ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に直接取りつける生ゴミ処理機です。野菜クズなどのゴミを細かく粉砕するためにハンマー状のブレード(刃)を本体内部に搭載しているのが特徴です。
粉砕した生ゴミはそのまま下水に流せるので、ゴミ捨ての手間を省略するだけでなく悪臭を防ぎたい場合にも便利です。
ただし、生ゴミをしっかりと粉砕するには、ディスポーザーが正常に稼働している必要があります。ディスポーザーに不調がないか確認したい場合には、下記に記載しているセルフチェックを行ってみましょう。
ディスポーザーからの水漏れは、多くの場合シンク下で発生します。ネジのゆるみが原因であれば自分でも対処できますが、ゴムパッキンが劣化している場合にはパーツの交換が必要になるので注意しましょう。
また、水漏れを放置するとシンク下の床が濡れて腐食してしまうだけでなく、カビが発生していまう可能性もあります。
水漏れを発見した際は、専門の業者に依頼するなど、なるべく早めに対処するのがおすすめです。
ディスポーザー使用時にいつも以上の振動を感じたり異音がしている場合には、回転盤にゴミが挟まっていたり、固いゴミが噛み込んでいる可能性があります。
ディスポーザー内部では、ハンマー状のブレードが回転して生ゴミを粉砕しています。異物が混入して回転盤やブレードに噛んでしまうと、故障の原因になるので注意が必要です。
また、ディスポーザー内部に魚や鶏の骨、果物の種などの固いゴミが残っていることも疑われます。内部を確認してゴミを取り除いた後に再び稼働させてみましょう。
スプーンやフォーク、缶詰の蓋などが挟まった場合は止まって動かなくなることもあるため、生ゴミを投入する際は、流してはいけない物が入っていないか充分にチェックしておくのがおすすめです。
ディスポーザー内に生ゴミをつめ込みすぎると、排水を妨げてしまう可能性があります。ディスポーザーに投入するゴミの量は適切に調節しましょう。
また、ディスポーザーにビニールなどが混入した際にも水の流れは悪くなります。使用する際は、内部に異物が入らないように気をつけるのがおすすめです。
一般的なディスポーザーの耐用年数は10年程度です。
長期間使用しているディスポーザーは内部に油や汚れが溜まり、水の流れを阻害してしまうことがあります。水が上手く流れないと生ゴミの処理が適切に行われない可能性があるので注意しましょう。
また、パーツの経年劣化により、生ゴミを粉砕しづらくなるトラブルにも気をつける必要があります。使用後のディスポーザーにゴミが残っていると、嫌なニオイやコバエが発生する原因になってしまいます。
キッチンのディスポーザーが設置されている場合には、現状の使用年数がどの程度か確認して交換時期を把握しておくのがおすすめです。
ディスポーザーの不調に気づかず、そのまま利用を続けてしまうと、生ゴミが上手く粉砕できずに悪臭の原因になってしまう可能性があります。
ディスポーザーが正常に動いていない際は、新しい物に交換するのがおすすめです。嫌なニオイを解消できるだけでなく、コバエやゴキブリなど虫の発生予防にも効果が期待できます。
また、ゴミの量を減らし、ゴミ出しの手間を軽減できるのもメリットです。水を含む生ゴミは重さもあるので、ディスポーザーで生ゴミを粉砕して下水に流せば、ゴミ捨て場までの運搬にかかる負担も軽減できます。
ディスポーザーを使用する際は、キッチンの水を流す必要があります。
給水方式には「手動給水タイプ」「分岐自動給水タイプ」「全自動給水タイプ」の3つの種類が存在し、それぞれ交換時や導入時にかかるコストが異なるので、設置されているディスポーザーがどのタイプにあたるのかチェックしておきましょう。
また、ディスポーザーの蓋を開閉するシステムにも「蓋スイッチ(一括投入)方式」と「専用スイッチ方式」の2つの種類が存在します。
蓋スイッチ方式は、蓋本体がスイッチになっているタイプです。生ゴミをディスポーザーに投入後、蓋を閉じて回すことでスイッチが入ります。
ディスポーザー稼働中に投入口が蓋で覆われているので、安全に使用できるのがポイントです。ただし、1度に粉砕できる生ゴミの量に上限があるので、ディスポーザーの容量を超える場合は複数回に分けて投入する必要があります。
専用スイッチ方式は、キッチンシンク外にスイッチを搭載しているタイプです。生ゴミを連続で投入できるので、ディスポーザーの容量を気にせず使えるのがメリットです。
ただし、稼動中も蓋が開いたままなのでスプーンやフォーク、箸などが落ちてしまわないように注意しましょう。
手動給水タイプと呼ばれる種類のディスポーザーは、キッチンの蛇口から手動で水を流すタイプです。
使用する際にキッチン水栓を操作する手間はかかりますが、国産ディスポーザーの多くに採用されており導入しやすいモデルです。
また、手動給水タイプのディスポーザーはキッチン水栓とディスポーザーが直接つながっておらず、本体のみを交換できます。交換時にかかるコストを抑えたい場合におすすめのタイプです。
分岐自動給水タイプと呼ばれる種類のディスポーザーは、使用時にキッチンの蛇口から自動で水が流れるタイプです。
キッチン水栓を操作する必要がなく使い勝手には優れていますが、ディスポーザーを交換する際に専用の電磁弁やアダプターも設置する必要があります。
また、新たに導入する際は、ディスポーザー本体に加えて分岐に対応するキッチン水栓を用意するコストがかかるので注意しましょう。
全自動給水タイプと呼ばれる種類のディスポーザーは、本体に給水管が直結されているタイプです。
分岐自動給水タイプと同じく使用時に自動で吐水されるので、キッチン水栓の操作を省略できるのがメリットです。
また、蛇口ではなくディスポーザー本体に直接水が流れるので、シンクへの水の飛び散りを防げるのも魅力です。
ただし、全自動給水タイプを設置する際は、バキュームブレーカと呼ばれる逆流防止装置をシンクの平坦な面に取りつける必要があるので留意しておきましょう。
ディスポーザーの交換を業者に依頼する場合は、約10万円の費用がかかります。
ディスポーザー本体の価格が6~7万円、作業工賃が2.5~3万円、取り外したディスポーザーの処分費用が3,000円ほどと合計で約10万円必要になります。
また、取り外した古いディスポーザーは粗大ゴミでも破棄が可能です。手間はかかりますが、粗大ゴミを処理する手数料が安い場合は考慮してみましょう。
新たにディスポーザーを導入する場合は、古いディスポーザーの破棄にコストはかかりません。
ただし、マンションや賃貸住宅の場合は勝手にディスポーザーを取りつけられない可能性があるので、事前に管理会社や大家さんに相談するのがおすすめです。同じく修理が必要な際にも事前に相談してみましょう。
ディスポーザーを交換する費用を高いと感じる場合や予算をオーバーしてしまう場合には、取り外して普通のシンクに戻す選択肢もあります。
ディスポーザーを取り外す際の費用相場は約2万円です。ディスポーザーを取りつける前の排水管がない場合には新たに用意する必要がありますが、費用は5,000円ほど高くなるだけでなので交換する場合に比べるとコストを抑えられます。
一方でディスポーザーを業者に依頼して修理する際は、故障箇所や修理の内容によって費用が異なります。
作業工賃の目安は1~2万円ほどですが、交換するパーツの費用や出張費などが加算される可能性があるので注意しましょう。
ディスポーザーの交換を依頼する際に業者をどのように選んでよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
交換業者を選択する際に重要なポイントはいくつか存在します。安心して依頼できる業者を選ぶために以下のポイントをしっかりと抑えておきましょう。
1,指定給水装置工事事業者(指定水道工事店)として認められている業者を選ぶ
指定給水装置工事事業者とは、各給水区域内において給水装置の工事を適切に行えると認められている業者のことをいいます。
家庭での給水装置工事は、指定を受けている業者が行うことと定められています。作業にかかる費用が安いからといって非指定業者に依頼すると、トラブルが発生してしまう可能性があるので注意しましょう。
2,事前に無料見積もりできる業者を選ぶ
通常の業者であれば、見積もりまでは料金が発生しません。事前見積もりが無料の業者であれば、訪問してディスポーザーをチェックし、修理できるか交換の必要があるかの判断までを無料で行ってくれるので安心して依頼できます。
3,必要な費用の説明が明確な業者を選ぶ
おおまかな費用の提示だけを行う業者に依頼すると、作業後に追加の料金を請求されてしまう可能性があります。事前に行ってもらう見積もりの明細書によって作業工賃や部品の料金、出張費などをチェックし、追加の費用がかからないか確認しておくのがおすすめです。
ディスポーザーの交換を業者に依頼する手間やコストをかけたくない場合には、自分で交換する方法も考慮してみましょう。
ドライバー(プラス・マイナス)・レンチ・スパナ・ハンマーなどの工具に加えて、バケツ・軍手・雑巾・大きめのビニール袋を用意しておくとスムーズに作業が行えます。
作業を行う際は、以下の手順を参考に進めてください。
1,ディスポーザーの電源コードを抜き、シンクの水栓を閉める
電源が入らないことや水が止まっていることをしっかりと確認してから作業を進めていきましょう。
ディスポーザー本体と排水管をつないでいる排水用のアダプタをレンチを使って取り外す
排水管には水が溜まっている可能性があります。取り外す際は、バケツやビニール袋を下に置いて水がこぼれないように注意しましょう。
キッチンシンクからディスポーザー本体を外す
ディスポーザー取りつけ用のフランジを時計回りに回転させて外します。
排水口を掃除する
キレイに排水口を洗浄したら、しっかりと乾燥させましょう。
キッチンシンクに新しいディスポーザーを取りつける
取りつける際は、フランジが水平になるように気をつけましょう。
ディスポーザー本体に取りつけたアダプタと排水管を接続する
まずSトラップを装着し、続けて排水ホースを接続してください。
新しいディスポーザーを取りつけ終わったら、最終的な動作確認も行っておきましょう。
ディスポーザーは取りつけ方法を誤ると、水漏れなどのトラブルが発生してしまうこともあります。自信がない場合には専門の業者に依頼するのがおすすめです。
ディスポーザーには、流していい生ゴミと流せない生ゴミが存在します。
以下にディスポーザーに投入できる生ゴミを記載しているので、参考にしてみてください。
ディスポーザーに流せない生ゴミを投入してしまうと、回転盤やハンマー状のブレードに噛んでしまうほか、つまりの原因になってしまう可能性があるので注意しましょう。
以下に流せない生ゴミを記載しているので、ディスポーザーを使用する前にしっかりと把握しておきましょう。
・大きな生ゴミ
サイズの大きな野菜の芯や果物の種・厚みがある果物の皮・大型の野菜を投入する際は粉砕しきれない可能性があるので、ある程度細かくしてから投入するのがコツです。
・繊維質の多い生ゴミ
繊維質の多い物はハンマー状のブレードに絡んでしまう可能性があるので、少しづつ投入しましょう。
・柔らかで粘りのある生ゴミ
ご飯や餅はもちろん、大量のうどんなど弾力や粘性のある物を投入する際は、繊維質の多いゴミと同じく少量ずつ入れましょう。
・軽量な生ゴミ
軽い生ゴミは粉砕しづらいので注意が必要です。投入する際は他の生ゴミと混ぜて入れましょう。
ディスポーザーを清潔に使用するには定期的なメンテナンスを行うのがポイントです。食べかすや異物のつまりによる故障を予防する効果も期待できるので、掃除する際のコツはしっかりと抑えてきましょう。
ディスポーザーのぬめりを取りたい場合は、洗剤をつけてブラシでやさしくこするだけでも充分です。
ただし、塩素系の洗剤は金属疲労を引き起こす可能性があるので、中性洗剤を使用しましょう。
また、ディスポーザーに氷を入れて中性洗剤を垂らし、スイッチを入れる方法でも洗浄が可能です。氷を利用した洗浄は手間がかかりにくいので、週に1回程度行うのがおすすめです。
氷で汚れがキレイに取れない場合には、重曹を使用する方法を試してみましょう。シンクに蓋をして50度程度のお湯を溜め、大さじ4~5杯の重曹を入れます。30分ほど放置したら、ディスポーザーのスイッチを入れて流せば、ぬめりもキレイに落とせます。
この際、熱湯は使用しないように注意して下さい。ディスポーザーに使われているパーツが変形・破損してしまうことがあります。
生ゴミを細かく砕いてそのまま下水に流せるディスポーザーは、ゴミの量を減らしたい場合に便利です。
ただし、長期間使用していると、パーツの劣化や汚れの蓄積によってトラブルが発生する可能性もあります。
ディスポーザーの不調を感じた際には、問題が悪化しないうちに早めに対処するのがポイントです。
指定給水装置工事事業者の「イースマイル」であれば、24時間年中無休の対応が可能です。
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またこちらの記事ででいすぽーざーのメリットやデメリット、注意点について解説していますので是非参考にしてみてください。
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