給湯器リモコンに表示される数字はエラーコードと呼ばれ、エラーが起きていることを知らせるサインです。表示される数字によってどのようなエラーなのか、どこで不具合が起こっているかがわかるようになっており、710も例外ではありません。本項ではエラーコード710が何を指しているかを解説します。
エラーコード710が表示されているときには給湯器内部の電装基板、とくに燃焼制御装置が故障している可能性があります。電装基板の部品が破損していたり、経年劣化で正常な動作ができなかったりしたときに給湯器が異常を検知してエラーコード710が表示されます。
給湯器はガスを燃焼させてお湯を作るため、燃焼制御装置に不具合があればお湯を作ることは困難で、危険でもあるためお湯を作らないように機能が停止します。このエラーコードが表示されている間はお湯を作ることができないため、そのままにしておくと日常生活に支障が出ると考えてよいでしょう。
後述する対処法を試しても改善しない場合は早めに業者を手配して修理または交換をするようにしてください。
エラーコード710が表示されたからといって必ずしも給湯器が故障しているというわけではないことを理解しておきましょう。たとえば台風や大雨のような悪天候時には給湯器の内部に水が侵入することでうまく燃焼ができずにエラーが出ます。冬の寒い時期には給湯器や給湯管が凍結してしまうことでもエラーコード710が表示されるケースがあります。
このように給湯器自体が故障しているわけではないが、使用している環境の影響を受けて不具合が起きていることもあります。給湯器は屋外に設置されるため天候の影響を受けやすいです。エラーコードが表示されたからすぐに業者を呼ぶのではなく、後述する復旧作業や天候回復を待ってみるのも一つの手です。
エラーコードが表示された際に気になることとして、自分の家で使用している給湯器も同じ意味のエラーコードかどうかという問題があります。この項ではエラーコードのメーカーによる違いを説明します。
エラーコードは主要メーカーであるリンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマの4社を中心に統一されており、細かな言い回しが異なることもありますが、同じエラーを指すようにされています。ただし統一をされる前に作られた給湯器の場合は当てはまらないため注意が必要です。
エラーコード710の場合、同じエラーを指すものとして71があります。これは給湯器リモコンの表示が2桁の製品の場合なので同じ意味と考えて問題ありません。
給湯器と同じく給湯が可能なエコキュートですが、こちらのエラーコードは統一されていません。表示されるエラーコードの意味はメーカーによって異なるためエコキュートを使用している方はメーカーのホームページから確認する必要があります。
本項では実際にエラーコード710が表示されたときの対処法を紹介します。このエラーコードは一時的にエラーが発生することもあるので上から順に試してみましょう。
給湯器のエラーコードが表示されたときにはまずリモコンのリセットを行い、解消されるかを確認してください。一時的なエラーの場合はこの操作で改善されることがあります。
給湯器の再起動を行う際にはお湯や床暖房の使用を中断してから試してください。中断したら給湯器リモコンの運転ボタンを押して電源を切ります。電源を切ったことで給湯器が止まっていることを確認し、再度電源を入れてください。
給湯器リモコンの再起動を行うことで稀にエラーコードの表示が消えることがあります。これは接触不良などの軽微なエラーが原因で起こっていたときに正しく動くようになるためで、エラーコードが表示されていなければお湯が使用できるか確認し、完了です。
リモコンを再起動しても改善しないときは給湯器本体のリセットを行います。手順は以下を参考にして実施してください。
給湯器本体のリセットでも同様に給湯器を使う器具の使用を中断してから作業をしてください。給湯器の電源を切って運転が停止していることを確認したらコンセントから電源プラグを抜きます。電源プラグを抜くときには雨や結露で濡れていることもあるのでむやみに行わないようにしましょう。漏電や感電の危険があるので注意して作業してください。
また、給湯器に不具合が起きている場合、異音やガス漏れなどが起こっていることもあります。音やにおいなど、少しでも不安に感じることがあれば自分で作業をせず、すぐに給湯器業者を呼ぶようにしてください。
上で紹介した2つの再起動は自分でも試すことができる対処法です。これは不具合でエラーコードが表示されている場合に有効な方法で、故障や破損が原因の場合には効果がありません。2つの対処法を試してもエラーコードが消えない、一時的には消えるがすぐにエラーコードが表示されるといった場合には給湯器業者に連絡をしてください。
給湯器は便利な設備ではありますがガスを使う危険な設備でもあります。以下のような場合には専門業者に相談をしてください。
原因がわからない場合も同様で、自分で調査しようと給湯器を分解したり、見よう見まねで部品をいじったりするのは非常に危険です。不用意に触ることでさらなる故障につながるおそれもあり、このようなケースでは保証適用外になることもあります。修理が必要な場合は速やかに給湯器業者に相談をして解決をしましょう。
給湯器の修理を業者に頼む場合、どのような業者に依頼すべきでしょうか。ここでは給湯器の修理を依頼できる3つの業者を紹介し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
給湯器のことが詳しい業者として挙げられるのは使用している給湯器のメーカーです。給湯器メーカーであればエラーコードの原因はもちろん、内部の構造まで把握しています。給湯器メーカーへ点検や修理を依頼する最大のメリットは信頼感です。
そのメーカーが取り扱っている機械ということもあり、修理のための部品もすぐに手配できます。給湯器を購入してからすぐの不具合であればメーカー保証を利用することもでき、安価もしくは無償で修理をしてもらえる可能性があります。
メーカー修理を依頼するデメリットとしては保証が切れている場合に費用が高くなってしまうことが挙げられます。これはメーカー修理では地域の提携業者が対応をするためその分の費用が高くなるためです。また、部品もメーカー純正のものでしか修理を行えないため高くなりがちです。
給湯器の修理はガス会社に依頼することも可能で、契約しているガス会社に連絡をして修理をしてもらうのもよいでしょう。自宅のガスを契約している会社であればスムーズにやり取りができるので素早く解決できるでしょう。
ガス会社に依頼するメリットもやはり信頼性が挙げられます。契約している会社にもよりますが誰もが知っている大手のガス会社であれば安心して依頼ができるでしょう。ガス会社の場合、ガスにかかわる資格を持った専門の職人が多数在籍をしており、給湯器の取り扱いも専門としています。
デメリットとしてはスピードと費用が挙げられます。会社にもよりますが、営業時間外の場合はすぐに解決をしてくれるわけではなく、翌日の対応となることもあります。費用に関しても決して安いわけではないので、費用を抑えたいのであれば見積もりを取って比較する事が重要です。
給湯器専門業者は給湯器の修理や交換を得意とする職人による業者で、24時間体制で対応が可能な業者も多いです。給湯器だけでなく水道やガス、電気に精通しているため不具合の原因がわからないときでも安心して任せることができます。
給湯器専門業者に依頼するメリットは費用とスピードです。前述したような24時間365日営業の業者であれば深夜のトラブルでもすぐに対応してくれます。費用に関しても同様で、緊急駆けつけ系の業者は価格競争が激しく、安く修理をしたいという方に選ばれています。とくに大きな会社の場合、給湯器を大量に仕入れることで定価よりも安く仕入れが可能で、施工費を合わせても定価と大差ないこともあります。
デメリットとしては信頼性が挙げられます。給湯器の修理にはガスや電気の資格が必要ではありますが、安さを求めすぎた結果悪徳業者と呼ばれる業者に依頼してしまうこともゼロではありません。追加費用を請求された結果逆に高額になってしまったという被害もあるので、しっかりと業者を見極めて依頼する事が重要です。
本項では給湯器の修理を依頼する際にかかる費用を解説します。修理を考えている方は参考にしてください。
給湯器エラーコード710の修理を依頼する際に多くの方が気になる費用を紹介します。修理の内容や故障した部品によっても変動しますがおよそ15,000円~60,000円ほどの費用がかかるとみておくとよいでしょう。参考までに各メーカーが公開している修理費用相場を以下に記載します。
この料金目安は給湯器メーカーが出しているものなので給湯器業者に依頼する場合は安価に済む可能性もあります。修理はどこに依頼をしても問題はないのでスピードや予算、信頼性を考慮して選択しましょう。
給湯器購入からあまり日が経っていない場合や延長保証をつけている場合、商品保証を利用して修理または交換を依頼することも可能です。保証を利用する場合にはメーカーもしくは設置した業者に連絡をして対応をしてもらいましょう。
給湯器の商品保証の期間は1年~2年程度で、一部の部品は別途保証期間が設定されていることもあります。その例としては電装基板が挙げられ、電装基板の故障はエラーコード710が表示されることもあります。電装基板の交換が必要な場合には保証期間がどれくらいかも併せて確認しておきましょう。
保証期間は購入時に付属している保証書や取扱説明書から確認できます。書いてある場所がわからないという場合は購入したメーカーや業者に問い合わせしてみましょう。
保証期間内でも無償修理にならない例外のケースもあります。代表的なものでは落雷による故障です。給湯器購入直後に運悪く雷が落ちて壊れた場合は保証期間ないであっても優勝での修理となることは覚えておきましょう。
給湯器の修理を行える業者は多数あるので、依頼前には複数業者から相見積もりを取得するようにしてください。目安としては3社ほどから見積もりを取って比較するのがおすすめです。
比較をしたうえで注意が必要なのは安いからといって選ばないことです。業者によっては費用相場から大きく離れた金額を提示する会社もあります。修理において必要な工事が全て行われているのか、諸経費や処分費が別となっていないかなど追加料金が発生しないかは確認をして依頼をするようにしましょう。
また、相見積もりを依頼することで業者ごとに対応の差を見ることができます。駆けつけたスタッフは丁寧に説明をしてくれたかなど、費用以外のことも見ておけばどの業者に依頼をしても納得できるでしょう。
給湯器の不具合が出たときに悩むポイントとしては修理で対応するか交換で対応するかでしょう。そのときにかかる費用だけを見れば修理のほうが安価なため修理を選びがちですが、本当にその判断が正しいかをよく考えて選ぶことが重要です。
給湯器の修理か交換かを判断する基準としては使用年数がわかりやすい指標です。給湯器は一般的な家庭で使用する場合、10年~15年が寿命とされています。もしこの給湯器を10年近く使っているのであれば他の部品も同様に劣化している可能性が高いです。
部品交換や修理で対応をした後で別の部品が故障をしてしまうなど、何度も修理をすればその分費用がかさんでしまうので、長く使用しているのであれば交換をしてしまったほうが安心かもしれません。下記のような症状が出ている場合は交換をすべきか依頼する業者とも相談をして決めましょう。
給湯器を交換する際には費用も参考にしたいという方も少なくありません。費用の内訳としては主に商品代と施工費。多くのケースでは既存の給湯器と同じ号数、同じ機能を持つものを選びますが、居住人数がかわったり、求めるものの変化でタイプや号数を変える場合は費用にも注意をして選びましょう。ここでは20号の給湯器を例に
給湯器を交換している間は当然お湯を使うことはできないため、交換にかかる時間も気になります。一般家庭にあるタイプであれば2時間~3時間ほどで交換作業は完了します。ただし床暖房や浴室乾燥を設置している場合には熱源機の交換も必要で、施工時間は長くなります。
給湯器の設置場所や建物の構造によってはさらに時間を要する可能性もあるので、長めに時間を確保しておくと安心です。お湯がなくても生活できるよう準備をしておくことも重要です。
この記事ではエラーコード710が表示されたときの原因や対処法、修理や交換にかかる費用相場を解説しました。エラーコードが出ているからと慌てて業者に依頼をしたり、自分でどうにかしようとするのではなく原因を理解して正しく対処することが重要です。
給湯器のエラーコードはその原因や使用年数から交換と修理どちらが最適かどうかが異なります。信頼できる業者を探し、その業者からアドバイスを貰って判断するようにしましょう。
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