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キッチンのお役立ちコラム
換気扇やレンジフードが汚れる1番の原因は、調理中に出る油です。調理で使用した油や食材に含まれる油分が換気扇に付着すると、時間の経過によって温度が下がり、べとついた頑固な汚れに変化します。
揚げ物や焼き魚などを調理する頻度が高い場合には、油汚れが発生しやすくなるので注意しましょう。また、油汚れだけでなく、ホコリによっても換気扇は汚れます。
キッチンの空気を屋外に排出する換気扇は、空気と一緒にホコリも吸い込みます。油汚れにホコリが混じって固まったモノが換気扇に付着している場合もあるので注意しましょう。
また、家庭に喫煙者がいる場合には、部屋ににおいが付かないように換気扇のそばで吸う場合もあるでしょう。タバコのヤニによって換気扇が汚れてしまうと、タバコのにおいも付着してしまいます。
換気扇を使用する際にタバコのにおいが周囲に漂ってしまう可能性があるので気をつけましょう。
換気扇やレンジフードの油汚れは頑固なので、落とすには手間がかかります。しかし、長期間放置しているとさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
換気扇のパワー低下や部屋の油汚れ、カビおよび雑菌の繁殖に加えて、電気代が上がるトラブルも考えられます。以下の項目で予想されるトラブルについて解説しているので、参考にしてみてください。
換気扇本体はもちろん、レンジフードやカバーなどに汚れが蓄積すると、空気を吸い込む際にファンに負担がかかります。キッチン内の空気を取り込んで屋外に排出するパワーが低下すると、油汚れをしっかりと吸い込めないトラブルにつながるので注意しましょう。
換気能力の落ちた換気扇を引き続き利用すると、空気の排出が追いつかなくなってしまいます。汚れた空気を屋外に排出できず、結果として室内全体を汚してしまう可能性があるので気をつけましょう。
また、換気不良が起きた場合には、空気を排出するために通常より余計にファンを回転させる必要があります。キレイな換気扇を使用する場合に比べて、多くのパワーを消費し、電気代が高くなる可能性もあります。
換気不良を起こした換気扇を続けて使用していると、キッチンの汚れた空気を屋外に排出できなくなってしまいます。 油分を含んだ空気を吸い込む換気扇のパワーが低下すると、キッチンはもちろん、周囲の部屋に油汚れが広がる可能性もあります。
ベトベトとした頑固な油汚れが広い範囲に及ぶと、掃除の際に時間がかかってしまいます。換気扇の掃除に手間や時間などをかけたくない場合には、普段から油汚れを蓄積させないように気をつけるのがポイントです。
換気扇やレンジフードに付いた油汚れを長期間放置していると、空気中のホコリが混じってしまう可能性もあります。油汚れとホコリが混ざって固まると、さらに落としにくくなるので注意しましょう。また、油汚れは、カビや雑菌、害虫の繁殖を促してしまうことでも知られています。
カビ・雑菌・害虫は、油汚れをエサにして繁殖します。汚れた空気を屋外に排出する換気扇が、反対にカビや雑菌を振りまいてしまわないように気をつけましょう。キッチン全体を清潔に保って気持ちよく料理を楽しむためにも、換気扇やレンジフードの汚れはしっかりと落としておくのがおすすめです。
コンロ上部に設置されていることの多い換気扇やレンジフードにカビ・雑菌・害虫が繁殖すると、健康被害を引き起こす可能性があります。調理に使用する鍋やフライパンにカビ・雑菌・害虫が入ってしまうと、下痢や嘔吐、発熱など食中毒の原因になってしまうので特に注意が必要です。
調理を行うキッチンの換気扇は、健康への影響を防ぐためにも油汚れをしっかりと落としておくのがおすすめです。
油汚れが蓄積してひどくなると、換気扇が故障する原因になってしまう可能性があるので注意しましょう。油汚れは水分や塩分も含んでおり、換気扇の塗装面を劣化させる傾向があります。
塗装面の腐食がすすむと、換気扇やレンジフードの金属部分がサビてしまう可能性もあります。サビが広がると換気扇の回転に影響を及ぼし、異音が発生することもあるので注意が必要です。
また、異音がしたままの換気扇を引き続き使用していると、故障のトラブルを引き起こしてしまうこともあるので気をつけましょう。
換気扇やレンジフードに付いている油汚れを落としたい場合には、洗剤を溶かしたお湯につけおきする方法が有効です。40～60℃ほどのお湯に洗剤を溶かして換気扇やレンジフード、各パーツをつけておけば、油汚れが緩んでらくに落とせます。
換気扇やレンジフードの掃除は、取り外してから行いましょう。以下に換気扇およびレンジフードの取り外し方法を記載しています。
ただし、設置されている換気扇には、「シロッコファン」と「プロペラファン」と呼ばれる2つの種類が存在し、種類ごとに取り外し方法が異なるので注意しましょう。
まずは、自宅のキッチンに付いている換気扇の種類を確認するのが重要なポイントです。シロッコファン・プロペラファンに応じた取り外し方を試してみましょう。
また、取り外しできないレンジフードは、スプレーで重曹水を直接吹きかけて掃除するのがおすすめです。200mlほどの水に小さじ2～3杯の重曹を溶かし、汚れた部分にスプレーしてみましょう。
重曹水をかけることによって少しずつ汚れが浮いてくるので、キッチンペーパーを使ってしっかりと拭き取ってください。
「シロッコファン」は、細長い板状の羽根を複数備えている筒状のファンです。キッチンの換気扇にシロッコファンが採用されている場合には、レンジフードが付いているので確認してみましょう。
自宅のキッチン換気扇がレンジフードを備えている場合には、奥にシロッコファンが配置されています。以下にシロッコファンの具体的な取り外し方を記載しています。
換気扇の掃除を行う際に参考にしてみてください。
1、換気扇の電源プラグを抜く
シロッコファンは金属製で鋭利なものが多く、作業中に回転するとケガをしてしまう危険性があります。
電源プラグが見つからない場合には、チャイルドロックを設定して作業中に回転しないようにしましょう。また、電池を抜いたりブレーカーを落とす方法も安全確保に有効です。
2、フィルターを外す
換気扇のフィルターは、取り外し方法が製品ごとに異なります。ただし、多くの場合は、横にずらしたり留め具を外すことで簡単に外せるので試してみましょう。
説明書がある場合には、外し方をしっかりと確認しながら行うのがポイントです。また、キッチン換気扇には、レンジフードやフィルター付近にオイルパックを備えているものも存在します。
オイルパックは、換気扇から垂れる油を受けるために付いているパーツです。オイルパックを外す際は、中の油がこぼれないように水平に保ちながら作業しましょう。
3、シロッコファンの手前に付いている円盤状のベルマウスを外す
蝶ネジを反時計回りに回して外します。
4、シロッコファンを外す
ファンの中心にあるネジを時計回りに回しましょう。ネジが緩んだら、ファンが落ちないように片手でしっかりと支えながら、ネジとファンをゆっくりと外しましょう。
「プロペラファン」は名称が示す通り、プロペラ状のデザインを採用しているファンのことです。多くの場合はシロッコファンのようなレンジフードは付いておらず、目で見て簡単にファン本体を確認できるのが特徴です。
また、プロペラファンは、シロッコファンに比べて比較的簡単に取り外しができます。以下にプロペラファンの取り外し方を記載しているので、掃除する際の参考にしてみましょう。
ファンが取り外しにくい場合には、ドライヤーの熱風であたためてみましょう。油汚れが緩めば、キャップも緩んで外しやすくなります。
これまでの項目では、キッチンに設置されている換気扇やレンジフードが汚れる原因や、汚れによって発生するトラブルについて解説してきました。換気扇およびレンジフードを掃除する必要性が把握できたら、次は実際に掃除する方法について見ていきましょう。
以下の項目では、ベトベトとした油汚れを落としたい場合に有効なアイテムについてご紹介しています。アイテムごとに使用法が異なるので、掃除する際に参考にしてみてください。
ただし、アルカリ性の性質をもつ洗剤は、アルミを変色させる可能性があります。アルミ製の換気扇にアルカリ性洗剤・重曹・セスキ炭酸ソーダを使用すると黒く変色してしまうことがあるので注意しましょう。
また、換気扇本体やパーツには、鋭利なものも存在します。ケガを予防するためにも、掃除の際はゴム手袋を着用するのがおすすめです。
キッチンやレンジフードに付着している頑固な油汚れは、酸性の性質をもっています。酸性の汚れを効率よく落としたい場合には、花王の「油汚れ マジックリン」やリンレイの「換気扇レンジクリーナー」など、アルカリ性の洗剤を使用するのがおすすめです。
以下にアルカリ性洗剤を使用した掃除方法を記載しているので、参考にしてみてください。ただし、洗剤によっては洗浄力が強いものも存在します。汚れだけでなく、換気扇の塗装も落としてしまう可能性があるので注意しましょう。
ファンはしっかりと水気を拭き取り、自然乾燥させてから取り付けましょう。塗装剥がれの恐れがある場合は、中性洗剤を使うのがおすすめです。また、お湯が冷めると汚れが落ちにくくなってしまうので、適宜追加しながら洗浄してください。
アルカリ性洗剤と同じく、「重曹」も換気扇やレンジフードの油汚れに効果が期待できます。アルカリ性の性質をもった重曹を使用すれば、頑固な油汚れをスムーズに落とせる可能性があります。
シャボン玉せっけんが製造している「シャボン玉 重曹」など、市販の重曹を使用した洗浄を試してみましょう。重曹は環境にやさしい成分でできているので、掃除後にそのまま流せるメリットがあります。
重曹を使って換気扇を洗浄する際は、重曹水を作るのが一般的です。以下に重曹水の作り方を記載しているので、参考にしてみてください。
重曹水は、換気扇の各パーツがすべてつかる量が必要です。パーツのサイズにあわせて分量を調節してみましょう。以下に重曹水を使用した掃除方法を記載しているので、参考にしてみてください。
ゴミ袋に入らない大型の部品は、重曹水に浸したキッチンペーパーを汚れた部分に貼り、上からラップを被せてつけおきしましょう。
1時間ほどつけおきした後は、重曹水を硬く絞った布巾でしっかりと拭き取っておくのがポイントです。
「セスキ炭酸ソーダ」も、重曹と同じくアルカリ性の性質を有しています。ベトベトとした頑固な油汚れに効果が期待できるので、試してみましょう。
セスキが製造している「激落ちくん 粉末タイプ」など、市販のセスキ炭酸ソーダを使用した洗浄を試してみましょう。また、セスキ炭酸ソーダも環境にやさしい成分でできているので、掃除後はそのまま流せます。
セスキ炭酸ソーダを使用して換気扇を洗う場合には、セスキ炭酸ソーダを入れた沸騰水を作るのが一般的です。以下にセスキ炭酸ソーダを入れた沸騰水の作り方を記載しているので、参考にしてみてください。
セスキ炭酸ソーダを入れた沸騰水は、換気扇の各パーツがすべて浸かる量が必要です。パーツのサイズにあわせて分量を調節してみましょう。
以下にセスキ炭酸ソーダを使用した掃除方法を記載しているので、参考にしてみてください。
ゴミ袋に入らない大型の部品は、セスキ炭酸ソーダを入れた沸騰水に浸したキッチンペーパーを汚れた部分に貼り、上からラップを被せてつけおきしましょう。
1時間ほどつけおきした後は、セスキ炭酸ソーダを入れた沸騰水を硬く絞った布巾でしっかりと拭き取っておくのがポイントです。
換気扇の油汚れは、放置すると頑固にこびりついてしまいます。普段からこまめに掃除しておけば、大掃除を行う際の負担を軽減できるので試してみましょう。
特にレンジフードやカバーに付着した油汚れは、重曹水をスプレーすることで比較的簡単に落とせます。重曹水を利用したこまめなメンテナンスを行うように心掛けてみてください。
換気扇の定期的な清掃は、1～3ヶ月に1回ほど行うのがおすすめです。食器用洗剤をつけたキッチンペーパーで行う拭き掃除は、1ヶ月に1回ほどの頻度が目安です。
頻繁に掃除する時間が確保できない場合やキッチンの使用回数が少ない場合は、半年～1年に1回ほど掃除を行いましょう。換気扇の大掃除は、夏場に行うのがおすすめです。
気温が低いと油汚れは固まって取り除くのに時間を要してしまうので、あたたかい季節を選びましょう。また、換気扇の汚れを軽減したい場合は、フィルターを利用するのがポイントです。
換気扇の奥まで汚れが入り込むと大掃除の際に手間がかかるので、普段からフィルターをしっかりと取り付けておきましょう。さらに、市販されている便利なアイテムとしては、油汚れのこびりつきを予防する「コーティング剤」が便利です。
「アズマジック」などのコーティング剤は、手頃な価格で購入でき、コスパにも優れています。ただし、火気厳禁の製品なので、コンロには近づけないように注意しましょう。
今回の記事では、換気扇が汚れる原因や洗浄方法についてご紹介しました。キッチンに設置されている換気扇の汚れは、頑固で落としにくいのが特徴です。
掃除を手間に感じて長期間汚れを放置すると、換気不良を起こして部屋に油汚れが広がる可能性もあるので注意しましょう。掃除する際は、油汚れに有効なアルカリ性洗剤・重曹・セスキ炭酸ソーダなどを使用するのがおすすめです。
酸性の性質をもった油汚れは、アルカリ性の洗剤で落としやすいので試してみましょう。また、換気扇の油汚れを予防するには、こまめな掃除を行うのが効果的です。
大掃除の際の手間や負担を軽減するため、定期的な清掃を心掛けておきましょう。どうしても自分で油汚れを落とせない場合には、専門業者へ依頼するのもおすすめです。
換気扇クリーニングの費用は7,000～20,000円が目安なので、コストをかけたくない場合にはなるべく自分で対応してみましょう。
またこちらの記事でキッチンシンクのカビの落とし方について紹介していますので是非参考にしてみてください。
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