ウォシュレットから水が出ないときに、原因を確認する方法を大きく3つ紹介します。
ウォシュレットから水が出ない原因は多々あります。原因によって対処法がそれぞれ異なり、中には自分で簡単に対処できるものもあります。ウォシュレットから急に水が出なくなった場合は、紹介する方法でまず原因を特定しましょう。
ウォシュレットは電化製品なので、電気が通じていないと正常に動作しません。まず、本体にある運転ランプが点灯しているか確認してください。運転ランプが点灯していない場合は、電源プラグがコンセントにしっかり挿し込まれているかを見直しましょう。掃除の際に電源プラグを抜いてそのまま挿し忘れているケースや、引っ越しをした直後の場合はウォシュレットを設置だけして電源プラグの挿し込みを忘れているケースも考えられます。
電源プラグが正しく挿し込まれていてもランプが点灯しない場合は、ブレーカーが落ちている可能性を疑います。状態を確認し、もしブレーカーが落ちていたら上げてウォシュレットに電気が通るかを確認しましょう。
もともと電源プラグが挿し込まれていてブレーカーにも問題がないにも関わらず、運転ランプが点灯していない場合は、電源が切れている可能性があります。取扱説明書を見ながら、電源を入れてみましょう。
電気が通じていてもウォシュレットから水が出ない場合は、通水の状況を確認する必要があります。まず、家全体で断水していないかを調べましょう。キッチンやお風呂など、他の蛇口からも水が出ない場合は、断水している可能性があります。水道工事などで計画的に断水する場合は事前にお知らせをすることが多いです。掲示板やポスティングチラシなどで事前にお知らせが届いていないかを確認してみてください。
断水をしていないようであれば、トイレの止水栓が完全に閉まっていないかを確認してください。止水栓とは、トイレのメンテナンス時や緊急のトラブル時に水を手動で止めたり出したりするための装置です。蛇口のような形の手で開け閉めできるタイプもあれば、ドライバーを使って開け閉めするタイプもあります。止水栓を時計回りに回そうとして閉まらなければ、完全に閉まっています。
止水栓が完全に閉まっている、あるいは必要以上に閉めすぎていると、ウォシュレットに十分な水が行き渡らず、ちょろちょろとしか水が出なかったり全く水が出ない状態になったりします。通電が問題ない場合は、断水をしていないか止水栓が閉まりすぎていないかをチェックして、通水に問題がないか確認しましょう。
通電と通水にどちらも確認して問題が見つけられない場合は、ウォシュレット本体の問題です。各部品や機能に問題がないかを順番に確認していきましょう。以下5つのポイントをチェックしてください。
それぞれの詳しい確認方法やポイントを紹介します。
ウォシュレット本体がしっかり取り付けられているか確認しましょう。ウォシュレット本体が正しく取り付けられていないと、動作に影響が出ることがあります。便座から降りた状態で便座をつかみ、軽く揺らしてみて、ガタつきや取付不良がないかを調べてください。力を入れて揺らすと故障につながるおそれがあるので、過度に揺らさないよう注意しましょう。
もしウォシュレット本体の取り付けが緩んでいる場合は、しっかりと固定し直せばノズルの動作が正常に戻る可能性があります。
着座センサーが汚れていないか確認します。ウォシュレットの着座センサーが汚れていると誤作動を起こし、水が出なくなるケースがあります。ウォシュレットに付いている着座センサーとは、便座に人が座っているかを感知する部品のことで、黒っぽいカバーに覆われた部分にセンサーがあります。
着座センサーは人が座っていないときに誤って水を噴射しないようにするものですが、汚れていると誤作動を起こしウォシュレットが正常に作動しないことがあります。センサーは便座の横や蓋の付け根付近にあることが多いので目視で汚れていないかを確認します。もし汚れていたら湿らせた柔らかい布やトイレ用の掃除シートで汚れを優しく拭き取り、きれいな状態にしましょう。
また、便座カバーを使っていると着座センサーがうまく働かなくなり、ウォシュレットから水が出なくなる可能性があります。ウォシュレットの便座にカバーを取り付けて使用している場合は一度外して問題なく動くかを確認しましょう。
ノズルが問題なく出てくるかを確認してください。ノズルがうまく出てこない場合や途中までしか出てこない場合の原因として考えられるのは、以下の3つです。
ノズルが全く出てこない場合は、リモコンが電池切れを起こしていないかや着座センサーが汚れていないか確認します。もしリモコンや着座センサーに問題がなさそうな場合はノズルを清掃してみましょう。ウォシュレットのノズルには汚れが付着しやすく、放置していると付着した汚れが妨げとなり正常な動作ができなくなるケースがあります。
壁に設置するタイプのリモコンを使用している場合、リモコンが電池切れをしていないか確認してください。便座が温まっていてもウォシュレットが動作しない場合は、リモコンが電池切れを起こしている可能性が高いです。壁からリモコンを外し、電池を新しいものに取り換えましょう。
電池を交換した後に、リモコンのランプや時計表示に問題がないかを確認し、再度ウォシュレットを操作して動くかを試してみましょう。
また、トイレリフォームや引っ越しをしてから急にウォシュレットがうまく動かなくなった場合、壁紙の色が影響している可能性があります。リモコンの電波は壁や天井に反射しながら本体の受信部分まで届くので、壁紙が黒やグレーなど濃い色だとうまく反応しない場合があります。その場合、リモコンまわりの壁紙だけリメイクシートで明るい色にするなどで対策をしましょう。
使っているウォシュレットに「おしり」と「ビデ」の2つのモードがある場合、両方のモードで水が出ないのか、片方のモードだけ水が出ないのかを確認します。片方だけが出ない場合、ノズルに問題がある可能性が高いです。
おしり用の洗浄ノズルとビデ用の洗浄ノズルは水を噴射する穴の位置が異なります。どちらかのモードでは正常に水が出てくる場合は、ウォシュレット本体というよりはそのノズルに問題があると特定できます。
ノズルが原因と考えられる場合、お掃除モードにしたり手で引っ張ったりしてノズルを引き出し、不調がある方のノズルの洗浄水の吹き出し口が隠れていないかを確認してください。吹き出し口が隠れている場合は、ノズルに汚れが付いていて切り替えがうまくいかず、水の噴射口がノズルの収納部分で塞がれて水が出ない可能性があります。ノズルの清掃を行うと改善するケースもあるので、柔らかいブラシやトイレ掃除シートを使ってノズルをきれいにしてみましょう。
紹介した確認方法でなぜウォシュレットから水が出ないのかを確認できたら、それに対応した対処法を実施すると症状が改善し水が出てきます。以下の通り、11個の対処法を紹介します。
自分でも対応できる方法ばかりなので、ぜひ参考にしながら対応してください。また、作業には取扱説明書が必要なシーンも多いので、手元に準備しておくとスムーズに済むでしょう。
ウォシュレットの電源ランプが点いていない場合や、トイレの照明など他の部分の電気も使えない場合はブレーカーが落ちている可能性が高いです。ブレーカーを上げれば通電するので、ブレーカーを上げましょう。
照明は点いているにも関わらずウォシュレットの運転ランプが点灯しない場合、電源プラグが抜けている可能性があるので、電源プラグが抜けていないかを確認しましょう。電源プラグが抜けていた場合、挿し込みをすればウォシュレットに通電し使えるようになります。
また、ウォシュレットの電源プラグには漏電防止機能がついている場合も。漏電防止機能がついている場合は何かしらの理由で誤作動を起こしている場合があります。一度プラグを抜いてリセットボタンを押して再度挿し込み、ウォシュレットに電気が通るかを確認してください。
電源プラグやブレーカーの問題ではない場合、ウォシュレットが故障している可能性が高いです。専門業者へと連絡し、修理や交換を検討しましょう。
電源プラグには問題がないにも関わらず、ノズルだけでなく便座の温めるなどウォシュレット自体が動かない場合、電源がオフになっている可能性が高いです。運転ランプが点いていない場合は、電源ボタンを操作して電源をオンにしましょう。
電源ボタンを操作しても電源がオンにならない場合は、ウォシュレット内部の電気系統でトラブルが起こっている可能性もあります。専門業者に連絡し、まずは状態を見てもらうといいでしょう。
壁付きリモコンのランプが点灯していなかったり便座が温かいのにウォシュレットが動かなかったりする場合は、リモコンの電池切れが考えられます。壁からリモコンを取り外して新しい電池に交換してください。ウォシュレットのリモコンは、電池切れを起こしそうな段階で表示でお知らせしてくれるものもあります。表示を見つけた時点で、電池を変えるようにしましょう。
電池を交換した後もリモコンが動かない場合は、内部に溜まった古い電気が影響している可能性があります。電池を抜いた状態で「止」ボタンを10回ほど押してから新しい電池を装着すると、古い電気が放電し使えるようになるケースがあります。また、メーカーによってはリモコンのリセットができる機種もあります。取扱説明書を確認し、リセット機能が付いているようなら行ってみると直る可能性もあるでしょう。
紹介した対応をしてもウォシュレットが動かない場合は、リモコン自体の故障が考えられるため、リモコンを交換する必要があります。本体には問題がなくリモコンだけが使えない場合、応急的に本体だけでも操作できる場合もあるので、リモコン交換までの間は本体で操作してウォシュレットを使用しましょう。
ポスティングチラシや掲示板などでのお知らせを確認すれば、断水をしているかが確認できます。もし事前のお知らせが見当たらない場合はお風呂やキッチンなど部屋の他の水道から水が出るかを確認し、もし出なければ断水が行われている可能性が高いです。
断水中は家全体に水が供給されないためウォシュレットも使用できません。断水は水道管のメンテナンスや工事などを理由に計画的に行われることがあります。もし断水されていた場合は、水が復旧するまで待てば自然とウォシュレットも使えるようになります。断水が終わるのを待ちましょう。
トイレの止水栓を回してみて、時計回りに回せなければ止水栓が閉まっていて水の供給がストップしていると確認できます。止水栓とはメンテナンスや緊急時に一時的に水を止めるための栓で、トイレには必ず付いている部品です。止水栓を反時計回りに回して少しずつ開け、水の勢いを確認しながら調節してください。止水栓を一気に開けると水勢が強くなりすぎるため、ゆっくり少しずつ調整しましょう。
ただし、止水栓を調節するとトイレを流す際の水勢にも影響する点は注意が必要です。基本的にはトイレを流す際にちょうどいい水勢になるように止水栓を開け閉めし、ウォシュレットの水勢は本体の設定で微調整するのがおすすめです。
ウォシュレットから降りた状態で本体を揺すってみて、ガタガタ揺れるようならうまく取り付けできていない可能性が高いです。しっかり取り付けできていないと、本体に搭載されたセンサーがうまく働かずウォシュレットのノズルが出て来なかったり、ノズルから水が出なかったりすることがあります。
うまく取り付けできていない場合は、一度ウォシュレット本体を外してからもう一度取り付けし直しましょう。付け外しの方法が分からない場合は無理して外そうとしたり勘で行おうとしたりせず、必ず取扱説明書を確認してください。
便座の付け根もしくはサイドにある着座センサーを目で見れば、皮脂などの汚れが付いていないかを確認できます。汚れている場合は正しく感知できなくなるため、拭き取って汚れを除去してください。
トイレ用の掃除シートか湿らせた柔らかい布を使い、優しくセンサー部分を拭き取りましょう。力を入れすぎるとセンサー部分が割れたり破損したりして故障の原因になるため、力加減に注意が必要です。
長期間ウォシュレットを使用していると給水フィルターにほこりやゴミなどの汚れが溜まり、水の供給ができなくなることがあります。給水フィルターとは、給水ホースとウォシュレットが接合する部分に取り付けられたフィルターのことです。
止水栓を閉めてから給水フィルターを取り外し、柔らかいブラシで付着した汚れをきれいにしましょう。給水フィルターの取り外し方法はメーカーや機種によって異なるため、詳しくは取扱説明書を確認してください。止水栓を閉めてもホースの中に残った水がこぼれるため、バケツや洗面器を用意すると床を濡らさずに掃除できます。
給水フィルターは半年に一度ほどの頻度で汚れていないかチェックし、フィルターのゴミを取り除きましょう。また、給水フィルター自体に破損が見られる場合は、フィルターを交換する必要があります。
ノズルを取り出して直接見れば、水が噴射する部分が汚れで詰まっていないかが分かります。また、目で見てはっきりわからなくても、ノズルの噴射口とノズル格納部の穴がずれている場合、付着した汚れのせいでうまく作動していない可能性が高いです。
お掃除モードが搭載されているウォシュレットの場合は、お掃除モードを使えばノズルを取り出せます。他には指で引っ張るタイプもあれば、特定のボタンを操作して取り出すタイプもあるので、詳しくは取扱説明書を確認してノズルの取り出しを行いましょう。
ノズルには水が跳ね返ったり尿が飛び散ったりするため尿石や黒カビ・水垢がつきやすく、掃除をしないとすぐに汚れがこびり付いてしまいます。柔らかい歯ブラシや掃除用ブラシでこすって汚れを落としたり、掃除用シートで拭き取ったりしてノズルをきれいに掃除しましょう。洗剤の成分が残ってしまった場合に、粘膜を傷つける危険性があるため、汚れがひどい場合でも強い酸性の洗剤やカビ取り剤は使用しないようにしてください。
掃除が終わったらノズルを元に戻し、正常に作動するか確認します。また、ノズル掃除を怠るとまた水が出なくなるだけでなく、衛生的にも良くありません。月に1回ほどの頻度でノズルの掃除を行い、きれいな状態を保ちましょう。
リモコンの水勢の部分を見れば、ウォシュレット本体の設定で水勢が弱くなっていないかどうかを確認できます。もし弱に設定されていた場合は、水は出ているものの洗浄部分まで届いていない可能性があるでしょう。
自分では水勢の設定を触った覚えがなくても、便座の温度を設定しようとして間違えて水勢を弱めてしまったケースや、家族が設定をしたケースもあります。一度リモコンの表示を見て、設定で弱になっていないかを確認し、弱まっていたら設定を強めに二変ましょう。
今までに紹介した確認方法や対処法を行ってもウォシュレットから水が出ない症状が改善しない場合、ウォシュレットが故障している可能性が高いです。故障してしまった場合、自力で対処するのは難しいです。
ウォシュレットは電化製品なので、水道関係だけでなく電気関係の知識も必要です。ボタン操作や想定された以上の分解を行って自力で修理しようとしても難しく、さらに不具合を起こしてしまったり感電したりする危険もあります。故障が疑われる場合は無理に自分で直そうとはせず、必ず専門業者を呼んで対処してもらいましょう。
ウォシュレットに不具合や故障が起こった際に、修理か交換どちらで対応するべきか迷う人も多いです。この見出しでは、ウォシュレットを交換すべきか修理すべきかを、理由とともに解説します。ウォシュレットの故障が疑われ、対応をどうしようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
ウォシュレットに不具合や故障が発生して水が出なくなった場合は、使用年数にもよりますが修理よりも交換で対応するのが一般的です。その理由は、その場では修理をして故障が直ったとしても別の部品が劣化しており、またすぐに修理や部品交換が必要になるケースが多いためです。さらに、交換が難しい部品もあるため、修理が可能な場合でも労力や費用を考えると新品に交換した方が効率的だったり安く済んだりする場合があります。
ウォシュレットを修理で済ませるか新品に交換するべきかを素人が判断するのは難しく、自己判断で修理や調整を行うとトラブルの原因になりかねません。特にウォシュレットは電気を使用するので、水まわりだけでなく電気系統の知識も必要です。ウォシュレットの故障が疑われる場合は、専門知識を持った業者に相談し、対応を依頼しましょう。
使用頻度や環境にもよりますが、ウォシュレットの寿命はおおむね10年が目安だとされています。一般的に、使用開始から5年ほどで小さな不具合が発生し始めることが多く、使用が10年を超えると交換用の部品の在庫がメーカーにもない場合があります。そのため、長い期間使用し続けたウォシュレットは修理するよりも本体ごと買い替えするのがおすすめです。
寿命を迎える前兆として、ウォシュレットからの水漏れや動作不良が挙げられます。異変や異常を感じる頻度が高まったら早めに原因を特定しておき、場合によって完全に故障する前にウォシュレット本体の買い替えをするといいでしょう。
メーカーの保証期間内に故障が発生した場合は、メーカー保証を使って修理・交換のがおすすめです。ウォシュレットを購入した際につくメーカー保証は通常1~2年間ですが、メーカーによっては追加料金を支払えば保証期間を延長できるサービスもあります。
ウォシュレット故障が発生した場合は、購入時の保証書を確認して保証期間内かどうかを確かめてからメーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えて指示を仰ぎましょう。保証の期間内であれば、ウォシュレットに故障や不具合が発生しても基本的には無料で修理や交換を受けられるため、保証の活用をおすすめします。
この記事ではウォシュレットから水が出ない症状が発生したときの原因確認や対処方法を詳しく解説しました。ウォシュレットから水が出ないときは、電源プラグの挿し込みやリモコンの電池交換など個人で対応できることから電気系統の故障など水道業者に依頼すべき対応までさまざまです。
まずはウォシュレットから水が出ないのはなぜなのかを特定する必要があるので、ぜひこの記事を参考に原因を特定し、自分でできることは全て対応してみましょう。
自分で確認しても水が出ない原因がわからない場合は、ウォシュレット本体が故障している可能性が高いです。無理をして自力で対処しようとせず、イースマイルまでご相談ください。イースマイルは24時間365日対応で相談を受け付けています。出張や相談は無料ですのでお気軽にご相談ください。
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