いかがだったでしょうか。お風呂場は、常に使う場所であるからこそ、常に清潔を保ちたいものです。
しかし、日々のメンテナンスを徹底しても経年劣化の影響は避けることができません。ぜひご自身のお風呂場の状況を確認し、修理や交換が必要かどうか判断してみましょう。
無料相談できる業者は数多く存在します。ぜひ、気軽に相談してみてください。
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