髪の毛はお風呂の排水口がつまる代表的な原因です。では、1日にどのぐらいの髪の毛が落ち、どのぐらいの髪の毛がお風呂の排水口に流れているのでしょうか。
日本人の髪の毛の抜ける量は1日に50本から100本と言われています。この量はあくまでも平均であり、髪の毛が長い方や傷んでいる方はもっと多くの髪の毛が抜けている可能性が高いです。髪の毛は普通に生活していても思っているよりも抜けていることをご認識ください。
また、さらにお風呂では1日に抜ける量の5〜6割ほどを締めていると言われています。つまり、1日に100本抜けるとすると入浴時に50本〜60本の髪の毛が排水口に流れているのです。
排水口は髪の毛が流れることを想定しているため、少量であれば問題なく排水管へと流れていきます。しかし、排水口に汚れが溜まっているとそれに絡みつくことによってつまりが生じてしまうのです。
髪の毛は想像よりも多く排水口へ流れているため、そもそも排水口へ流さないような工夫が必要です。そのなかでも髪の毛を取る商品である「ヘアキャッチャー」はおすすめな対策法になります。ここでヘアキャッチャーのタイプそれぞれの特徴を確認し、自分に合ったものを購入していきましょう。
シールタイプは排水口に貼り付けることで髪の毛を巻き取っていきます。素材は加工のしやすさから不織布やポリプロピレンなどが用いられます。
シールタイプのメリットは装着が簡単なことです。排水口に貼るだけで効果を発揮することができるため、忙しい方にとって大変便利なタイプになります。また、シールタイプの多くはハサミで切ることができ、自宅の排水口のサイズに調整が可能です。そのため、購入後に使用ができなかったということを防げます。
一方で、シールタイプは平面であるため髪の毛がすぐに溜まり、交換頻度が高いといった特徴もあります。定期的な交換が面倒に感じる方にとってはデメリットになってしまいます。さらに、シールタイプは裏面の粘着剤によって貼り付けるため、排水口が水で濡れているとうまく貼れません。そのため、入浴後に交換をおこないたい方にとっては不便に感じることもあります。シールタイプを用いる際は入浴前に交換することがおすすめです。
ネットタイプは目皿などに被せ、ネットの網目によって髪の毛をせき止めるタイプです。ですので、目皿が元々もっている機能と同様ですが、より細かい網目にすることで効果を高めることができます。もし、目皿の網目が粗く髪の毛を通してしまう場合はネットタイプがおすすめです。
ネットタイプのなかには伸縮自在となっているものもあり、幅広いサイズの排水口に用いることができます。また、シールタイプよりも交換頻度が少なく済むため、交換をあまりおこないたくない方にとっては大きなメリットです。さらに、被せることで使用するため、排水口が水で濡れていても交換がおこなえます。
しかし、ネットタイプは目皿に被せるため、シールタイプと比べると装着がやや面倒に感じるかもしれません。また、目皿に触れることが必要なため、目皿が汚れていると交換時に不快感が出てしまうでしょう。ヘアキャッチャーの購入はメリットとデメリットの両方を確認したうえで進めていきましょう。
カバータイプは、目皿と同様に水のみを通す穴が開けられており、目皿と交換または目皿の上に乗せるタイプになります。
カバータイプは装着が簡単で、繰り返し使用できることがメリット。よって、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高い製品です。また、水流を利用して髪の毛を中央に集める形状や、ぬめりを発生させにくい素材など、機能性の高い商品が豊富に販売されています。
しかし、カバータイプはサイズ調整がおこなえないものが多く、カバータイプを購入する際はサイズに注意が必要です。まずは自分の排水口のサイズを測定しておきましょう。多くの場合は直径サイズで記載されていますので、排水口の測定においても直径で測っておくことをおすすめします。
上記の予防法をおこなっても、排水口に流れる髪の毛をゼロにすることはできません。また、現在お風呂の排水口がつまっているのであればまずはまずはつまりを解消することが必要です。ここで、具体的な商品を用いて髪の毛を溶かしてつまりを解消する方法について確認していきましょう。
まず、髪の毛の成分は以下のようなものからなっています。
そして、これらはアルカリ性に溶ける成分であるため、アルカリ性商品を用いて溶かしていくことがおすすめです。では、実際に商品を用いて溶かしていく方法を確認していきましょう。
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パイプユニッシュはジョンソン株式会社から販売されているアルカリ性液体洗剤です。本商品は排水口に注ぐだけで髪の毛を溶かすことができ、簡単につまりを解消することができます。また、本商品は、つまりの予防・臭いの消臭は1目盛り、ぬめりの除去は2〜3目盛り、つまりの解消は4〜5目盛りと目的によって量を調節することができます。
パイプユニッシュを用いた掃除方法の手順は以下のとおりです。
パイプユニッシュはこのように簡単におこなえるため、排水口つまりの解消にとてもおすすめです。ただし、注意事項である、他の洗剤と混ぜない、換気をおこなう、などは必ず守ってご使用ください。
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ピーピースルーFは和協産業株式会社が販売しているアルカリ性顆粒(かりゅう)状洗剤です。粒を排水口に流すことで液体と反応し、出てきた泡によって髪の毛を溶かしていきます。本商品は以下のような効果があり、専門家も使用しているほど効果がある洗剤です。
こちらの効果を排水口に発揮させたい方は以下の手順でピーピースルーFを用いていきましょう。
パイプユニッシュと同様に換気が必須であるためご注意ください。
出典:Amazon
ルックパイプマンスムースジェルはライオン株式会社が販売しているジェルタイプの洗剤です。ジェルタイプは液体タイプよりも粘性が強く、排水口全体に渡って塗布することができます。また、液体が黄色であるため洗剤が塗られている場所が視覚的に分かりやすいです。ジェルタイプを用いて髪の毛を溶かしていきたい場合は以下の手順を踏んで使用していきましょう。
本商品は数回に分けて使用可能なため、排水口の状況によって量を調節していきましょう。
上記のような洗剤を用いても解消できない場合があります。そのような場合は下記にある費用相場と業者選びのポイントを確認し、適切な業者へ依頼をおこなっていきましょう。
業者へ依頼した際の相場費用は、簡単な作業であれば5,000円ほど、高圧洗浄機を用いる場合は1.5万円~4万円ほどとなっています。具体的な費用については各業者へお問い合わせください。
業者を選ぶ際は以下のポイントを押さえているのかを確認することをおすすめいたします。
これらを満たしている業者であると信頼性が高く、適切な作業をおこなってくれる可能性が高いです。業者へ依頼する際はこれらポイントを押さえているのかを意識しておきましょう。
こちらの記事で業者選びのポイントを詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。
今回は、お風呂の排水口にある髪の毛を溶かす方法を、具体的な商品とともに紹介しました。お風呂の排水口にある髪の毛はできるだけ早い段階から対処をおこなっていくことが重要です。
本記事でご紹介した商品のなかから自分に適したものを選び、排水口にある髪の毛を溶かしていきましょう。自分では改善が難しいと判断した場合には、水道修理業者へ相談することをおすすめします。
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